洗濯機の処分方法や処分にかかる費用の計算方法を解説!

2023.10.25

洗濯機を購入する、また処分する機会は、頻繁には起こりませんよね。そのため、処分方法がわからず、悩んでしまう人も少なくありません。

「洗濯機が故障してしまった」「引っ越すことになり、新居で購入したいので古いものはここで処分したい」といった場合、どうしたらいいのでしょうか?

今回は、洗濯機の正しい処分方法や注意すべき点などをくわしくご紹介します。

1.洗濯機は、家電リサイクル法で処分方法が決められている

洗濯機は家電リサイクル法によって処分方法が決められているため、一般のごみとしてはもちろん捨てることができません。

家電リサイクル法は、家電製品のリサイクルをすることで廃棄物を減らす目的で定められています。洗濯機の他にも、エアコン・テレビ・冷蔵庫の4品目が特定家庭用機器とされており、小売業者が引き取りと製造業者への引き渡しを担当し、製造業者がリサイクルを行うというサイクルになっているのです。

これらの家電を処分する際には、「リサイクル料金」と「収集運搬料金」という2つの費用がかかります。

1-1.処分にかかる「リサイクル料金」と「収集運搬料金」について

洗濯機を処分するときにかかるリサイクル料金はメーカーによって、収集運搬料金は業者ごとに異なります。

現在、洗濯機のリサイクル料金は、主要メーカーだと2,530円となっております。収集運搬料金は、洗濯機の大きさなどによって変わってきますが、3,000円前後が一般的なようです。

リサイクル料金についてはこちらの家電製品協会のリサイクル料金例をご覧ください。

リサイクル料金例|一般財団法人家電製品協会

2.洗濯機の6つの処分方法

2-1.家電量販店で新しい洗濯機に買い替え、引き取ってもらう

新しい洗濯機を購入する場合は、わざわざ処分を別の場所に依頼しなくても、購入した家電量販店で古い洗濯機を引き取ってもらう方法があります。

もちろんリサイクル料金や収集運搬料金はかかりますが、新しい洗濯機と同時に処分できるので手軽です。

また、キャンペーンなどを行っている場合、古い洗濯機を下取りに出すことで、購入する商品が値引きの対象になることも。お得に購入できる可能性もあるので、さまざまな家電量販店や通販サイトを比較してみてくださいね。

 

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2-2.処分する洗濯機を購入したお店に、引き取り依頼する

購入したお店がわかっている場合は、購入したお店に引き取りを依頼してみましょう。お店には引き取る義務があるので、購入した履歴があるのに断ることはできません。

回収業者は家電リサイクル券がないと引き取れないため、店頭もしくは回収時に必要事項を記入して渡します。家電リサイクル券には追跡できる番号が表記されているので、リサイクル状況を確認することもできます。

2-3.購入したお店がわからない場合は自治体へ問い合わせ

新しい洗濯機の購入予定もなく、購入したお店もわからないという場合は、処分方法を自治体に問い合わせてみましょう。
家電リサイクル券を購入し、自分で指定の場所はまで運搬しなくてはいけない場合もあるので手間がかかります。

2-4.指定引取場所に直接持ち込んで処分する

自分で洗濯機を運搬できる人は、自治体に問い合わせ、指定引取場所に直接持ち込んで処分するという方法もあります。収集・運搬料金がかからないのはうれしいポイント

指定引取場所に持ち込む場合の手順は以下のとおりです。

手順1.家電リサイクル券が必要なため、郵便局でリサイクル料金を支払い入手する。

手順2.支払い後、指定引取場所へ洗濯機を持っていく。

指定引取場所はずっと空いているわけではなく営業時間があるので、確認してから行くようにしましょう。

一般財団法人家電製品協会のページから営業日の検索ができます。

最寄りの指定引取場所・営業日検索  | 一般財団法人家電製品協会

Delivery service. Worker pushing trolley with washing machine.

