2023.07.24
いつも通り洗濯機を回していたら、急に警告音がなり、洗濯機が停止していた経験がある人もいるのでは?
とくに脱水をするときに起こることが多く、壊れてしまったのではないかと不安になりますよね。
今回は、脱水できずに洗濯機が止まってしまう原因や対処方法、脱水をスムーズに行うために日頃からできることなどをくわしくご紹介します。
うまく排水ができないと、洗濯槽に水が残ってしまい、脱水できなくなることがあります。
排水ができなくなってしまう原因は、排水口や排水ホースが、衣類についた汚れやごみで詰まってしまった可能性が考えられます。
また、排水ホースが折れ曲がり、水がうまく流れていないこともあります。
洗濯物の量は「適量」を心がけてください。
量が多すぎても、少なすぎても、洗濯物が偏ってしまい、脱水を妨げる可能性があります。
洗濯機が脱水をするときは、高速で回転し、遠心分離の力で、水を飛ばしています。
防水性がある衣類や、水を吸収しやすいクッション素材やマット類は、洗濯槽の中で偏りやすい傾向があり、洗濯機が故障を防止するために自動停止してしまうのです。
洗濯機本体が傾いていることが原因で、停止してしまうことも。
水平に設置したつもりでも、使用していくうちに、運転中の振動で傾いてしまうことがあります。
水平に置かれているかどうかは、洗濯機についている「水準器」で確認をして下さい。水準器中の気泡の位置が中央から外れている場合は、「調整脚」の高さを変えて気泡が中央に入るようにします。
最後に洗濯機を手で押した時にグラグラしないかどうか?確認をして下さい。
それでも水準器の気泡が中央にこない・ガタつきが改善しない場合は、高さが調整出来るゴムを入れるなどの対策をしましょう。
洗濯物が偏ったことが原因で停止した場合は、絡まった衣類をほぐして、洗濯槽へ入れ直しましょう。
洗濯物の量が多い場合は、2~3回にわけて脱水するといいですよ。
排水口の詰まりが原因の場合は、掃除をしましょう。難しいことではないので詰まる前に掃除をする習慣をつけるといいですよ。
・パイプ用クリーナー
・浴室用クリーナー
・バケツ
・コップ
・歯ブラシ
・ゴム手袋
・眼鏡(塩素漂白剤使用による失明防止)
排水口からホースをはずしてバケツに入れます。
パーツをすべて取り外し、パイプ用クリーナーを流し込み、パッケージに記載のとおりの時間放置します。指定時間が経過したら、コップを使って排水口に水をゆっくりと流しましょう。
取り外したパーツを浴槽用クリーナーで洗います。スポンジでもいいですが、パーツは細かい部分が多いので、歯ブラシを使うと便利です。
パーツをすべて戻したら完了です。
パイプ用クリーナーは、雑菌の除去や皮脂汚れなどの分解をするために使用しますが、塩素系の洗剤のため、眼鏡とゴム手袋を着用してください。
排水口を掃除するときは、一緒に排水ホースも掃除しましょう。
・バケツ
・塩素系漂白剤
・歯ブラシ
・じょうろ
・ラップ
・輪ゴム
・ゴム手袋
・眼鏡(塩素漂白剤使用による失明防止)
じょうろに塩素系漂白剤と水を入れます。塩素系漂白剤1に対し、水50の割合が目安です。
ホースの排水口側を取り外して、その取り外した口側から先ほど作った塩素漂白剤入りの水を流し入れます。
注ぎ終わったらホースの中の水がこぼれないように、その口をラップと輪ゴムで塞いで30分程放置。その後ホースの中の水をジャブジャブゆすって、ふり洗いをします。
洗った後の汚水を流して、ホースを排水口に取り付ければ完了です。
排水口の掃除をするときと同様に、塩素系洗剤を使用するため、眼鏡とゴム手袋を着用してください。
注ぎ口が長いじょうろを使うと、ホースの内部に入れやすいですよ。
糸くずフィルターは「脱水と関係ないのでは?」と思ってしまうかもしれませんが、ごみをためたままにしておくと、糸くずフィルターで取り残してしまったごみが排水口に詰まることがあるのです。
排水口が詰まると、脱水の妨げになりますよね。糸くずフィルターの掃除を怠ると、洗濯物にごみがついたり、カビが生えて嫌な臭いがしたりと、さまざまなトラブルが発生します。
プラスチックタイプの場合も、ネットタイプの場合も、掃除方法や用意するものは一緒です。簡単なので掃除方法を覚えておきましょう。
・バケツ
・重曹または酸素系漂白剤
・歯ブラシ
・ぬるま湯
糸くずフィルターを洗濯機から外し、ごみを取ります。
フィルターについている細かいごみを、歯ブラシを使って取り除きましょう。ネットタイプの場合は、フィルターを裏返してくださいね。
バケツに、重曹または酸素系漂白剤とぬるま湯を入れてよく混ぜ、糸くずフィルターを1時間ほどつけ置きします。
1時間経ったら、よく水洗いをして、乾燥したら元に戻すだけです。
洗濯物の量に気をつけたり、排水口や排水ホースの掃除を行ったり、さまざまな対処をしても脱水できない場合は、修理を検討しましょう。
洗濯機本体のメーカー保証期間はお買い上げ日より1年間で、保証期間内であれば修理は無料です。
ただし、故意の破損や天災・火災などが原因など「無料修理規定」に該当しない場合は、保証対象外のため有料になります。
保証期間を過ぎている場合は有料になりますが、修理が可能です。ただし、製造から6~7年経つと部品の保管期間が過ぎてしまうため、修理できないことも。
修理費用は、洗濯機本体の場合は30,000~50,000円、排水口など水回りの修理は8,000円前後が目安です。さらに専門業者の出張料等もかかるため、修理よりも新品を購入した方がいい場合もあります。
洗濯機の寿命は8年前後といわれています。寿命を過ぎている洗濯機は買い替えを検討した方がいいでしょう。
先ほどもご紹介の通り、製造から6~7年経つと部品の保管期間が過ぎてしまいます。たとえ修理ができても、すぐに違う部分が壊れる可能性も考えられます。
何度も修理をしていたら、新しい洗濯機を購入した方が安かったということもあるので、使用年数によっては、買い替えも視野に入れるようにしてくださいね。
洗濯物は詰め込み過ぎず、洗剤の量も守るようにしましょう。
洗剤は多く入れれば洗浄力が上がるわけではありません。洗剤が多すぎると、洗濯物に残ってしまったり、多くの洗剤が排水ホースや排水口に流れるため汚れがついてしまったりと、さまざまなトラブルが起こるので、洗剤はもちろんのこと、柔軟剤を使用するときも規定量を守ってくださいね。
脱水ができないと気づいてからではなく、排水口や糸くずフィルターは、定期的に掃除をする習慣をつけましょう。
排水口は半年に1回、糸くずフィルターは洗濯する頻度にもよりますが、最低でも月に1度は掃除をした方がいいですよ。
洗濯機で脱水ができなくなったときは、排水口や排水ホースの詰まり、洗濯物の量、洗濯機の設置状況など、さまざまな理由が考えられます。
自分でできる対処法を行ったにもかかわらず、脱水ができないときは、修理または買い替えを検討しましょう。
洗濯機のトラブルを減らし、長く使うためにも、日頃からこまめなお手入れを心がけてくださいね。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。