2024.05.29
たくさんの食器を一気に洗ってくれる食洗機。
家事の負担軽減のために「食洗機を導入したい」と考えている人も増えていますが、賃貸のアパートやマンションだから諦めているという人もいるのでは?
今回は賃貸のアパートやマンションでも食洗機は使えるのか、くわしく解説していきます。
また、手洗いではなく食洗機を使うメリットもご紹介するので、チェックしてみてくださいね。
結論からいうと、賃貸のアパートやマンションでも、食洗機を使うことができます。ただし、種類によっては使用できないことも。
まずは、食洗機の種類を確認していきましょう。
給水タンク型は、工事が不要でどこにでも置くことができるタイプの食洗機です。ただし、水道とは繋げないので、自分でタンクに給水する必要があります。
据え置き型は水道と繋ぐため、分岐水栓工事が必要な食洗機。価格は安いものから高いものまであり、大型タイプが多いです。
分岐水栓工事は自分でも行うことができますが、プロに任せた方が安心です。また、賃貸でも使えますが、大家さんや管理会社に相談してから行うようにしましょう。分岐水栓工事を行うことを承諾された場合も、退去の際は、原状回復することが基本です。
システムキッチンと一体化しているのがビルドイン型。工事が必要なため、賃貸では高級マンションに最初から設置されていることはありますが、一般的な賃貸物件ではほとんどありません。価格も安くても数十万するため、一戸建てまたはマンションの持ち家の場合に適した食洗機です。
賃貸住宅の場合は、給水タンク型と据え置き型の食洗機の設置が可能です。
先述でもご紹介しましたが、給水タンク型と据え置き型の違いを確認しておきましょう。
据え置き型の食洗機は、水道分岐工事が必要です。工事する際は大家さんや管理会社の許可を必ず取りましょう。
水道から水を取り、排水はシンクに流すので、設置する場所は水道近くに限定されます。
据え置き型の食洗機は、1~2人用の奥行きがないスリムなものから、4~5人用の大型タイプまで、さまざまなラインナップがあります。
キッチンに限らずリビングなど、どんな場所にも設置できることが強みであるタンク型。使わないときは、別の場所に収納することも可能です。ただし、使用するたびに給水が必要となります。
排水はキッチンで使用する場合はシンク、その他の場所では水を受けることができればいいので、バケツでもOKです。
タンク型の食洗機は、比較的サイズが小さめなタイプが多いので、1~2人暮らしの人や食洗機が初めてなので試しに使ってみたいという人におすすめ。大量に洗いたい人には物足りない可能性があります。
また、乾燥機能も据え置き型に比べると少し弱いことも。水があふれてしまったり、排水を忘れたりすることもあるので、慣れるまでは衛生面でも注意しましょう。
食洗機のメリットといえば、なんといっても手間がかからないことではないでしょうか。洗剤を入れて、スイッチを押すだけで洗浄だけではなく、乾燥まで完了します。
シンクに食器がたまることがなく、きれいですっきりしたキッチンを保つことができるのもうれしいポイントです。
手洗いの場合、お湯の温度には限界がありますが、食洗機は高温で洗浄することができます。食洗機の種類によっては除菌効果が期待できるものも。
食洗機は洗い残しがありそうなイメージを持っている人もいるかもしれませんが、高温の水、高圧水流なのでとてもきれいに洗えます。
手洗いで食器を洗うと、手に洗剤とお湯が付くのは避けられません。そのため、手が荒れてしまうと悩んでいる人は多いです。
食洗機を使えば、手荒れも防げるというメリットがあります。
手洗いのときは、泡になった洗剤をすすぐのに、たくさんの水が必要になります。食洗機の場合は、あまり泡立たない濃度の高い洗剤を使うので、手洗いよりも少ない水で食器の汚れが落ちます。
ボタン一つで食器洗いが完了するので、時間に余裕ができます。洗っている間に他の家事を行ったり、趣味の時間に使ったり、家族との交流を増やすのもいいですね。
食洗機がきれいに洗えるといっても、焦げやこびりつきがひどい場合は、先に予備洗いをした方がいいです。また、大きな調理器具は入らないことも。
そのため、手洗いを完全になくすことはできません。
食洗機は、ただ食器を入れるだけでは汚れの落ちが悪いことも。メーカーが推奨している置き方で並べましょう。
コツをつかむまで、少し時間が必要かもしれません。
据え置き型の食洗機を購入した場合、分岐水栓工事を再度行うことになりますが、水道の形状は一つではないので、引っ越しするたびに分岐水栓の購入が必要になる可能性があります。
分岐水栓は10,000円以下で手に入るので、高額なものではありませんが引っ越しの頻度が高い場合は、タンク型がおすすめです。
食洗機は、アパートやマンションなどの賃貸住宅でも使用することができます。ただし、種類があるので、工事をすることができないという場合は、給水タンク型一択となるでしょう。
また、引っ越しを頻繁にする場合も、給水タンク型の方が便利です。
自分のライフスタイルに合わせて、給水タンク型と据え置き型を検討しましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。