2022.01.17
洗濯機が壊れてしまうと、手洗いではとても追いつかないので焦ってしまいますよね。
「新しい洗濯機を買わなくては!」ということに気を取られてしまいますが、今ある洗濯機の処分方法はご存知ですか?
長年使う家電でもあり、捨てる機会というのもなかなかないため、洗濯機の処分方法がわからないという方もいるのではないでしょうか。
「大きいゴミ=粗大ゴミ」と考える方もいるかもしれませんが、洗濯機は家電リサイクル法で処分方法が決まっているので、粗大ゴミに出してはいけません。
今回は洗濯機の正しい処分方法をくわしくご紹介していきます。
洗濯機は家電リサイクル法によって処分方法が決められているため、一般のごみとしてはもちろん捨てることができません。
家電リサイクル法は、家電製品のリサイクルをすることで廃棄物を減らす目的で定められています。洗濯機の他にも、エアコン・テレビ・冷蔵庫の4品目が特定家庭用機器とされており、小売業者が引き取りと製造業者への引き渡しを担当し、製造業者がリサイクルを行うというサイクルになっているのです。
これらの家電を処分する際には、「リサイクル料金」と「収集運搬料金」という2つの費用がかかります。
洗濯機を処分するときにかかるリサイクル料金はメーカーによって、収集運搬料金は業者ごとに異なります。
現在、洗濯機のリサイクル料金は、主要メーカーだと2,530円となっております。収集運搬料金は、洗濯機の大きさなどによって変わってきますが、3,000円前後が一般的なようです。
リサイクル料金についてはこちらの家電製品協会のリサイクル料金例をご覧ください。
新しい洗濯機に買い替える場合は、洗濯機を購入するお店で引き取ってもらうことができます。
お店で引き取ってもらう場合は、お店によってさまざまな引き取り方法があるので、まずは直接確認を取りましょう。
基本的には新しい洗濯機を購入し、配達・設置してもらうときに同時に引き取ってもらえることが多いです。大きな家電を2つも置いておくスペースがないという人も多いため、別日に古い洗濯機を取りに来るというパターンは少ないようです。
リサイクル料金と収集・運搬料金は購入するお店に支払います。
購入したお店がわかっている場合は、購入したお店に引き取りを依頼してみましょう。お店には引き取る義務があるので、購入した履歴があるのに断ることはできません。
回収業者は家電リサイクル券がないと引き取れないため、店頭もしくは回収時に必要事項を記入して渡します。家電リサイクル券には追跡できる番号が表記されているので、リサイクル状況を確認することもできます。
新しい洗濯機は買わない、しかし購入したお店がわからない、引っ越ししてしまいお店には遠方なのでいけないという人は、住んでいる地域の自治体に処分方法を問い合わせましょう。
自治体から依頼された回収業者が洗濯機を自宅に取りに来てくれますが、このときも家電リサイクル券が必要となります。家電リサイクル券は郵便局で必要事項を記入すると入手できます。
回収時は玄関での受け渡しのみといったことも多いので、自分でホースを取り外したり、玄関まで運んだりという作業が発生することもあります。
自分で洗濯機を運搬できる人は、自治体に問い合わせ、指定引取場所に直接持ち込んで処分するという方法もあります。収集・運搬料金がかからないのはうれしいポイント。
指定引取場所に持ち込む場合の手順は以下のとおりです。
手順1.家電リサイクル券が必要なため、郵便局でリサイクル料金を支払い入手する。
手順2.支払い後、指定引取場所へ洗濯機を持っていく。
指定引取場所はずっと空いているわけではなく営業時間があるので、確認してから行くようにしましょう。
一般財団法人家電製品協会のページから営業日の検索ができます。
最寄りの指定引取場所・営業日検索 | 一般財団法人家電製品協会
洗濯機を捨てることばかり考えてしまいますが、洗濯機が故障していない場合は、リサイクルショップに買い取ってもらうのも一つの方法です。
例えば「一人暮らし用の洗濯機がまだ新しいけど、結婚することになり、二人で使うには小さいので買い替えることにした。」といった場合、下取りしてもらい新しい洗濯機を買うよりも高く売ることができるかもしれませんよ。
洗濯機が故障していない場合、リサイクルショップではなく、ネットオークションやフリマアプリで売るという手もあります。
ネットオークションやフリマアプリは、リサイクルショップよりも高く売れることもありますが、洗濯機の運賃や梱包などに費用がかかることも。
また、洗濯機が売れるまで置いておく場所がある人はいいですが、場所の確保が難しく、ほとんどの人がすぐに売りたいと思います。急いでいるときはリサイクルショップを利用した方がいいでしょう。
洗濯機を処分するときは無許可の回収業者に注意しなくてはなりません。回収業者には住んでいる自治体の「一般廃棄物処理業」や委託が必要なのです。
無許可の回収業者は、不法投棄をしたり、不法な処分方法で有害物質を発生させていたり、さまざまな人に迷惑がかかります。
手間もかからず、しかも無料、さらに他のものもまとめて処分するなんていううたい文句で誘ってきますが、あとからすべて無料ではなく一部料金がかかるなどといわれ、高額請求のトラブルなどもあるので気をつけましょう。
洗濯機は、家電リサイクル法で処分方法が決められています。
買い替えのときは、家電量販店などが処分の手続きもしてくれますが、処分だけの場合はお住まいの地域の自治体に、処分方法を確認してください。くれぐれも無許可の回収業者には気をつけましょう。
まだ洗濯機が新しい場合は、売ってお金にするのもおすすめの処分方法です。