エアコンの電気代、「除湿」と「冷房」どっちが高いの?

2022.03.14

夏にエアコンを使うときは、迷わず冷房という人も多いでしょう。

しかし、エアコンには冷房の他に、除湿機能もあります。上手に使い分けすることで、電気代の節約につながるのであれば、試してみたいですよね。

今回は、冷房と除湿の機能や電気代の違い、冷房の電気代を節約するコツなどをくわしくご紹介します。

1.「冷房」と「除湿」の機能としての違い

1-1.冷房の仕組みについて

冷房は温度を下げることを最優先とした機能です。

熱を追い出して、室内を涼しくしますが、空気中の水分も一緒に排出しているので、冷房は除湿も兼ねており、除湿量は一番多いとされています。

エアコンの冷房は、冷媒ガスにより室内機の熱交換器が冷やされ、そこへ取り込んだ部屋の空気を通すことで冷たい風が生まれ、室内に戻されることで気温が下がる仕組みです。一方、取り除かれた熱は、冷媒ガスによって室外機に運ばれ、外へと排出されます。

1-2.除湿の仕組みについて

除湿は湿度を下げることを最優先とした機能です。

空気が蓄えられる水の量は、気温が高い方が多くなります。この性質を利用して、エアコンの熱交換器で、熱を奪い温度を下げることで、空気が蓄えることができなくなった水分を集めて部屋の外に排出し、水分量の下がった空気は室内へ戻されます。

除湿機能には主に下記の3つがあります。

  • 弱冷房除湿
  • 再熱除湿
  • ハイブリッド除湿

それぞれ違いを確認しておきましょう。

弱冷房除湿

弱冷房除湿は、水分量の下がった空気をそのまま室内に戻します。

弱めの冷房をかけている状態と同じ効果があるので、温度が下がり涼しいと感じます。

再熱除湿

再熱除湿は、水分量の下がった空気を、ちょうどいい温度に温めてから室内に戻します。

そのため、部屋の湿度は下がりますが、温度は変わりません。

ハイブリッド除湿

ハイブリッド除湿は、高性能なエアコンに搭載されている新しい機能。

再熱除湿と同じく、水分量の下がった空気を、ちょうどいい温度に温めてから室内に戻しますが、冷却した空気と室内の空気を混ぜて温度を調節するため、電気代が抑えられるというメリットがあります。

 

2.「冷房」と「除湿」はどちらがオトク?

「冷房」「弱冷房除湿」「再熱除湿」「ハイブリッド除湿」の4つの電気代を比較してみましょう。

一番電気代がかかるのは、「再熱除湿」。一度冷却した空気を温めて戻すため、電気代が高くなるのです。

次に「冷房」。そして一番電気代のかからない「弱冷房除湿」と「ハイブリッド除湿」は同じくらいです。

ただし、部屋の広さや運転時間、その日の温度や湿度によって電気代は変化します。

3.冷房の電気代の計算方法

3-1.エアコンの消費電力を確認

まずは、エアコンの消費電力量を確認してください。本体や取扱説明書に記載されています。

冷房と暖房の場合で消費電力量が異なるので注意しましょう。また、カッコで記載されている数字は、最小と最大の消費電力量です。常に一定の電力で動いているわけではないので、このような記載があるのです。

3-2.消費電力から冷房の電気代を計算する

1日あたりのエアコンの電気代の計算方法は「1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(時間)×料金単価(円/kWh)」となります。これに使用日数をかければ、1ヶ月の電気代もわかります。

1kWあたりの料金単価は、電力会社やプランによって変化するので、検針票や請求書を確認してみましょう。

4.エアコン冷房の電気代の節電方法

4-1.設定温度を低くしすぎない

暑い日に無理して高い温度設定にする必要はありませんが、設定温度を低くしすぎないことが電気代の節約に繋がります。

エアコンの種類、外気温度や設定温度、運転時間にもよりますが、設定温度を1℃上げるだけでも、年間で1,000円近くの節約になることも。

4-2.自動運転モードを利用する

冷房の場合、自分の感覚で温度を調整するよりも、自動運転モードを利用した方が、効率よくこまめな温度調整をしてくれるので、節電につながります。

4-3.扇風機やサーキュレーターとの併用

冷たい空気は下にたまるので、扇風機やサーキュレーターを併用し、空気を循環させるのも効果的。

扇風機は身体に風が当たるので体感温度が下がり、冷房の設定温度を低くしなくても涼しく感じられ、節電になるのです。

4-4.定期的にフィルターを掃除する

フィルターは使用状況にもよりますが、2週間に1回を目安に掃除をしましょう。最低でも月に1回は掃除をするように心がけてください。

フィルターにホコリなどの汚れがついていると、空気の通りが悪くなり、冷やす機能が低下するので余計な電気代がかかってしまいます。また、電気代がかかるだけではなく、カビが繁殖し、室内に空気と一緒にカビの胞子が排出され、アレルギーの原因になることもあるので要注意です。

4-5.室外機の周りには何も置いたりしない

室外機の周りにものを置いたり、ホコリやゴミが溜まってしまったりすると、熱をうまく放出することができず、運転効率が下がってしまいます。

最悪の場合、故障につながることもあるので、室内機のみならず室外機にも気を配りましょう。

4-6.「電源ON/OFF」と「つけっぱなし」をうまく使い分ける

エアコンは運転を開始してから、設定温度になるまでの消費電力が最も高くなります。

良かれと思い、こまめに「電源ON/OFF」をすると余計な電気代がかかることも。

そのため「電源ON/OFF」と「つけっぱなし」を上手に使い分けるのが節約のポイント。

気温が高い日に短時間の外出なら「つけっぱなし」がおすすめ。切ってしまうと一気に室温が上がり、下げるまでに使う消費電力が高くなります。短時間であれば、室温を維持する消費電力の方が少なく済むのです。

まとめ

暑い夏は基本的には冷房を使用すれば、除湿も行ってくれるので快適に過ごせます。自動運転機能にすれば、無駄なく節約も叶いますね。

除湿は、冷房を弱めにつけたい場合に活用すると、電気代も少しお得になります。

また、梅雨の季節などに、洗濯物を室内に干さなくてはいけないため、湿度を下げたいけど室内の温度は下げたくないといった場合にも除湿機能が活躍しそうですね。

エアコンの冷房と除湿を上手に使い分けて、電気代の節約につなげましょう。