2022.04.19
加湿器の置き場所にこだわっていますか?
とりあえず部屋の空いているスペースに置いておけば、乾燥を防げるだろうと考え、あまり意識したことがなかったという人も多いのではないでしょうか?
加湿器がないよりもあった方がいいですが、できれば効果の実感が高い場所に設置したいですよね。
今回は、加湿器を置くのにより効果的な場所や、置いてはいけない場所などをくわしくご紹介します。
加湿器は大きくわけると4つのタイプに分類されます。
種類によっても、適正な置き場所は変わってきます。どのような特徴があるのか見ていきましょう。
超音波式加湿器は、水に超音波で細かい振動を与えることで、霧状の微粒子となり、室内に放出されます。
運転音が静かで、水が熱くならず、消費電力も低いのが特徴です。ただし、水を加熱しないのでタンクに雑菌などがついていた場合、そのまま放出されてしまうため、こまめな掃除が必要。また、水の粒子が大きいため、床や壁が濡れやすくなります。
お手頃な価格で手に入るのはありがたいですが、部屋全体を加湿するのは難しいので、卓上やベッドサイドなど狭い範囲を加湿する場合に適している加湿器です。
スチーム式加湿器は、水をヒーターで加熱して水蒸気を放出します。お湯を沸かしたときに湯気が出ているイメージです。
水が煮沸されるので、衛生面が気になる人にもおすすめ。すぐに加湿できるのもうれしいポイント。
ただし、吹き出し口が熱くなる機種には注意しなくてはなりません。また、他の種類にくらべ、消費電力が高いので、電気代が少し高くなります。
ファンがついているものは広範囲を加湿できます。ついていないものは、扇風機やサーキュレーターを併用するといいでしょう。
吹き出し口が熱くなると危ないので、小さな子どもやペットがいる家庭は、置き場所を考えなくてはなりません。
気化式加湿器は、水を含んだフィルターに風を当て、気化させて加湿をします。水が熱くならず、消費電力が低いのが特徴です。
ファンがついているため、広範囲を加湿することができます。
ただし、室温よりも低い温度の水蒸気が出てしまうため、部屋が冷えてしまうのがデメリット。フィルターはこまめな手入れが必要です。
エアコンの吸入口の近くに置くと、冷たい空気でもすぐに吸入して、暖かい空気となって部屋に広がるのでおすすめ。
ハイブリッド式は、2つの加湿方式を組み合わせた加湿器です。
気化式と温風機化式を組み合わせた加湿器は、水を含んだフィルターに風を当て、気化させて加湿を行いますが、フィルターに送る風をヒーターで加熱するため、部屋の温度を下げずに、広範囲を加湿することができます。部屋の真ん中に置くと、効率よく加湿することができますよ。
超音波式と加熱式を組み合わせたハイブリッド加湿器もあります。ヒーターで加熱した水を、超音波で霧状にして加湿を行います。消費電力は少し高くなりますが、静音性の高さを保ったまま、超音波式のデメリットである衛生面をカバーすることができます。
ただし、広範囲の加湿には向かないため、使用場所は卓上などがベスト。
ハイブリッド式は高性能となるため、少し金額が上がります。
リビングやオフィスで加湿器を使用するときは、部屋の真ん中がおすすめ。
暖かい空気に水蒸気が溶け込み、部屋全体にうるおいが行きわたりやすくなります。
スペースがなく、部屋の真ん中に置くのは難しいというときは、エアコンの吸入口の近くに置くといいでしょう。水蒸気がエアコンに吸入され、エアコンを通して部屋全体に拡散できます。
小型の卓上タイプの加湿器は、その名のとおり卓上であるデスクの上に置きましょう。加湿器の吹き出し口は、床から70~100cmの高さがベストといわれています。
デスクに置く場合は、パソコンや書類に水蒸気がかからないように注意しましょう。
床の近くに置いてしまうと、空気が冷たいので結露してしまう可能性があります。
寝室に加湿器を置く場合も、リビングやオフィスと同じく、部屋の真ん中がおすすめですが、ベッドがあるため、スペースの確保が難しいことが多いですよね。
家具や窓を避けられるのであれば、エアコンの吸入口の近くに設置するといいでしょう。
卓上など小型の加湿器は、水蒸気が自分や家具・家電などにかからない距離を取り、ベッドサイドに置くのもありです。
寝るときは加湿器を止める、または一定時間で消えるようにタイマーを設定しましょう。
就寝時も加湿器をつけっぱなしにすると、湿度が上がりすぎてしまうことも。
とくにエアコンを切って寝る場合は、気温が下がるので、湿度が高いと結露が起こることもあります。
湿度が40%以下になるとウイルスが活発に動き始めてしまいますが、反対に湿度が60%以上になると、カビが繁殖しやすくなるので、気をつけましょう。
基本的に家電は、水に弱いという性質があります。
家電の近くに加湿器を置くと、故障の原因になるので気をつけましょう。
部屋の出入り口や換気扇の真下は、空気の出入りが激しいため、加湿器の水蒸気がすぐに外に放出されてしまいます。
部屋全体に水蒸気が行きわたらないため、湿度が上がりません。
壁の近くに置くと、水蒸気が壁に当たることで、カビが発生しやすくなります。
窓際は空気が冷えやすく、水蒸気が結露してしまうためNGです。また、窓の周りにカビが発生してしまうことも。
加湿器を使用するときは、エアコンで暖房を使用している場合が多いですよね。吸入口に置くことは効果的ですが、温度や湿度センサーが付いている加湿器は、エアコンの温風が直接当たってしまうと誤作動を起こしてしまうことがあるため、注意しましょう。
加湿器は種類によって、加湿できる範囲やスピードが変わってきます。また、置き場所によっても変化します。
加湿器は、部屋全体に水蒸気が行きわたるように、なるべく部屋の中央に置くことを心がけましょう。
スペースが確保できない場合でも、床や壁の近くに置くと、効果が半減してしまうだけではなく、結露やカビの原因になることもあるので気をつけてくださいね。