2022.03.04
電子レンジは、ほぼ毎日使うといっても過言ではない、便利なキッチン家電です。
残り物や冷凍食品を温めるだけではなく、野菜の下ごしらえなどにも活躍してくれますよね。
キッチンには電子レンジの他にさまざまな家電があるので、コンセントが足りなくなってしまい悩むこともあるのではないでしょうか。
そんなときに便利なのが延長コード。
電子レンジは、冷蔵庫や炊飯器など、他のキッチン家電と一緒に延長コードに挿して使用してもいいのでしょうか?
キッチンではさまざまな家電があるので、「延長コードが使えたら便利だな」と考えている人も多いでしょう。
しかし、結論からいうと、電子レンジに延長コードを使うのは、おすすめできません。
絶対にダメというわけではありませんが、おすすめしない理由を見ていきましょう。
炊飯器やトースター、電気ケトルなど、キッチンで使用する家電は、基本的に消費電力が大きいものが多くなっています。
延長コードを使うと、定格電流をすぐに超えてしまうのです。
とくにタコ足配線を行うと、あっという間に超えてしまいます。
家庭用のコンセントは定格容量が1,500Wとなっています。電子レンジの消費電力は1,000~1,300Wのものが多いため、延長コードにたくさんコンセントを挿すことができても、定格容量を超えてしまうのです。
定格容量を超えたまま使い続けると、延長コードのケーブルから発火し、最悪火災になる危険性も考えられます。
電子レンジに延長コードを使うのはおすすめしないといわれても、置き場所からコンセントが遠いこともありますよね。
電子レンジの線だけでは届かないときの対策もチェックしましょう。
まずはコンセントの届く位置にくるように、電子レンジの設置場所を見直してみましょう。
キッチンは天井近くにコンセントがある場合もあります。電子レンジがコンセントに届くように、高さが調節できるレンジ台を購入するなどの工夫をしましょう。
「キッチンのスペースを確保するために、冷蔵庫の上に置きたい」という人もいると思いますが、電子レンジと冷蔵庫で同じコンセントを使用するのはあまりおすすめできません。
どうしても延長コードが必要な場合は、複数口があるものではなく、一口の延長コードを使用するといいでしょう。
高ワットの一口延長コードを選ぶと安全性が高まります。延長コードが何Wまで対応しているのか、電子レンジの消費電力はその範囲内なのかを必ず確認してください。
アース線は、家電を安全に使用することができるので、電子レンジについている場合はつないでおくのがベスト。
付属のアース線はとても短いことが多いですが、実は簡単に取り替えることができます。届かない場合は、長さを確認して、長いアース線を購入するといいでしょう。
電子レンジに延長コードを使うことは、基本的にはやめた方がいいでしょう。
なるべく直接コンセントにつなぐのが安全です。
置き場所を工夫しても、どうしても届かないという場合は、高ワットの安全性の高い一口延長コードを使用してくださいね。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。