2024.08.30
日本人の主食であるお米。最近は早く炊き上がる機能など、時短で炊くことができる炊飯器も増えているため、1日に1回は使用するという家庭も多いのでは?
毎日使用するとなると、気になるのは電気代。何度も炊くよりも、保温機能を活用したり、冷凍したりする方が電気代を節約できるのではないかと思っている人もいるでしょう。
そこで今回は、炊飯器にかかる電気代や節約する方法などをくわしくご紹介します。
まずは、炊飯器の炊飯1回にかかる具体的な電気代を見ていきましょう。
炊ける量が同じでも、メーカーや機種によってかかる電気代が異なりますが、ここでは経済産業省のデータを基に平均値で計算します。
炊飯1回にかかる電気代の平均は以下の通りです。
タイプ/サイズ | 炊飯時の電気代(平均値) |
IH/3合以上5.5合未満 | 3.8円 |
IH/5.5合以上8合未満 | 5.0円 |
IH/10合以上 | 6.6円 |
マイコン/3合以上5.5合未満 | 3.0円 |
マイコン/5.5合以上8合未満 | 4.4円 |
マイコン/10合以上 | 6.3円 |
全国家庭電気製品公正取引協議会で定めている電気代の目安である31円/1kWhで計算すると、IHの3合以上5.5合未満は、1回の炊飯で約3.8円かかることになります。
同じ合数でもマイコンで3合以上5.5合未満の炊飯1回にかかる電気代は、約3.0円です。
炊飯器はタイプによって電気代が異なります。炊飯器のタイプはIH式・マイコン式・圧力式が一般的です。
この中では、マイコン式の消費電力が少ないといわれていますが、メーカーや種類によって消費電力に差があります。
保温機能にかかる電気代は、全国家庭電気製品公正取引協議会で定めている電気代の目安である31円/1kWhで計算すると、1時間で0.5~0.6円ほど。
炊飯時は5~6円なので、10時間保温すると炊飯約1回分となります。
電子レンジで解凍する場合は、温める電気代がかかります。電気代は電子レンジのメーカー・機種・ワット数、またご飯の量や時間によって変わってきます。
お茶碗1杯(150g)を600Wで2分ほど温めたときは0.5円ほどなので、保温機能を1時間使用した場合の電気代と同じくらいです。
長時間の保温は水分が飛んで固くなり、黄ばんでしまうため、味も見た目も悪くなってしまいます。1時間以上保温するのであれば、ご飯は冷凍して電子レンジで解凍した方がいいでしょう。
できることならご飯のおいしさを保ちながら、炊飯器の電気代を抑えていきたいものです。電気代を節約するコツを見ていきましょう。
炊飯器は1合炊いても3合炊いても、量によって炊飯時の電気代が変わるわけではありません。そのため1合を3回炊くよりも、まとめて炊く方が電気代は抑えられます。
電気代を節約したいのであれば、多めに炊飯して1回分ずつ小分けに冷凍しておくといいでしょう。
先ほどもご紹介のとおり、長時間保温すると、電気代がかかるだけではなく、ご飯の味も落ちます。
とはいえ、冷凍保存をすることが面倒だという人は、長時間保温するよりも2回に分けて炊くといいでしょう。
炊きたてのおいしいご飯を食べることができるので、満足感も違います。
炊飯器にはエコモードといった、消費電力を抑えて炊いてくれる機能が搭載されているものも。
メーカーや機種によって節約できる電気代は変わりますが、省エネ機能が搭載されているときは活用してみてください。
また、タイマー機能を使ってみるのもおすすめ。待機電力は必要ですが、1日1円にも満たないので、ご飯が炊けてから長い間保温するよりも、食べる時間に合わせて炊き上がるように、タイマーも上手に使ってみるといいでしょう。
炊飯器の待機電力は、1日1円にも満たないとはいっても、差しっぱなしにするのはおすすめできません。使わないときは、コンセントを抜く、節電タップをオフにするなど、待機電力をカットするようにしましょう。
炊飯器のみならず、家電は新しくなればなるほど、消費電力量が抑えられる傾向にあります。
新しい炊飯器は、省エネになるだけではなく、さまざまな機能も搭載されているので、古い炊飯器を使用している場合は、買い替えも視野に入れてみてください。
炊飯器の電気代を節約したいときは、保温機能に注目してみましょう。10時間保温すると、炊飯1回分の電気代がかかります。
長時間使用する場合は、電気代がかかるだけではなくご飯の味も落ちるため、多めに炊いて冷凍する、2回に分けて炊くなどの工夫をしてみては?
他にも炊飯器にはさまざまな機能が搭載されているので、自分に合った機能を活用してみるのも節約につながります。
また、古い炊飯器は電気代がかかるだけではなく、劣化してご飯をおいしく炊けなくなっている可能性も考えられます。かなり古い炊飯器を使用している場合は、思い切って新しい炊飯器に買い替えるのもおすすめですよ。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。