 

2-5.洗濯機の状態がいい場合、リサイクルショップに買い取ってもらう

洗濯機を購入して、まだあまり期間が経っていないという場合は、処分ではなくリサイクルショップに買い取ってもらうという方法もあります。

リサイクルショップで高く売れる洗濯機の特徴を確認しておきましょう。

高く売るためのポイント1.製造年から3年以内の洗濯機

製造年から5~10年以内の洗濯機は、とくに故障がない場合、買い取ってもらえる可能性が高いです。3年以内のものは、状態によってはかなり高値がつくことも。

反対に、10年以上経っているものは、寿命をすぎており、修理部品も手に入らない可能性が高いので、買い取り不可になることもあります。

高く売るためのポイント2.付属品をそろえておく

洗濯機は購入時の状態に近い方が、高く売れます。

買い取りをお願いするときは、取扱説明書やホース類などもそろえておきましょう。

高く売るためのポイント3.できるだけきれいな状態にする

洗濯機を売るときは、お手入れしてからにしましょう。

洗剤の投入口や糸くずフィルターなどのお手入れをしておくと、高値がつくかもしれません。

リサイクルショップ

2-6.洗濯機の状態がいい場合、ネットオークションやフリマアプリで洗濯機を売って処分する

洗濯機が故障していない場合、リサイクルショップではなく、ネットオークションやフリマアプリで売るという手もあります。

ネットオークションやフリマアプリは、リサイクルショップよりも高く売れることもありますが、洗濯機の運賃や梱包などに費用がかかることも。

また、洗濯機が売れるまで置いておく場所がある人はいいですが、場所の確保が難しく、ほとんどの人がすぐに売りたいと思います。急いでいるときはリサイクルショップを利用した方がいいでしょう。

3.無許可の回収業者には要注意

洗濯機を処分するときは無許可の回収業者に注意しなくてはなりません。回収業者には住んでいる自治体の「一般廃棄物処理業」や委託が必要なのです。

無許可の回収業者は、不法投棄をしたり、不法な処分方法で有害物質を発生させていたり、さまざまな人に迷惑がかかります。

手間もかからず、しかも無料、さらに他のものもまとめて処分するなんていううたい文句で誘ってきますが、あとからすべて無料ではなく一部料金がかかるなどといわれ、高額請求のトラブルなどもあるので気をつけましょう。

3-1.注意すべき不用品回収業者の特徴

地域をトラックで巡回している

常にトラックで巡回している不用品回収業者に、声をかけるのは危険です。

不用品を回収してもらおうと家に入った際に、依頼していないものを強引に持っていくトラブルが起きています。高額な運搬料金を請求されることもあるので、気をつけましょう。

チラシで「無料」「高く買い取り」を過剰に宣伝している

チラシに「無料で回収します」「一番高く買い取ります」などと、過剰に宣伝が書かれている業者は怪しいです。

回収は無料でも、別途運搬料金や交通費がかかると後からいわれ、高額請求をされるトラブルが多発しています。

4.洗濯機を処分する前にやるべきこと

当日に慌てないためにも、洗濯機を処分すると決めたら、やるべきことを整理しておきましょう。

4-1.処分したい洗濯機を使用している場合は前日までに洗濯をすませる

まずは、故障ではなく洗濯機が動く場合は、前日までに洗濯を済ませておきましょう。

4-2.前日に水抜きする

最後の洗濯が終わったら、前日のうちに水抜きをします。給水ホースと排水ホースの中に残っている水を抜くだけなので、1時間以内には終わる簡単な作業です。

引っ越しなどで運搬するときも、水抜きは大切な作業。そのまま運んでしまうと、水が漏れて他の荷物が濡れてしまうことがあります。

4-3.当日に洗濯機の水栓を締めておく

当日は、忘れずに洗濯機の水栓を締めておきましょう。

回収する際に業者の方でも確認はしますが、水栓が開いているとホースを外した際に、水が勢いよく出てしまいます。

まとめ

洗濯機は家電リサイクル法によって処分方法が決められているため、「リサイクル料金」と「収集運搬料金」がかかります。一般ごみとしては捨てられないため、注意しましょう。

処分方法はいくつかありますが、新しい洗濯機を購入する場合は、購入時に引き取ってもらうのが楽ですよ。

まだ新しい洗濯機の場合は、リサイクルショップやフリマアプリなどを活用してみるのも一つの手です。

不用品回収業者に頼むときは、無許可の回収業者に注意しましょう。「無料」「高額買取」などの宣伝につられてしまうと、あらゆる手段で高額請求をされるトラブルが多発しています。

洗濯機を処分するときは、前日や当日の準備も忘れずに行いましょう。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。