エアコンの暖房にかかる電気代はどのくらい?暖房の節電術も紹介!

2023.01.23

暖房

エアコンの電気代は、冷房よりも暖房の方が高いと聞いたことがある人も多いのでは?

しかし、電気代はまとめて請求されるため、暖房にかかっている電気代はわかりにくいものです。実際にどのくらいの電気代がかかっているのか気になりますよね。

また、電気代を抑えるにはどうしたらいいのかと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、エアコンの暖房にかかる電気代や温度設定の仕方、節約方法などをくわしくご紹介します。

1.エアコンの暖房にかかる電気代はいくら?

電気代の請求を見て、一つ一つの家電にかかっている電気代がわかれば、節電対策もできて便利なのにと感じている人も多いのではないでしょうか。

おおよその電気代は、自分で計算することが可能です。エアコンの暖房にかかる電気代はどのくらいなのか、計算する方法を見ていきましょう。

1-1.エアコンの暖房にかかる電気代の計算方法

エアコンの暖房の電気代を計算するときは、「消費電力(kW)×1kWhあたりの電気料金単価(円/kWh)」で求めることができます。

エアコンの消費電力が700 W(0.7kW)、1時間あたりの電気料金単価が27円/kWhの場合は、1時間にかかる電気代は約18.9円。1日6時間、毎日(30日)使う場合の電気代は、3,402円となります。

消費電力はエアコンの取扱説明書や本体についていることもあるので、確認してみてください。電気料金単価も契約している会社や地域によって異なります。

1-2.冷房よりも暖房が電気代が高い理由

エアコンは、設定温度と外の気温の差が大きいほど消費電力が増えます。たとえば夏は外の気温が35度で、設定温度を28度にした場合の差は7度。

冬は外の気温が0度で、設定温度を20度にした場合の差は20度となり、暖房の方が温度差は大きいことが多いので、電気代も高くなるのです。

暖房

2.エアコンの暖房の設定温度は何度がおすすめ?

エアコンの暖房の設定温度は20度がおすすめです。2005年から始まった環境省のウォームビズでも、20度を推奨しています。

エアコンの設定温度は、1度下げると10%ほど消費電力が削減されるといわれているので、電気代を節約するためにも、設定温度を上げすぎないように気をつけましょう。

エアコン 設定温度

3.暖房は「つけっぱなし」か「こまめにON/OFF」どちらがいい?

エアコンの暖房は、起動したときに温度を上げようと電力をたくさん使います。そのため、こまめにON/OFFをしていると、反対に電気代が高くなることも。

つけっぱなしとON/OFFは、どのように見極めればいいのでしょうか。

3-1.外出せず一日中家にいる場合

一日中家にいる場合は、温度変化によって自分でON/OFFを繰り返すと、消費電力量が増えるので、自動運転がおすすめ

自分で調整する手間もなく、節電できて一石二鳥です。

3-2.買い物など1時間以内の外出

近くのスーパーやコンビニなど、1時間以内の外出であれば、エアコンはつけっぱなしの方がいいでしょう。

とくに寒い日は、暖房をOFFにすると一気に温度が下がります。少ない時間であれば、つけっぱなしがおすすめです。

3-3.数時間~半日ほどの外出

1時間以上の外出は、エアコンをOFFにして行きましょう。頻繁にON/OFFをするのは、節電効果の期待はできませんが、1時間以上であれば電気代の節約になります。

3-4.日中はずっと外出している場合

ずっと外出している場合は、もちろんエアコンの電源はOFFにしましょう。家に帰ってきたときに寒いのが嫌だという人は、タイマーを設定したり、カーテンを閉めておいたりするといいでしょう。

暖房

4.エアコンの暖房代の節約方法

エアコンの電気代を節約するには、設定温度を低くすることはわかりましたが、人それぞれ体感温度が違うので、寒いと感じることもあります。

設定温度が低くても、効率よく温められる方法をチェックしましょう。

4-1.窓の断熱対策をする

窓用の断熱シートや、断熱効果のあるカーテンを使用することで、外からの冷気を防ぐので暖房効果が高まり、節電することができます。

断熱は壁や屋根などは、業者に依頼しなくてはできませんが、窓なら自分でホームセンターなどに売っているものでできるのもうれしいポイント。

4-2.設定は「自動運転」にする

エアコンの設定は、自動運転がおすすめです。

電気代を節約するために、エアコンを常に弱運転にする人もいますが、温まるまでに時間がかかってしまい、かえって電気代が高くなることがあるので、気をつけましょう。

4-3.室外機の周りには何も置かないようにする。

エアコンは室内機ばかりを気にしてしまいますが、電気代を節約したいのであれば、室外機にも気を配りましょう。

室外機の排気がうまくいかないと、効率よく運転ができないため、余計なパワーを使い電気代が高くなってしまいます。

室外機の周辺には物を置かず、枯れ葉などのゴミを掃除したり、雪が入らないようにしたりと工夫しましょう。

4-4.エアコンのフィルターをこまめに掃除する

エアコンのフィルターが汚れていると、性能が落ちて効率よく運転ができず、余計なパワーを使うので電気代がかかります。

2週間に1回の掃除が理想ですが、最低でも1ヶ月に1回は行いましょう。

くわしいエアコンのフィルター掃除の仕方は、こちらをご覧ください。

エアコンをつけても部屋が冷えない原因は?快適に使い続けるためのポイントも解説

エアコン フィルター

5.エアコン以外の暖房器具との併用もおすすめ

エアコンをつけていても寒いという場合は、設定温度を上げるのではなく、さまざまな暖房器具を活用する方法で節約するのもおすすめです。

おすすめの暖房器具と気になる電気代も見ていきましょう。

5-1.こたつ

こたつは暖房器具の中で、比較的電気代が安く済むうれしいアイテム。

消費電力が300Wのこたつであれば、1時間の使用で8円。エアコンの半分以下なので、寒いときは1度あげるよりも、こたつで過ごすといいかもしれません。

暖かい空気は上にいく性質があるので、足元だけ冷えるというときもこたつが活躍してくれます。

こたつ

5-2.電気カーペット

電気カーペットは、大きさと強さによって電気代が変わってきますが、2~3畳分の電気カーペットを「中」で使用した場合は、250W前後のため、こたつとあまり変わりありません。

「高」で使用した場合は、300Wを超えるためこたつよりも少し電気代はあがりますが、エアコンよりは安く済みます。

こたつの機能がついていないテーブルを電気カーペットの上に置き、こたつ風に使用して節約する人もいますよ。

電気カーペット

5-3.電気毛布

電気毛布の消費電力は60W前後。部屋全体を温めることはできませんが、一番電気代がかからないアイテムです。

エアコンをつけるほど寒くはないという場合や、椅子に座っているときに足元が冷えるというときは、電気毛布を活用しましょう。

まとめ

暖房は冷房よりも設定温度と気温の差が大きいため、消費電力量が多くなり、電気代がかかります。

ずっと自宅にいるときは、自分でこまめに設定をするよりも、自動運転が一番効率よく運転してくれるため、電気代の節約になります。

エアコンは起動してから設定温度に到達するまでの消費電力量が大きくなるため、少しだけ外出する際は、つけっぱなしがおすすめです。

夏同様にエアコンが汚れていると、余計な消費電力がかかるため、定期的な掃除も欠かさないようにしましょう。

また、エアコンだけではなく、こたつや電気カーペットなど、さまざまな暖房器具と併用すると、電気代をさらに節約できる可能性があるので、上手に活用してみてくださいね。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。