エアコンのニオイの原因は?簡単にできる対処方法を解説!

2023.10.02

エアコン 臭い

エアコンをつけたら急に嫌なニオイがしてきたという経験はありませんか?

久しぶりに運転したときも、ニオイを感じることがありますよね。

嫌なニオイに気づいても、エアコンは動くので放置したり、消臭スプレーでニオイを誤魔化したりするのは危険です。

今回は、エアコンのニオイの原因と放置する危険性、掃除の仕方などをくわしく解説します。

1.エアコンから嫌なニオイがする原因

1-1.たばこやペットなどの生活臭

 

生活臭

エアコンは部屋の中の空気を吸い込んでいます。そのため、たばこやペット、汗、焼肉などの強いニオイがする料理など、生活臭が原因で嫌なニオイがしていることも。

たばこのヤニや料理油は、エアコン内部に付着しやすく、カビの原因にもなります。

1-2.本体(室内機)にカビが生えている

 

カビ

酸っぱいニオイを感じたときは、エアコンの本体にカビが生えている可能性が高いです。

カビができる原因は、エアコン内部に蓄積した汚れ。大きな汚れはフィルターで取り除くことができますが、細かいホコリは内部に侵入してしまうのです。

冷房を使用しているときに発生する結露で水滴ができたときに、ホコリが栄養源となりカビが発生し、ニオイの原因となるのです。

1-3.フィルターがホコリで汚れている

ホコリっぽいニオイがするときは、フィルターが汚れている可能性も考えられます。ホコリを放置すると、先ほども説明の通りカビが発生し、酸っぱいニオイに変化していきます。

2.嫌なニオイの原因を放置するとどうなる?

2-1.体調不良を引き起こすリスクがある

ニオイを放置すると、汚れやカビなどを部屋中にまき散らすことになります。鼻水や咳、肌荒れなど、アレルギー症状が出ることも。

他にもさまざまな体調不良を引き起こす可能性があるため、放置するのは危険なのです。

2-2.エアコンの機能の低下で電気代がかかる

フィルターのホコリを放置すると、空気の通り道がふさがれるため、一生懸命エアコンが動こうとし、余計な労力がかかってしまいます。

そのため、消費電力が多くなり電気代がかかってしまうのです。

2-3.故障や不具合の原因に

汚れを放置すると、電気代がかかるだけではなく、余計な負荷がかかるため、故障の原因となります。エアコンの寿命を縮めることにもなるので、放置してはいけません。

3.すぐにできる!お手軽な対処方法

エアコンからのニオイに気づいても「掃除をする暇がない」「暑くて・寒くて耐えられないから早くつけたい」ということもありますよね。
そんなときは、すぐにできる対処方法を試してみましょう。

3-1.冷房16度の設定で1時間運転する

窓を全開にして、冷房16℃(最低温度)で1時間運転すると、エアコン内部に結露が起こることで水が発生し、カビなどの汚れを洗い流してくれます。

水はドレンホースから出ていくので、問題はありません。窓を開けることでエアコンの風から出るカビも外に排出することができます。

ただし、この方法だけでは1~2週間後にニオイが発生してしまうことが多いです。

3-2.暖房30度で1時間運転する

 

窓を全開にして、暖房30℃(最高温度)で1時間運転するという方法も効果的です。

エアコン内部を高温にして、乾燥させることで、カビを死滅させることができます。死骸は窓から排出されるので、ニオイが改善されます。

しかし、こちらの方法でもすべてのカビを死滅させることができるわけではないので、ニオイが残ってしまいます。

4.根本的な解決方法は徹底的な「掃除」!

最低温度や最高温度で運転する方法は、どちらも応急処置なのでニオイの根本的な解決にはなりません。ニオイを取るには「掃除」が欠かせないのです。

掃除が苦手な人でも意外と短時間でできるので、定期的に掃除をしてニオイを防ぎましょう。

4-1.エアコンのフィルターの掃除方法

まずはホコリが溜まりやすく、ニオイの原因になりやすいフィルターの掃除方法をチェックしていきましょう。

1)電源を切ってコンセントを外す

掃除中に電源が入ってしまうとうまく掃除ができず、思わぬ事故につながる恐れもあるため、コンセントを抜いておくと安心です。

2)エアコンのカバーを開き、フィルターを取り外す

すぐにフィルターを外すとホコリが舞う危険性があります。エアコンのカバーを開いたら、取り外す前に掃除機でホコリを吸い取るといいでしょう。

3)掃除機でフィルターに付着したホコリを吸う

ホコリはフィルターの表面についています。外側から掃除機でホコリを吸い取りましょう。

4)汚れがひどい場合は水洗いをする

掃除機でホコリを吸い取っても汚れが残るときは、水洗いをします。

スポンジやたわしのような硬いものでゴシゴシ洗ってしまうとフィルターを傷つけてしまうため、歯ブラシなどの柔らかいもので軽くこするようにしましょう。水はフィルターの内側(裏側)から当てます。

