墨汁が服についてしまったときは?墨汁のシミの対処法を解説

2023.11.28

墨汁 汚れ

子どもが習字の授業で服に墨汁をつけてしまい、普通に洗濯しても落ちずに悩んでいる家庭も多いのではないでしょうか。

墨汁のシミは落とせないものと思って諦めている人もいるかもしれませんね。

そこで今回は、服についた墨汁が落ちにくい理由や家庭でできる洗濯方法をくわしく解説します。

1.服についた墨汁汚れが落ちにくい理由

服についた墨汁の汚れが落ちにくい原因は、墨汁の成分であるカーボンブラック。カーボンブラックは、水に炭素微粒子と合成樹脂が混ざったものです。

炭素微粒子は非常に小さな粒子で、服の繊維の奥まで入り込んでしまいます。合成樹脂は接着剤の役割をしているため、乾くとさらに落としにくくなってしまうのです。

2.少しでも服についた墨汁を落ちやすくするには

2-1.洗濯で落ちやすい墨汁を使用する

最近では洗濯で落とせるタイプの墨汁があるため、子どもがいつも服につけてしまうというご家庭は活用してみるといいでしょう。

普通の墨汁の場合は、これから紹介する洗濯方法でも落ちない可能性が高いです。

洗濯で落としやすい墨汁は、普通の墨汁にくらべると、少々色が薄いというデメリットがあります。そのため、練習用の墨汁として使用する人が多いようです。

2-2.なるべく素早く対処する

時間が経って乾燥してしまった墨汁は落としにくくなってしまいます。

早ければ早いほど墨汁は落としやすくなるので、なるべく早めに対処するように心がけましょう。

すぐに洗濯できないときは、ティッシュを墨汁のシミの部分に当てて押さえます。こすると広がってしまうので押さえるだけにし、なるべく早く洗濯してくださいね。

墨汁

3.ご飯粒を使った墨汁汚れの落とし方

用意するもの
・ご飯粒
・洗濯用液体洗剤
・粉末洗剤
・ヘラのような平たいもの

3-1.ご飯粒を使った墨汁汚れの落とし方の手順

ご飯粒と洗濯用液体洗剤をヘラやスプーンなど平たいものを使ってよく混ぜます。量は「ご飯粒:液体洗剤=2:1」程度が目安です。

よく混ぜたら粉末洗剤を少し加え、まとまるようにします。

墨汁のシミの部分を少しだけ水で濡らし、洗剤を混ぜたご飯粒をこすりつけましょう。ご飯粒が黒くなったら洗い流し、墨汁が出なくなるまで繰り返します。

目安としては10回前後行えるように、ご飯粒は多めに用意するといいですよ。

4.酸素系漂白剤に浸け置きする

用意するもの
・酸素系漂白剤
・バケツなどの容器

4-1.酸素系漂白剤を使った墨汁汚れの落とし方の手順

バケツや洗面器などの容器、または洗面台にぬるま湯をため、酸素系漂白剤を入れてよく混ぜます。

シミがついた衣類を2~3時間つけ置きします。あとは手洗いですすぐだけです。

墨汁のシミが取れにくい場合は、つけ置きしながらこすり洗いをしましょう。

酸素系漂白剤を使用するときは、洗濯表示を確認してから行ってくださいね。

つけ置き

画像はイメージです

5.落としきれないときはクリーニング店に相談

墨汁のシミは頑固なため、強くこすると生地を傷めたり、色落ちしたりとトラブルが起こることも考えられます。

どうしても自宅で落とせないときは、クリーニング店に相談してみましょう。

クリーニング店にも早めに持ち込むことがポイント。時間が経てば経つほど落としにくくなってしまうからです。

まとめ

墨汁のシミは普通に洗ってもなかなか落ちません。服についてしまったときは、なるべく早く対処するようにしましょう。

ご飯粒を使用する方法は、諦めずに何度も繰り返し行うとほとんど目立たなくなることも。

酸素系漂白剤につけ置きする方法もおすすめですが、洗濯表示で漂白剤の使用ができるか確認してから使いましょう。

生地を傷めてしまいそうなときは、専門家であるクリーニング店に相談してみてくださいね。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。