シャツの襟が汚れる原因は?襟汚れの落とし方も解説

2022.08.22

シャツ 襟

洗濯機に入れて、いつも通り洗濯したはずなのに、シャツの襟に汚れが残ったままでがっかりしたことはありませんか?

クリーニングに出せば、プロの技できれいにしてもらえますが、毎回出すのは時間もかかり、出費も気になるところ。

今回は、誰でも自宅で簡単にできる、襟の汚れの落とし方をくわしくご紹介します。

1.シャツの襟が汚れる原因は?

シャツの襟が汚れる原因は「皮脂」。

襟は、首や肩など皮膚とこすれやすいので、皮脂汚れが繊維の奥まで染み込んでしまい、黄ばむ原因に。また、整髪料などがつくことで黄ばむこともあります。

放っておくと、紫外線や空気に触れて酸化し、汚れが蓄積され、濃い黄ばみになってしまいます。

さらに、ほこりやごみなどが一緒に付着すると、黒ずんできます。黄ばみよりも黒ずみの方が頑固な汚れのため、普通に洗濯しただけではなかなか落とせません。

2.シャツの襟の汚れを落とす前に洗濯表示の確認

シャツに限らず、洗濯をするときは必ず洗濯表示を確認しましょう。

水の入った桶のマークに「×」がついているときは、自宅での洗濯はできません。

レーヨンやシルクなどが使われている衣類は繊細で、自宅でしみ抜きをすると別のしみができたり、生地が傷んだり縮んだりすることも。

自分で洗うことが難しい素材やデザインの場合は、無理せずクリーニングに出しましょう。

3.シャツの襟の汚れを落とす方法6選

シャツの襟汚れを落とす方法はいくつかあります。

一つの方法がダメでも、別の方法で落ちることもあるので、試してみてください。

3-1.固形石鹸

固形石鹸は、液体よりも濃度が高いため、洗浄力が上がります。

皮脂汚れに強い、アルカリ剤が配合された固形石鹸を選ぶようにしましょう。

シャツを30分程度ぬるま湯にひたします。固形石鹸を洗濯用ブラシや歯ブラシにつけて、汚れが気になる部分に塗りこみます。円を描くようにブラシを当てるのがポイント。汚れが落ちやすくなりますよ。

汚れが落ちたらすすぎ、いつもどおり洗濯機で洗ってください。

石鹸

3-2.食器用洗剤

皮脂汚れが原因の黄ばみや黒ずみは、油汚れに強い食器用洗剤も効果的です。

シャツを30分程度ぬるま湯にひたします。汚れが気になる部分に食器用洗剤を洗濯用ブラシや歯ブラシで塗りこみ、繊維にしっかりと洗剤をなじませます。

汚れが落ちたらすすぎ、いつもどおり洗濯機で洗ってください。

食器用洗剤

3-3.クレンジングオイル

クレンジングオイルも油を分解する力があるので、黄ばみや黒ずみに効果が期待できます。

食器用洗剤と同じく、シャツを30分程度ぬるま湯にひたし、汚れが気になる部分に塗りこんでください。

ただし、シャツの素材によっては傷める可能性もあるため、初めて使うときは目立たない部分につけて様子をみましょう。

クレンジングオイル

3-4.セスキ炭酸ソーダ

頑固な黄ばみや黒ずみに効果的なセスキ炭酸ソーダ。家庭用洗剤や入浴剤にも使われている、環境にも人にも優しい洗剤の一つです。

このセスキ炭酸ソーダを使って、スプレーを作っておくと、襟の汚れを落とすときはもちろんのこと、家の掃除にも使えてとても便利です。

500mlの水に対し、小さじ1程度のセスキ炭酸ソーダを入れて、よく混ぜましょう。

あとはシャツの襟にシュッと吹きかけて、20分ほど放置します。20分ほど経ったら、優しく揉み洗いをして、洗濯機に入れて普通に洗濯するだけ。

食器用洗剤やクレンジングで落ちなかったときは、簡単なのでぜひ試してみてください。

3-5.酸素系漂白剤

酸素系漂白剤は、アルカリ性が強いので、頑固な皮脂汚れを落とすときに活躍してくれます。

色物にも安心して使えるのがうれしいポイント。

一方、塩素系漂白剤は強力なため、繊維が強いものにしか使うことができず、色や柄まで落としてしまうので危険です。

殺菌作用もあるため、一般的に真っ白なタオルやふきんなどに使われますが、白いものでも塩素系漂白剤が使えない衣類もあります。

洗濯には、酸素系漂白剤を使用しましょう。

3-6.全自動洗濯機「Prette」の超音波部分洗浄機能

AQUAが販売している全自動洗濯機「Prette」シリーズは、超音波部分洗浄機能が搭載されており、襟や袖の汚れを素早くキレイにします。

トレイを引き出して、汚れが気になる部分に超音波ホーンを軽く押し当てるだけで、簡単スピーディに落とすことができます。

手洗いよりも、布の傷みが軽減できるので、大切な衣類を長く着ることができますよ。

prette

4.シャツの襟の汚れを予防するためのポイント

シャツの襟の汚れは、ちょっとしたことに気をつければ減らすことが可能です。

もちろん汚れを落とす知識も大切ですが、予防するためのポイントも覚えておきましょう。

4-1.首元の汗は拭く

暑い季節はハンカチを持ち歩き、汗が出たときは拭くクセをつけましょう。

そのままにしておくと、皮脂汚れがどんどん蓄積されて、頑固な汚れになってしまいます。

首元 汗

4-2.洗剤は弱アルカリ性のものを選ぶ

皮脂汚れは酸性です。洗濯洗剤を弱アルカリ性にすることで、汚れの蓄積を抑えることができます。

また、シャツは脱いだらなるべく早く洗濯することも大切。放置すると汚れが染み込んでしまうからです。

4-3.スプレータイプの洗濯のりを使う

洗濯のりは、衣類をパリッときれいにしてくれるだけではなく、コーディングすることで汚れをつきにくくしてくれます。

液体タイプのものは、洗濯後にのり付けするものだけを残し、すすぐ必要がありますが、スプレータイプであれば、アイロンがけのときに使えて便利です。

4-4.ベビーパウダーを薄く塗る

ベビーパウダーを襟に薄く塗っておくと、汗や皮脂が襟に染みこみにくくなります。

首と襟にクッションが生まれるため汚れがつきにくく、繊維の奥まで汚れが入り込むのを防止できますよ。

ベビーパウダーは水に溶けやすいので、洗濯すれば残ることはありません。

4-5.襟汚れ防止テープを使う

襟の内側に貼るだけで汚れを防止できるテープを活用するのも一つの手です。

襟と同じく、汚れがつきやすい袖にも使えます。

まとめ

襟の汚れは見えないからと放っておくと、どんどん蓄積されて、黒ずみなど頑固な汚れになってしまいます。自宅で洗濯できるものは、なるべく早く洗いましょう。

黄ばみや黒ずみに気づいたら、普通に洗う前に、固形洗剤や食器用洗剤で汚れを落としてから。頑固な汚れにはセスキ炭酸ソーダなどもおすすめです。

ゴシゴシと力を入れて洗わなくてはいけない状態にまで汚れると、繊維を傷めることもあるので、こまめなお手入れを心がけてください。

また、日頃からベビーパウダーやテープの活用など、汚れをつけない習慣を身に着けることで、お気に入りの衣類を長く着ることができますよ。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。