5)陰干しによって完全に乾燥させる

フィルターを乾かすときに、天日干しやドライヤー・ストーブを使うとフィルターが変形することがあります。早く乾かしたくなりますが、陰干しで完全に乾いてからエアコン本体に装着してください。

4-2.ルーバー(吹き出し口)の掃除方法

フィルターの掃除とセットでルーバー(吹き出し口)の掃除も一緒に行いましょう。

1)電源を切ってコンセントを抜く

フィルター掃除をするときと同じく、掃除中に電源が入ってしまうとうまく掃除ができず思わぬ事故につながる恐れもあるためコンセントを抜いておくと安心です。

2)ルーバーを手で開ける

電源を切るため、手動でルーバーを開けます。

3)柔らかい布でから拭きをします

うまく届かないときは、定規などの薄いものに布を巻き付けて拭くといいでしょう。ただしルーバーの掃除をする場合は
手の届く範囲内だけにしましょう。手の届かないルーバーの奥の汚れが気になる場合は、エアコンクリーニングが必要です。

プロのクリーニング業者への依頼も検討しましょう。

4-3.内部のファンやドレンパンが原因の場合はプロのクリーニング業者に依頼をする

内部のファンやドレンパンの汚れが原因の場合は、分解して掃除をする必要があるため、プロのクリーニング業者に依頼しましょう。

エアコンの機能でお掃除モードなどが搭載されているものもありますが、すべての汚れを取り除けるわけではありません。

掃除するのに費用をかけたくないと、自分で分解するのは危険です。エアコンの分解掃除は専門的な知識が必要であり、慣れていないと故障の原因となります。エアコン クリーニング業者

5.エアコンの嫌なニオイを消すためにやってはいけないこと

5-1.消臭スプレーを使う

電化製品は水に弱いです。ニオイを消したいからといって消臭スプレーをエアコンに直接吹きかけるとサビや故障の原因となります。

エアコンが嫌なニオイの空気を取り込むことを防ぐために、室内のニオイを消す用途で消臭スプレーを使用するのは問題ありませんが、エアコン本体に直接かけないようにしましょう。

5-2.フィルターが完全に乾かないままエアコンを使う

せっかくフィルター掃除をしても水滴が残っていると、ホコリが付着しやすい状態になるためすぐに汚れてしまいます。

故障や発火の原因にもつながるため、フィルターはしっかりと陰干しし完全に乾いてからエアコンに取り付けましょう。

NG

6.エアコンから嫌なニオイがしなくなる予防方法は?

6-1.室内を換気する

エアコンは先ほどもご説明のとおり、室内の空気を取り込み冷やしたり温めたりして戻します。そのため、室内のニオイをなくし綺麗に保つことが大切です。

窓を開けて室内を換気することで、ニオイがこもるのを防ぐ効果があります。

エアコンを使う季節は室内の温度を一定に保ちたいので開けないという人は、ニオイが発生しやすいです。エアコンをつける前に定期的に空気の入れ替えをするように心がけましょう。

室内の換気

6-2.運転停止の前に送風運転する

冷房や除湿を使用するとエアコンは結露が起こるため、内部に水滴がつきます。その水滴をそのままにしてしまうとカビやニオイの原因に。

運転を停止する前に送風運転に切り替えると、内部の水滴を乾かすことができます。送風運転は1時間程度でOK。電気代も機種によって変わりますが、1円以下なので気になりません。

6-3.使わない時期も送風運転をする

エアコンは使用しなければ汚れないと思っている人も多いですが、実はホコリなどは運転しなくても溜まります。

使わない時期も月に1回送風運転をするとホコリを追い出すことができ、「久しぶりにつけたらなんか臭う…」という状態を回避できますよ。

まとめ

エアコンのニオイの主な原因は、生活臭とカビです。

換気をしながら最低温度や最高温度で運転することで、一時的にニオイを抑えることはできますが、根本的に解決するには掃除が欠かせません。

フィルターやルーバーの掃除は定期的に行いましょう。エアコン内部の掃除は、分解が必要なため、自分で行うのは危険です。無理をせずプロの力を借りましょう。

また、日頃から換気や送風の使用などを心がけることで、ニオイの発生を抑えることができます。掃除も大切ですが、使い方も工夫してみてくださいね。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。