2024.05.29
年齢を重ねると気になる加齢臭。男性に多いイメージの加齢臭ですが、性別にかかわらず女性でも起こります。
服に加齢臭が付くと、普通に洗濯をしただけではなかなか落ちません。
しかし、自宅で洗濯できる衣類やシーツであれば、一工夫をするだけで加齢臭のケアが可能です。
今回は、加齢臭の原因やいつも通りの洗濯でニオイが落ちない理由、正しい洗濯方法などをくわしく解説します。
加齢臭は、男女問わず40代頃から気になり始める中高年特有のニオイです。主に体幹部と呼ばれる背中や胸の中心から発生します。
そのため、肌に直接触れる肌着や下着、ワイシャツなどにニオイがつきやすく、普通に洗濯しただけでは落としきれない厄介なニオイです。
加齢臭の原因は、ノネナールという皮脂に含まれる物質です。ノネナールは、体内の活性酸素と皮脂腺の物質が結びついてできます。
皮脂腺にはノネナールを抑える機能が備わっていますが、40代前後になると抑制力が低下し、ノネナールが増加するため加齢臭が出始めます。
服に染みついてしまった加齢臭が、普通に洗濯をしただけでは落ちない理由は、水に溶けにくい皮脂とタンパク汚れだからです。
布に染み込むと繊維に絡みついてしまうため、水だけではなかなか落ちません。
汚れがしっかり落ちていないまま着用すると、体温で温められた皮脂が油のように動き、服の奥にどんどん汚れが蓄積され、加齢臭だけではなく黄ばみの原因にもなります。
加齢臭が気になる服を洗濯する前に、必ず洗濯表示を確認しましょう。桶に水が入っている表示があるときは、洗濯機や手洗いが可能です。数字は水の温度を表しています。
桶に×がついているときは、水洗い不可です。自宅での洗濯はできないため、クリーニング店などに相談しましょう。
他にも洗濯表示には漂白剤やアイロンの使用についての表記もあります。加齢臭を落とすときはぬるま湯や漂白剤も使用するため、しっかりとチェックしてください。
(出典元:経済産業省)
加齢臭が染み付いてしまった服の洗濯方法を確認していきましょう。
【用意するもの】
・酸素系漂白剤
・40〜50℃ほどのぬるま湯を溜めた桶
・弱アルカリ性洗剤
・洗濯ネット
【洗濯方法の具体的な手順】
1.桶に40℃から50℃のぬるま湯を入れ、弱アルカリ性洗剤を溶かす
2.ニオイきつい部分や黄ばみが目立つ襟元などに酸素系漂白剤を塗布する
3.先ほど用意した弱アルカリ性洗剤を溶いたぬるま湯に30分ほどつけ置きする
4.いつも通り洗濯機で洗濯する
加齢臭が付いてしまった服の洗濯方法を知っていると安心ですが、ニオイが染み付かないように対策することも大切です。
服に加齢臭が染み付かないようにするポイントを抑えておきましょう。
放置すると加齢臭がきつくなってきます。ニオイが気になる服は、なるべく早く洗濯をしましょう。汗をかかない季節でも皮脂汚れが付いているため、早めの洗濯がおすすめです。
上記で紹介したつけ置き洗いを定期的に行うだけで、加齢臭が服に染み付くのを防ぐことができます。
洗濯をするたびにつけ置きをすると衣服を痛めてしまうため、服を着る回数にも左右されますが、加齢臭が染み付く前につけ置き洗いをするようにしましょう。
加齢臭は、男女問わず40代頃から現れ、服のケアをしっかりとしないとニオイが蓄積されてしまいます。
水に溶けにくい皮脂とタンパク汚れの加齢臭は、いつもの洗濯をする前に一工夫をするだけで自宅でもお手入れが可能です。
ただし、洗濯する前に必ず洗濯表示を確認してくださいね。水洗いできないものはクリーニング店に相談しましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。