夏のお出かけ、エアコンはつけっぱなしにする?一時的に止める?電気代が安くなるのはどっち? 

2023.05.31

エアコン 

暑い夏、エアコンをつけっぱなしにして出かけたいところですが、電気代が気になるという人も多いのでは?

しかし、つけっぱなしの方が、電気代が安くなるという話も。

帰ってきたときに快適に過ごせる時間が長くなり、さらに電気代も安いのであれば、つけっぱなしの方がいいですよね。

そこで今回は、エアコンはつけっぱなしがいいのか、こまめに電源のON/OFFをする方がいいのか、くわしくご紹介します。

エアコンのつけっぱなしによる、よくある疑問もまとめたので、参考にしてみてください。

1.エアコンは「つけっぱなし」にしておいたほうが電気代は安くなる?

エアコンはつけっぱなしにしておいた方が電気代は安いといった話を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

外出するときに何も考えずエアコンを切ってしまうと戻ったときにまた暑い部屋を一から冷やすことになり、エアコンがフル活動しているのを見て「つけっぱなしの方がよかったかも?」と感じることもありますよね。

結論からいうと「エアコンはつけっぱなしにした方が電気代は安い」は正解であり不正解でもあります。

なぜなら使っているエアコンの機種や状況によって「つけっぱなし」か「電源ON/OFF」を上手に使い分けることがポイントだからです。

エアコン

2.1時間以上の外出をするときは消したほうがいい

エアコンは起動してから設定温度に到達するまでに多くの電力を消費し、設定温度を保っている間の電力は一定のため負荷が少なくなっています。

こまめに電源をON/OFFしていると、何度も起動することになるので、消費電力が増え、電気代が高くなる傾向があります。

そのため、目安として1時間以内の外出であれば、つけっぱなしの方がいいでしょう。

一方、1時間以上の外出をするときは、エアコンを消した方が電気代は節約できる可能性が高いです。

エアコンのメーカーや機種、運転方法・天候・部屋の間取りによっては、1時間以内でもOFF、1時間以上でもつけっぱなしにした方が、電気代の節約になる場合もあるので、あくまでも目安として検討してみてください。

かなり暑い日、また寒い日は、エアコンをOFFにするとすぐに室内が元の温度に戻るため、1時間以上でもつけっぱなしにした方が節約できることもあります。

エアコン

3.エアコンのつけっぱなしでよくある疑問

3-1.つけっぱなしで壊れたり寿命が短くなることはない?

エアコンをつけっぱなしにしても、故障の原因になることはありません。

しかし、稼働時間が長くなるため、部品の劣化が早まり寿命は短くなります。

また、使用時間が長いとほこりなどがつきやすくなるため、こまめなお手入れを心がけましょう。

お掃除機能付きのエアコンは、つけっぱなしで運転していると突然止まることも。10分程度で運転が再開されるので、慌てずにクリーンランプを確認してください。

3-2.つけっぱなしで火事になることはある?

エアコンは、室内機と室外機にセンサーがついており、不具合が起こると運転が停止されるようになっています。

従って、エアコンをつけっぱなしにしたことが原因で、火事になることはほとんどないといえるでしょう。

ただし、10年以上使用しているエアコンからの火災や、製造工程の不具合により発火したケースもあるので、100%火事にならないとはいえません。長く家を空けるときはつけっぱなしにしない方が安全です。

3-3.エアコンを24時間何日もつけっぱなしにしていても大丈夫?

エアコンは、24時間つけっぱなしにしても問題はありません。

数日であれば、つけっぱなしにしてもOK。ただし、2週間以上つけっぱなしにしていると、ほこりなどでフィルターが汚れてくるので、一度止めて掃除をしてから使用しましょう。

エアコンをつけっぱなしにすると稼働時間が長くなるため、部品の劣化が早まり、寿命は短くなるとお伝えしましたが、稼働時間よりもメンテナンス不足の方が寿命に影響します。

こまめに電源のON/OFFをしていても、掃除を怠ってしまうと、稼働時間は短縮できても、寿命を縮める原因になるのです。

エアコンを長く使いたいのであれば、定期的な掃除を心がけ、最低でも年に1回は内部の掃除もプロに依頼しましょう。

業者に依頼するときは、春や秋などオフシーズンがおすすめ。繁忙期ではないので、比較的すぐにメンテナンスをしてもらえます。

万が一故障等があっても、早めに買い替えを検討できますよ。

エアコン 掃除

4.エアコンの電気代の節約方法

4-1.部屋を断熱する

エアコンで冷やした空気を逃がさないように、部屋を断熱する工夫をしましょう。

断熱カーテンを使用したり、窓に断熱シートを貼ったりするなど、誰でも簡単に行えます。

ドアや窓の隙間を埋めるのも効果的。テープやストッパー、パネルなどで隙間を埋めると断熱できます。暖房時も効果があるので、ぜひ試してみてくださいね。

断熱カーテン

4-2.設定は自動運転にする

電気代を節約するなら、エアコンの設定は自動運転がおすすめ。自分で弱い運転をメインに設定を調整した方が、消費電力が抑えられるように感じます。

しかし、設定温度に到達するまで「弱」で運転すると時間がかかるため、電気代も多くかかってしまうのです。

自動運転であれば、設定温度まではフルパワーで運転し、到達したあとは自動で弱運転に切り替わります。

短時間で快適な温度になり、その後は消費電力を抑える効率のいい運転が可能です。

4-3.定期的にフィルターを掃除する

定期的にエアコンの掃除をすることで、節電効果が期待できます。エアコンが汚れていると性能が下がり、余計な負荷がかかるため、電気代が増えるからです。

また、汚れを放置すると、故障の原因になることも。エアコンが故障すると、修理代や買い替え費用もかかってしまいます。2週間に1回程度、フィルターや室外機の周りの掃除を行いましょう。

先ほども説明のとおり、普段の掃除では取れない汚れもあるため、プロにメンテナンスを依頼することも大切です。

目安としては年に1~2回がベスト。本格的にエアコンが稼働する夏や冬を迎える前に、専門業者にクリーニングを依頼しましょう。

まとめ

エアコンを1日中つけっぱなしにしても問題はありませんが、電気代は高くなります。

しかし、こまめに電源をON/OFFする方が、電気代が多くかかる場合も。外出時間や気温によって判断しましょう。

目安としては1時間以上の外出であれば、電源をOFFにした方が電気代の節約ができます。

エアコンの電気代を節約するには、こまめな掃除も欠かせません。また、部屋を断熱すると節約効果がアップするため、心がけてみてくださいね。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。