服に油性ペンがついてしまったときは?服についた油性ペンの落とし方を解説

2024.01.24

油性ペン

気をつけていても、うっかり手や机などにつけてしまうことがある油性ペン。ときには服に油性ペンの汚れをつけてしまうこともありますよね。

水性ペンよりも落としにくい印象があるため、諦めて汚れを放置してしまう人もいるのではないでしょうか。

実は油性ペンの汚れは、落とせる可能性があります。今回は油性ペンの汚れが服についたときの対処法をくわしく解説するので、諦めずに試してみてください。

1.油性ペンの汚れが落ちにくい理由

油性ペンの汚れが落ちにくい理由は、インクの溶剤に揮発性有機溶剤が使用されており、乾きやすく耐水性があるため、水に溶けずなかなか落とせません。

成分を安定させる樹脂や定着剤が含まれていることも、落としにくい理由の一つ。

また、油性ペンには染料が使用されています。着色剤には顔料と染料がありますが、染料は時間が経てば経つほど、服の繊維に染み込んでしまい、落とすのが難しくなります。

2.服に油性ペンの汚れがついたときの対処方法

服に油性ペンの汚れがついてしまったときの対処方法を3つ紹介します。ただし、対処方法を試す前に必ず洗濯表示を見て、使用する薬剤が使えるか確認をしてください。

洗濯表示を確認して使用できる場合でも、色落ちが心配なものは、目立たない部分で試してから行いましょう。

また、中途半端に対処を施した汚れは、プロでも落とせなくなる可能性があるため、自宅でのお手入れが難しい場合は、何もせずにクリーニング店へ相談してください。

2-1.酸素系漂白剤につけ置きする

酸素系漂白剤は、油や皮脂汚れを落とす効果が期待できます。

服が入るサイズのバケツや洗面器に、40~60℃のお湯を入れ酸素系漂白剤を入れて混ぜます。

熱いお湯の方が落としやすくなりますが、お湯では洗えない衣類もあるため、洗濯表示に書いてある温度は守りましょう。

油性ペンの汚れがついてしまった服を入れて、1時間程度つけ置きします。軽くすすいだら、あとはいつも通り洗濯をするだけです。

酸素系漂白剤

2-2.無水エタノールでシミ抜き

アルコールの一種である無水エタノールは、水と油を溶かせる薬品です。

無水エタノールを布に染み込ませて、油性ペンの汚れがついた部分をトントンと叩きます。汚れが落ちてきたら、いつも通り洗濯を行ってください。

2-3.マニキュアの除光液でシミ抜き

マニキュアの除光液も、油性ペンの汚れに効果的です。ただし、繊維を傷める可能性があるため、必ず洗濯表示を確認してください。アセテートやアクリルには使用できません。

除光液を使用する際、作業時にはマスクをして、部屋の換気を必ずしてください。また、除光液は直接手に触れるとかゆみや炎症を起こす可能性があるため、手袋をはめてから作業をしましょう。

無水エタノール同様に、ガーゼなどの布に除光液を染み込ませて、油性ペンの汚れがついた部分をトントンと叩きます。
汚れが落ちてきたら、いつも通り洗濯を行ってください。

3.さらにしつこい汚れには塗布放置洗浄を試してみる

酸素系漂白剤などで落とせなかったしつこい油性ペンの汚れには、塗布放置洗浄を試してみましょう。

まずは、他の部分に汚れが移らないように、油性ペンの汚れがついた部分の下にタオルを敷いてください。

濃縮タイプの液体洗剤をキャップなどに入れ、汚れに直接塗布し一晩放置したら、あとはいつも通り洗濯をするだけです。

使用する洗濯洗剤は「濃縮タイプの洗濯洗剤」がおすすめ。濃度が高いので汚れを溶かしてくれます。ただし、服によっては色落ちやシミの原因になることもあるため、注意してください。

4.自力で落ちない場合や大切な服はクリーニングへ

自宅で落とせなかった場合やお気に入りの大切な服、ウールやシルクなど繊細な素材の服は、クリーニング店へ相談してください。

時間が経ってしまった場合は、プロでも落とせない可能性があるため、なるべく早く持ち込むようにしましょう。

クリーニング

まとめ

そもそも油性ペンは、落ちにくいことが魅力である筆記用具です。

そのため、服についてしまった油性ペンの汚れは「落とせない」と諦めてしまう人も多いですが、自宅でも落とせる可能性はあります。諦めずになるべく早く対処方法を試してみましょう。

ただし、衣類によっては使用できない薬剤もあるので、必ず洗濯表示を確認してください。

失敗をしたくない大切な服は、最初からクリーニング店に相談した方が安心ですよ。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。