2023.01.19
寒い季節には、暖房と同じくらい欠かせない「加湿器」。
加湿器の近くを通ったら「変なニオイがする…」と感じたことはありませんか?
空気清浄機能がついている加湿器でも嫌なニオイが発生することがあり、不思議に感じている人も多いのではないでしょうか。
今回は、加湿器のニオイの原因や正しい掃除方法などをくわしく解説していきます。
加湿器から出る嫌なニオイの原因は、カビと雑菌です。カビが発生してしまう原因は、お手入れ不足。加湿器は定期的な掃除が必要です。
掃除を怠ると、カビが好む高温多湿な状況を作り出すため、大量に繁殖してニオイの原因となります。
雑菌は、タンクに水を放置したり、入れ替えずに水を継ぎ足したり、主に長時間放置された水が腐ることで発生します。
加湿器から嫌なニオイを感じたときは、掃除をしましょう。ニオイの原因であるカビと雑菌は、どちらも定期的に掃除をすることで繁殖を防ぐことができます。
加湿器の正しい掃除方法を、水垢汚れとカビ汚れにわけてご紹介します。
加湿器にこびりついている白い塊は、水垢です。
水道水に含まれている次亜塩素酸カルシウムという物質やマグネシウム、ミネラルなどが蒸発するときに結晶化することで水垢となります。
加湿器は、水道水を使うため、避けては通れない汚れなのです。水垢汚れはアルカリ性のため、酸性のクエン酸を使い月に1回程度の掃除をおすすめします。
1.加湿器のパーツ(給水タンク・フタ・フィルター・トレイなど)がすべて入るバケツなどを用意し、ぬるま湯を入れましょう。洗面台を活用してもOKです。
2.クエン酸を入れて溶かし、パーツを1時間ほどつけ置きします。
3.1時間ほど経ったら、スポンジやブラシを使って汚れを落としましょう。
4.よく水ですすいだら、乾いたタオルで拭き取り、風通しのいい場所に立てかけて乾燥させましょう。直射日光に当てるとパーツが変形してしまう可能性があるので、日陰にしてくださいね。
ピンク色の汚れはカビです。さらに汚れがひどくなると黒カビが発生するため、発見したらすぐに対処しなくてはなりません。
カビ汚れは、重曹を使って落としましょう。
1.鍋に水と重曹を入れて沸騰させます。一度沸騰させることで洗浄力がアップします。
2.40℃くらいまで冷めたら、カビが生えてしまったパーツを入れて30分程度つけおきします。給水タンクにも水と重曹を入れ、よく振って30分ほどつけ置きしましょう。
3.よく水ですすいだら、乾いたタオルで拭き取り、風通しのいい場所に立てかけて乾燥させましょう。
加湿器からニオイがしても使えるからといって、そのまま使用するのはNG。
カビが繁殖して、黒カビになると悪臭を放つだけでは済まされません。カビの胞子が加湿器から空気中に放たれ、吸い込んでしまうと気管支炎や喘息などアレルギーを引き起こすことも。
うるおいは保てても、健康被害がある加湿器を使うのは本末転倒ですよね。定期的な掃除は必ず行いましょう。
タンクの水は、水を継ぎ足さず、毎日交換しましょう。
水だけでいいので、少し入れてタンクを振って、洗う習慣をつけるのもおすすめです。
浄水した水やミネラルウォーターの方が、いい効果をもたらしそうなイメージがありますが、加湿器には水道水を使用しましょう。取扱説明書にも、水道水必須と書かれている場合が多いです。
なぜなら、ろ過された水は雑菌を繁殖させる原因になります。水道水には塩素が含まれているので、雑菌の繁殖を遅くすることができるのです。
加湿器を使わないときは、水を入れたまま放置してはいけません。水を捨ててよく乾燥させるのがポイント。
加湿器を使う時期は限られているので、長期間使用せず片付けるときは、クエン酸で掃除をして、完全に乾燥させてからしまうようにしましょう。
加湿器のニオイの原因は、カビと雑菌です。
カビと雑菌を防ぐには、定期的な掃除が欠かせません。汚れに合わせた掃除方法を覚えておくと簡単にできますよ。
汚れやニオイに気づいているのに放置していると、部屋中にカビや雑菌をばらまいてしまい、健康にも影響を及ぼすかもしれません。
普段からタンクの水は毎日交換するなど、少しの心がけで汚れやニオイを防止することができるので、早速やってみましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。