2022.12.27
部屋にお気に入りのぬいぐるみを飾っている人も多いですよね。
小さなお子さんがいる家庭では、いつも連れているぬいぐるみがいるなんてことも。
ところで、その大切なぬいぐるみのケアはしていますか?
「綺麗だし何もしていない」「そもそもぬいぐるみって洗濯できるものなのかわからない」という人も少なくありません。
今回はぬいぐるみの洗濯判断の仕方や洗濯方法、水洗いできない場合の汚れの落とし方などをくわしくご紹介します。
見た目が綺麗だと「汚れたら洗おう」と考えている人もいるかもしれませんが、ぬいぐるみは置いてあるだけでホコリがたまります。ホコリを放置したままにしていると、ダニやカビの温床になってしまいます。
ダニに刺されると、かゆみが出ることも。また、ダニやカビはアレルギーの原因にもなります。
とくに子どもが使っているぬいぐるみは、定期的に洗った方がいいでしょう。
すべてのぬいぐるみが洗えるわけではありません。洗濯前に洗濯表示を確認するようにしましょう。桶に水が入っているマークは、洗濯機でも洗えるという意味です。
桶に水が入っており、手のマークがついているものは、手洗い可。手洗いができるものは、洗濯機のおしゃれ着洗いコースやドライコースで洗える可能性もあります。
桶に×のマークがついている場合は、水洗いはできません。
また、洗えそうな素材でできているものでも、次で説明する洗うことができない特徴を持つぬいぐるみの水洗いは危険です。
色落ちするぬいぐるみは洗うことができません。
見た目では大丈夫そうだと思っても、確認してみることが大切。水で濡らしたタオルを使って、目立たない部分を軽くぽんぽんと叩いてみてください。タオルに色が移るようであれば洗うのはやめましょう。
アンティーク調のぬいぐるみはとても繊細。
見た目は洗濯できそうと思ってもデリケートな素材や細かい部品で作られているので洗うのは諦めましょう。
大きすぎるぬいぐるみは家庭の洗濯機では厳しいです。
無理矢理洗濯機に詰め込むとぬいぐるみだけではなく、洗濯機の故障にもつながるのでやめましょう。
喋ったり、歩いたりする電池などで動くぬいぐるみは、中に機械が入っているため水に触れると壊れてしまいます。
動くぬいぐるみの中には、機械の部分だけ取り外せるものもありますが、取れない場合は洗えないため諦めましょう。
ぬいぐるみは縫って作られているとは限らず、接着剤でくっつけてある場合もあります。その場合、洗ってしまうと接着剤が剥がれてしまう可能性があるためよく確認しましょう。
ぬいぐるみの中綿にポリエステル以外のビーズやパイプなどが使用されているものも洗うのは危険です。型くずれを起こす可能性があり、ぬいぐるみがぼこぼこにゆがんでしまうかもしれません。
合成皮革は洗ってしまうとひび割れが起こる可能性が。ウール素材はセーター同様縮んでしまうこともあるので洗わない方がいいでしょう。
洗濯機で洗えるぬいぐるみの洗濯方法を見ていきましょう。洗えるといっても、ぬいぐるみはデリケートで、型くずれもしやすいです。
洗濯したことを後悔しないためにも、正しい洗濯方法を覚えましょう。
用意するもの
・洗濯ネット
・おしゃれ着用中性洗剤
・柔軟剤
・柔らかいブラシ
洗える素材だとしてもぬいぐるみをそのまま洗濯機に入れてしまうと、洗濯中に強い力がかかりぬいぐるみが壊れてしまう可能性があるので必ず洗濯ネットに入れ、そのときにぬいぐるみがつけているリボンや洋服など外せる装飾品は外しましょう。
使用している洗濯機によってコース名は変わってきますが、「ドライコース」「手洗いコース」「おしゃれ着洗いコース」など、一番優しく洗えるコースで洗いましょう。
ぬいぐるみの量や大きさ、汚れ方で洗剤の量は変わってきますが、キャップに5mm~1cm程度でOKです。
脱水の回転はぬいぐるみにとって刺激が強いため、脱水前にタオルでくるんでから洗濯ネットに入れて戻します。
