2022.09.06
衣替えをしようと、半年前に片付けた服を出したら、ポツポツと白い小さなカビが生えていたという経験はありませんか?
一度カビが生えてしまった服は、きれいに落としても着るのに抵抗を覚えてしまうことも。
今回は、衣替えで長期間収納する服にカビが生えないよう、カビが生える原因や収納するときのポイントを解説します。
万が一、カビが生えてしまったときの対処法もご紹介するので、覚えておくと役に立ちますよ。
湿気がこもっている場所に衣服を収納すると、カビが生える原因に。
カビが活動し始めるのは、湿度が60%以上になったときといわれています。クローゼットは、湿気がこもりやすいため、カビが繁殖しやすい場所です。
服がぎゅうぎゅうに詰まっている状態では、風通しが悪いため、カビが発生しやすくなります。
余裕のある収納を心がけなくてはなりません。
きれいに洗っても、衣類からほこりが発生してしまうことは避けられません。
ほこりはカビのエサになるため、放置していると繁殖してしまうのです。
また、綿ぼこりには虫の卵が産みつけられていることも。ほこりを放置していると、虫食いの原因にもなります。
一度でも着た服には、見た目はきれいでも汚れが付着しています。
とくに汗をかきやすい夏は、洗濯をしても皮脂汚れなどが残っていることも。
衣替えをする際は、たっぷりの水でもう一度洗濯をして、しっかり乾燥させてから収納しましょう。
皮脂汚れなどは、そのまま放置しておくと、カビだけではなく黄ばみの原因にもなり、長期間収納後に気づいたときには、頑固な汚れになり、落とすことが難しくなってしまいます。
服をきれいにしても、収納場所が汚れていると、カビが発生してしまいます。
クローゼットは定期的に掃除を行い、衣替えの際は細部まできれいにしましょう。
収納ケースやカバーなどは、衣替えの際にしっかりと拭き、ほこりを除去してください。
衣服の収納をする前に、クローゼットを乾燥させておくことがポイント。
来客時などをのぞき、クローゼットのドアは常に開けて換気をするといいでしょう。
クリーニングに出した服は、ビニールをかけたままにすると湿気がこもります。外して収納するようにしましょう。
また、風通しをよくするためにも、服を詰め込み過ぎないようにすることも重要です。
常にクローゼットを開けておくことが難しい場合は、除湿剤を活用しましょう。
収納ケースも充分に乾燥させてから、服をしまいましょう。
ハンガーに吊るして保管する服と違い、ケースに入れると密閉性が高いため、湿度が高くなりやすい環境です。定期的な換気や除湿剤を活用してください。
綿やシルク、ウール・カシミヤなどの動植物繊維は湿気に弱いため、服も収納ケースもよく乾かしてから収納しないと、カビや黄ばみが発生してしまいます。
また、革製品はとてもデリケート。湿度が高いとカビが発生し、乾燥しすぎるとひび割れる可能性があるので気をつけましょう。
どんなに気をつけても、梅雨の季節などは湿度が高くなることから、収納していた服にカビが生えていることも。
カビは放置しておくと、他の服にも移ってしまうので、早めに対処しなくてはいけません。
カビが生えてしまったときは、白カビと黒カビで対処方法が異なります。
正しいお手入れ方法を見ていきましょう。
白カビは、慌てなくても自宅で簡単にお手入れが可能です。
目立つカビは払い落とし、アルコールスプレーを吹きかけます。
その後、洗濯機に酸素系漂白剤を入れて洗いましょう。水ではなく、ぬるま湯を使うと落ちやすくなります。
乾かすときは天日干しがおすすめ。殺菌効果が高く、消臭効果も期待できるからです。
ただし、天日干しは紫外線により、色落ちや生地が傷むことも考えられるため、洗濯物を裏返して干し、短時間で済ませましょう。
黒カビは、服の繊維の奥まで根をはる、頑固なカビです。
カビに酸素系漂白剤を塗りこみ、30分ほどつけ置き洗い後、もみ洗いをすることで落ちるものもありますが、生地を傷めてしまうことも。
黒カビに気づいたら、プロにまかせることをおすすめします。ただし、クリーニングでも対処できない黒カビもあるので、生える前にしっかりとカビ対策をしておきましょう。
お気に入りの服にカビを生やさないようにするには、しっかりと乾燥させてからしまうことも大切ですが、クローゼットの換気や定期的な掃除が欠かせません。
換気をしても湿度が高くなりやすい場合は、除湿剤などを活用しましょう。
カビが生えてしまったときも、白カビであれば自宅でお手入れ可能です。黒カビになると、クリーニングでも落とせなくなってしまうこともあるので、カビに気づいたときは放置せず、早めに対処しましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。