2024.08.30
暑い季節にエアコンを入れたらぬるい風しか出ず、焦った経験はありませんか?真夏はいつまでも涼しくならないと不快ですよね。
冷房にしてもぬるい風しか出ないときは、いくつかの原因が考えられます。
そこで今回は、エアコンからぬるい風しか出ない原因や対処方法をくわしく解説します。
エアコンからぬるい風しかでないときは、リセットをすると直ることがあります。最初に、これから紹介する2つのリセット方法を試してみましょう。
まずは、電源をオフにしてからプラグを抜きます。数分待ってプラグを差し直すと本体がリセットされます。
電源プラグを差し直しても、エアコンからぬるい風が出てしまう場合は、リモコンの電池が切れそうなのかもしれません。
電池が完全に切れている場合は電源も入りませんが、切れる直前は操作ができたりできなかったりを繰り返すことがあります。
エアコンに正常な信号を送れず、前回使用した際の暖房や除湿の設定になっており、ぬるい風が出ている可能性が考えられます。
一般的には電池を入れ替え、リモコンについているリセットボタンを押せばリセット完了です。
電源プラグを抜いてからの待ち時間やリモコンのリセット方法は、メーカーや機種によって異なるため、必ず取扱説明書を確認してください。
エアコン本体とリモコンのリセットを試しても、ぬるい風しか出ない場合は、他にいくつかの原因が考えられます。
専門の修理業者を呼ばなくても、解決できる可能性もあるので、ぬるい風が出てしまう原因がないか確認してみましょう。
エアコンからぬるい風しか出ないときは、フィルターが汚れている可能性があります。
フィルターがホコリなどで汚れていると、冷気をうまく室内に戻すことができないため、ぬるい風が出てしまいます。
フィルターの汚れはカビや異臭の原因にもなるため、放置してはいけません。
室外機の周りに物が置かれていると、空気の循環が滞るため、ぬるい風が出てくることがあります。
とくにファンの周辺に物があると、空気の流れが悪くなるので気をつけましょう。
室外機は、室内の熱を排出しています。しかし、室外機に直射日光が当たると熱がうまく排出できず、ぬるい風が出てしまう原因になるのです。
元々、外にある室外機は直射日光が当たりやすいため、すだれをかけたり、植木を設置したりしてみるといいですよ。
エアコンは、冷媒ガスが配管を通って循環することで、部屋の空気を冷やしたり暖めたりしています。この冷媒ガスが漏れてしまうと、冷暖房の能力が落ちてしまうのです。
エアコン本体から水が出る、室外機の配管に霜がついているという場合は、冷媒ガスが漏れている可能性が考えられます。
冷媒ガスが漏れているときは、自分で修理することは難しいため、専門業者へ依頼しましょう。
ぬるい風が出てくるのは、単純にエアコンの設定ミスかもしれません。当たり前ですが、冷房ではなく暖房になっている場合は、暖かい風が出てしまいます。
また、室温がエアコンの設定温度よりも低いと冷気は出ません。室温よりも設定温度を下げることで、冷たい空気が出るようになります。
エアコンの劣化により、冷暖房の機能が弱くなっている可能性も考えられます。エアコンの平均使用年数は2021年のデータでは13.2年。
10年以上使用しているエアコンの場合は、故障も疑った方がいいかもしれません。
エアコンからぬるい風が出ている理由がわかったら、原因を取り除きましょう。
こまめなお手入れで解決する場合もありますが、修理の依頼や買い替えを検討しなくてはならない場合もあります。
エアコンのフィルターは定期的に掃除しましょう。放置するとエアコンの効きが悪くなるだけではなく、カビや異臭、そしてアレルギーの原因になることも。
エアコンのメーカーや種類によってお手入れ方法が変わるため、しっかりと取扱説明書をチェックしてから行ってください。基本的には、フィルターは水洗いが可能なものが多いです。
床が汚れないように新聞紙を引いた後、フィルターに掃除機をかけてから取り外し、水洗いしましょう。
水洗いをしたフィルターはしっかりと乾燥させてから戻してくださいね。ただし、直射日光に当てて乾かすと変形してしまう恐れがあるので、フィルターを乾かす際は日陰で干してください。乾いていないままフィルターをセットしてしまうと、エアコン本体が水で濡れてしまうと故障の原因になります。
目安としては、2週間に1回掃除を行うのがベスト。少なくとも1ヶ月に1回は行うのがおすすめです。
エアコンが暑い季節や寒い季節に急に使えなくなるのは困りますよね。
自分でケアするのは限界があるため、オフシーズンのうちにプロに掃除を依頼するのも一つの手です。
フィルターのみならず、内部のカビやホコリもきれいにしてくれますよ。
先ほどもご説明のとおり、室外機の周りに物があると、空気の循環を妨げるため、エアコンの効きが悪くなることがあります。室外機の周辺や上には物を置かないようにしましょう。
直射日光から守るためのすだれや植木鉢なども、室外機の近くになりすぎないように注意してください。目安としては30㎝ほど離すといいですよ。
10年以上使用しているエアコンは、買い替えを検討した方がいいでしょう。
修理して直っても劣化しているため、別の部品などが壊れる可能性が大いに考えられます。また、修理部品がないこともあります。
何度も修理するよりも新しいエアコンを買った方が長い目でみるとコストパフォーマンスが高いかもしれません。
エアコンや室外機の掃除など、さまざまな対策を行っても改善しない場合は修理も検討しましょう。冷媒ガス漏れの場合は、自分で修理することはできません。
まだ比較的新しいエアコンの場合は、保証期間内で修理してもらえることもありますが、部品の取り換えや大掛かりな修理が必要になると、修理費用が高額になることも。
修理代が高くなるときは、買い替えも検討した方がいいでしょう。
冷房にしているはずなのに、エアコンからぬるい風が出てしまうときは、まずはリセットをしましょう。
エアコン本体とリモコンのリセットを行うだけで解決することもあります。
リセットしてもぬるい風が出続けるときは、他に原因があります。エアコンのフィルターや室外機が汚れている場合は、機能が低下している恐れがあるため、掃除を行いましょう。
リセットや掃除などの対処法を試してもエアコンからぬるい風が出る場合は、冷媒ガスが漏れていたり、エアコンが古かったり、故障している恐れがあります。
無理に自分で直そうとせず、専門業者に相談しましょう。
エアコンが古い場合は一部の部品を修理しても他の部品が古いため、故障を繰り返す可能性が考えられます。修理部品がないこともあるため、買い替えも検討しましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。