2023.12.27
洗濯に欠かせないアイテム、洗濯ネット。デリケートな衣類をあまり洗わないので使用しないという人もいるかもしれません。
また、一応洗濯ネットに入れていても、どのような効果があるのかいまいちよくわからないこともあるでしょう。
そこで今回は洗濯ネットを使用するメリット、使い方のポイントなどをくわしく解説します。
一般的にデリケートな素材の衣類を入れることが多い洗濯ネット。
おしゃれ着などをなんとなく洗濯ネットへ入れていても、その効果を実感できていない人もいるでしょう。実は洗濯ネットにはさまざまなメリットがあります。
洗濯ネットは、洗濯のダメージから衣類を守ってくれます。
洗濯機は衣類の汚れを落とすために、洗濯槽の回転や水流を利用して揉み洗いをしていますが、デリケートな衣類には刺激が強く、生地へのダメージが大きいです。
洗濯ネットに入れると、他の衣類との摩擦を防ぐため、生地の傷みや毛玉を抑える効果が期待できます。
また、衣類のボタンやファスナー、ホックはすべて閉め、きれいにたたんで洗濯ネットへ入れることで、しわや型崩れ防止にもなります。
他の衣類にボタンやファスナー、ホックが引っかかるのも防いでくれますよ。
洗濯機は回転と水流により、洗濯物同士が絡まりやすい環境です。
洗濯ネットに入れると、衣類が絡まることを防ぐので、伸びや型崩れの心配もありません。さらに、洗濯機からも取り出しやすくなります。
長袖のトップスや長ズボン、ストッキング・タイツ・女性用下着などは絡まりやすいので、洗濯ネットを活用しましょう。
脱水の際に、濡れた衣類が遠心力で強く押しつけられると、色移りをする恐れがあります。
デニムや濃い色のシャツなど、色落ちする可能性が高いものは、洗濯ネットに入れましょう。
ただし、濃い色の衣類は洗濯ネットに入れても、完全に色移りを防げるものではありません。色落ちしやすいものは、他の衣類とわけて洗濯してください。
バスタオルやフリース、ニットなど毛足の長いものは、洗濯中に糸くずなどが発生することがあります。
黒や紺などの衣類に、糸くずがつくと目立ちますよね。細かい糸くずは除去するのも大変です。
タオル類や濃い色の衣類を別々に洗濯する方法もありますが、何度も洗濯機を回すのは電気代や水道代が気になります。
そのようなときに洗濯ネットを使用すれば、他の衣類から発生した糸くずなどが付着するのを防いでくれます。
洗濯ネットを使用したほうがいい衣類は以下の通りです。
衣類の特徴 | 具体例 |
毛玉ができやすい | ニット、セーター |
シワになりやすい | ワイシャツ、ブラウス、スラックス |
装飾が取れやすい | 刺繍、ビーズ等装飾のついた衣類 |
生地がデリケート | 女性用下着 |
色落ちしやすい | デニム、色の濃い衣類 |
お気に入りの衣類 | ー |
すべての衣類を入れてしまうのも一つの方法ですが、洗濯ネットに入れると汚れが少し落ちにくくなる、出し入れが面倒というデメリットもあるので、上記を参考に厳選してみてください。
洗濯ネットは小さすぎると汚れ落ちが悪くなったり、しわや型崩れの原因になったりします。一方、洗濯ネットが大きすぎても衣類が片寄り、しわや型崩れの原因になります。
入れる衣類のサイズに合った洗濯ネットを選びましょう。洗濯ネットのサイズの目安は以下の通りです。
洗濯ネットの大きさ | 衣類 |
50cm×35cm程度 | セーターやトレーナーなど |
33cm×30cm程度 | ワイシャツやブラウスなど |
20cm×20cm程度 | 下着やタイツなど |
洗濯ネットの中に衣類を詰め込みすぎると、汚れ落ちが悪くなってしまいます。
型崩れ防止のためにも洗濯ネット1つに対し、入れる衣類は1着が理想ですが、複数枚入れる場合は詰めすぎないようにしましょう。
洗濯ネットに入れると摩擦で生地が傷むのは防止できますが、その分汚れ落ちも少し悪くなります。
汚れを落ちやすくするために、汚れた面が外側にくるようにたたんで洗濯ネットに入れましょう。
汚れがひどいときは、洗濯洗剤を直接つけてなじませておくなどの工夫が必要です。
刺繍やビーズ、スパンコール・レースなどの装飾がついた衣類は、裏返して内側に折りたたんでから洗濯ネットに入れるようにしましょう。
摩擦などのダメージから装飾部分を守ることができます。
乾燥機を使用するときは、洗濯ネットから出した方がいいでしょう。
洗濯ネットから出さずに乾燥機に入れてしまうと、温風が衣類へいきわたらないため、ポケットなど厚手の部分が生乾きになり、乾燥にムラができます。また、衣類が温風で舞い上がらないため、しわの原因にもなります。
ただし、靴下や女性用下着などの小物類は、洗濯ネットに入れましょう。
洗濯ネットなしの状態で乾燥機にかけてしまうと、フィルターに詰まったり、ドラムに引っかかってしまったりする可能性があり、故障の原因になってしまうからです。
デリケートな素材やお気に入りの衣類には洗濯ネットが欠かせませんが、なんとなく入れるだけでは衣類を傷めてしまう恐れがあります。
衣類のサイズにあった洗濯ネットを選び、基本的には1つの洗濯ネットに1着ずつ入れるようにしましょう。
乾燥機を使用する場合は、洗濯ネットから出しましょう。入れたまま乾燥させると生乾きやしわの原因になります。
洗濯ネットを上手に使用して、お気に入りの服をきれいな状態で長持ちさせましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。