脱水は10秒ほどでOK。洗濯機の設定では10秒にはできないので、自分で数えて手動で止めてください。
脱水が終わったら、毛の流れに逆らって柔らかいブラシで軽くブラッシングしましょう。そのまま干すよりもふわふわに仕上がりますよ。
ぬいぐるみは、中がしっかりと乾くまでに少し時間がかかりますが、直射日光に当ててはいけません。風通しの良い日陰でしっかりと乾かしましょう。
手洗いのマークがついているものや、洗濯表示では洗濯機で洗うことができるぬいぐるみでも、傷むことが心配な場合は、手洗いがおすすめ。
手洗いは面倒なイメージがありますが、コツをつかめば意外と簡単にできます。洗濯機では難しい大きなぬいぐるみも、お風呂の浴槽を使えば洗うことができますよ。
用意するもの
・バケツなどの容器(浴槽も可)
・おしゃれ着用中性洗剤
・柔軟剤
・タオル
・洗濯ネット
・柔らかいブラシ
洗いたいぬいぐるみが入る容器に38度ほどのぬるま湯と中性洗剤を入れます。大きい場合は浴槽を使うのもありです。
ぬいぐるみの量や大きさ、汚れ方で洗剤の量は変わってきますが、バケツや洗面器などで洗えるぬいぐるみの場合は、キャップに5mm~1cm程度でOKです。
汚れが落ちるまで5分くらい優しく押し洗いをします。汚れがひどい部分はこすってもいいですが、強くこすりすぎると毛玉になったり、毛羽立つ原因になったりするので注意しましょう。
汚れが落ちたらすすぎましょう。水は3回以上替え、洗剤残りは変色の原因になるため、しっかりとすすいでいきます。
すすぎが終わったらぬるま湯に柔軟剤を溶かし、ぬいぐるみを入れて20~30分つけ置きします。
柔軟剤の量は洗剤の量と同じくぬいぐるみの量やサイズによりますが、バケツや洗面器であればキャップに5mm~1cm程度でOKです。
脱水だけは手洗いでも洗濯機で行います。
タオルで優しく水気を切り、そのままタオルにくるんだまま洗濯ネットに入れ、洗濯機で10秒ほど脱水します。
脱水が終わったら、毛の流れに逆らって柔らかいブラシでブラッシングしましょう。手洗いの場合も直射日光を避け、風通しの良い日陰で乾かします。
「ぬいぐるみが汚れてしまったけど洗うことができない」という場合は、簡易クリーニングを試してみましょう。
用意するもの
・布団たたき
・洋服用ブラシ
・バケツなどの容器
・おしゃれ着用中性洗剤
・タオル(3枚)
布団たたきを使って、ぬいぐるみを軽くたたき、内側に溜まっているホコリを出します。
表面のホコリは、洋服用ブラシを使って落とします。
バケツや洗面器などに、薄い洗剤液を作りましょう。洗剤の量は標準の量の半分。2Lに対し洗剤を2~3mlが目安です。
洗剤液をタオルにしみ込ませ、固く絞ってから、ぬいぐるみの表面を軽く拭きます。汚れを落とそうと、ゴシゴシと強い力をかけるのはNGです。色落ちや摩擦で傷む原因になります。
きれいな水で濡らしたタオルを固く絞って、ぬいぐるみの洗剤を落としていきましょう。
タオルは何度かすすぎ、ぬいぐるみ全体を2~3回しっかりと拭いてください。
乾いたタオルでぬいぐるみを包み、水気を拭き取ります。
直射日光を避け、風通しの良い日陰で乾かしましょう。
ぬいぐるみは、きれいに見えても置いてあるだけでホコリが溜まっていきます。洗濯をするときは、ぬいぐるみの洗濯表示を必ず確認しましょう。
水洗いできないものや大きすぎるぬいぐるみ、接着剤が使われているものなどを、汚れているからと無理矢理洗ってしまうと、型くずれやパーツが取れることも。
また、洗濯機で洗える、手洗いができるぬいぐるみでも、デリケートなことに変わりはありません。おしゃれ着用洗剤や洗濯ネットを使用し、脱水は短めに行うのがポイントです。
「洗えないけど汚れが気になる…」というぬいぐるみは、簡易クリーニングを試してみてください。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。