2022.02.21
部屋にお気に入りのぬいぐるみを飾っている人も多いですよね。
小さなお子さんがいる家庭では、いつも連れているぬいぐるみがいるなんてことも。
ところで、その大切なぬいぐるみのケアはしていますか?
「綺麗だし何もしていない」「そもそもぬいぐるみって洗濯できるものなのかわからない」という人も少なくありません。
今回はぬいぐるみの洗濯判断の仕方や洗濯方法、水洗いできない場合の汚れの落とし方などをくわしくご紹介します。
見た目が綺麗だと「汚れたら洗おう」と考えている人もいるかもしれませんが、ぬいぐるみは置いてあるだけでホコリがたまります。ホコリを放置したままにしていると、ダニやカビの温床になってしまいます。
ダニに刺されると、かゆみが出ることも。また、ダニやカビはアレルギーの原因にもなります。
とくに子どもが使っているぬいぐるみは、定期的に洗った方がいいでしょう。
色落ちするぬいぐるみは洗うことができません。
見た目では大丈夫そうだと思っても、確認してみることが大切。水で濡らしたタオルを使って、目立たない部分を軽くぽんぽんと叩いてみてください。タオルに色が移るようであれば洗うのはやめましょう。
アンティーク調のぬいぐるみはとても繊細。
見た目は洗濯できそうと思ってもデリケートな素材や細かい部品で作られているので洗うのは諦めましょう。
大きすぎるぬいぐるみは家庭の洗濯機では厳しいです。
無理矢理洗濯機に詰め込むとぬいぐるみだけではなく、洗濯機の故障にもつながるのでやめましょう。
喋ったり、歩いたりする電池などで動くぬいぐるみは、中に機械が入っているため水に触れると壊れてしまいます。
動くぬいぐるみの中には、機械の部分だけ取り外せるものもありますが、取れない場合は洗えないため諦めましょう。
ぬいぐるみは縫って作られているとは限らず、接着剤でくっつけてある場合もあります。その場合、洗ってしまうと接着剤が剥がれてしまう可能性があるためよく確認しましょう。
ぬいぐるみの中綿にポリエステル以外のビーズやパイプなどが使用されているものも洗うのは危険です。型くずれを起こす可能性があり、ぬいぐるみがぼこぼこにゆがんでしまうかもしれません。
合成皮革は洗ってしまうとひび割れが起こる可能性が。ウール素材はセーター同様縮んでしまうこともあるので洗わない方がいいでしょう。
それでは洗濯機でぬいぐるみを洗う方法をご紹介していきます。
自分で洗えるぬいぐるみだと判断しても、洗濯表示がぬいぐるみについているようであれば、そちらを確認してから洗濯機で洗うようにしましょう。
以下の洗濯表示は洗濯禁止のマークなので、このマークがあるときは洗濯はできません。
・洗濯ネット
・おしゃれ着用中性洗剤
・柔軟剤
・柔らかいブラシ
洗える素材だとしてもぬいぐるみをそのまま洗濯機に入れてしまうと、洗濯中に強い力がかかりぬいぐるみが壊れてしまう可能性があるので必ず洗濯ネットに入れ、そのときにぬいぐるみがつけているリボンや洋服など外せる装飾品は外しましょう。
使用している洗濯機によってコース名は変わってきますが、「ドライコース」「手洗いコース」「おしゃれ着洗いコース」など、一番優しく洗えるコースで洗いましょう。
ぬいぐるみの量や大きさ、汚れ方で洗剤の量は変わってきますが、キャップに5mm~1cm程度でOKです。
脱水の回転はぬいぐるみにとって刺激が強いため、脱水前にタオルでくるんでから洗濯ネットに入れて戻します。
脱水は10秒ほどでOK。洗濯機の設定では10秒にはできないので、自分で数えて手動で止めてください。
脱水が終わったら、毛の流れに逆らって柔らかいブラシで軽くブラッシングしましょう。そのまま干すよりもふわふわに仕上がりますよ。
ぬいぐるみは、中がしっかりと乾くまでに少し時間がかかりますが、直射日光に当ててはいけません。風通しの良い日陰でしっかりと乾かしましょう。
ぬいぐるみの中には、洗濯機は使用できなくても手洗いが可能なものがあります。洗濯表示を確認してみましょう。
手洗い可能なぬいぐるみにはこの洗濯表示がついています。
・バケツなどの容器(浴槽も可)
・おしゃれ着用中性洗剤
・柔軟剤
・タオル
・洗濯ネット
・柔らかいブラシ
洗いたいぬいぐるみが入る容器に38度ほどのぬるま湯と中性洗剤を入れます。大きい場合は浴槽を使うのもありです。
ぬいぐるみの量や大きさ、汚れ方で洗剤の量は変わってきますが、バケツや洗面器などで洗えるぬいぐるみの場合は、キャップに5mm~1cm程度でOKです。
汚れが落ちるまで5分くらい優しく押し洗いをします。汚れがひどい部分はこすってもいいですが、強くこすりすぎると毛玉になったり、毛羽立つ原因になったりするので注意しましょう。
汚れが落ちたらすすぎましょう。水は3回以上替え、洗剤残りは変色の原因になるため、しっかりとすすいでいきます。
すすぎが終わったらぬるま湯に柔軟剤を溶かし、ぬいぐるみを入れて20~30分つけ置きします。
柔軟剤の量は洗剤の量と同じくぬいぐるみの量やサイズによりますが、バケツや洗面器であればキャップに5mm~1cm程度でOKです。
脱水だけは手洗いでも洗濯機で行います。
タオルで優しく水気を切り、そのままタオルにくるんだまま洗濯ネットに入れ、洗濯機で10秒ほど脱水します。
脱水が終わったら、毛の流れに逆らって柔らかいブラシでブラッシングしましょう。手洗いの場合も直射日光を避け、風通しの良い日陰で乾かします。
水洗いができないぬいぐるみは、捨てるしかないのだろうかと悩んでいる人必見!
家でできる、簡単なクリーニング方法があります。
まずは、ぬいぐるみをたたき、ホコリを落としてからブラッシングをします。
洗濯洗剤を水に溶かした、洗濯液を作ります。濃度は薄くてOKです。
洗濯液をつけたタオルで、ぬいぐるみ全体を拭きます。その後、別のタオルを水に濡らし、ぬいぐるみ全体を拭きます。洗濯液がしっかりと取れるように、2~3回行いましょう。
最後に、乾いたタオルで水気を拭き取り、陰干しをします。
平干しネットの上や、洗濯ネットに入れて吊るして干すといいですよ。
ただし、色落ちするものや、摩擦で毛羽立つぬいぐるみはやめましょう。
ぬいぐるみは綺麗に見えても、汚れがたっぷりと蓄積されていることが多いです。
しばらく洗っていないなというぬいぐるみや、小さな子どもが大切にしているぬいぐるみは、ダニやカビを防ぐために洗濯しましょう。
水洗いできないものは、洗濯液を作ってクリーニングをしてみてくださいね。