2023.11.28
電子レンジは料理をしない人でも重宝する、便利なキッチン家電。
「使用後に軽く拭いているし、特別な掃除をしなくても…」と考える人も多いかもしれません。
しかし、見た目はきれいでも、目に見えない汚れやニオイが気になることも。食品を扱うので、電子レンジは衛生的に使用したいものです。
そこで今回は、電子レンジの汚れの種類に合わせた、正しい掃除方法をくわしくご紹介します。
電子レンジが汚れてしまう原因は、主に3つあります。早速チェックしていきましょう。
電子レンジは、食品を温める際に油分や糖分、タンパク質などが飛び散り、温められるたびに頑固な汚れとして付着します。
また、食品のカスをそのままにして使用すると、焦げ付きの原因に。
食品をこぼしたときはもちろん拭きますが、目には見えなくても汚れがどんどん蓄積されているのです。
食品を温めるときに発生する水蒸気も、電子レンジの庫内で固まって水垢になります。
水は汚れではないと放置してしまうと、水垢が溜まってしまうのです。
電子レンジが汚れを放置していると、カビが発生することも。湿度が高くこもりがちな庫内で、食品のカスなどを栄養としてカビが出てしまうのです。
電子レンジの汚れは放置してはいけません。毎回高い温度になるから殺菌されていると思ったら大間違い。電波を使って加熱しているので殺菌はされません。
電子レンジに汚れがついていると、汚れも温めようとして加熱効率も悪くなるので、加熱ムラなどが起こり、余計に電気代がかかってしまうという悪影響を与えます。
他にも、温めた食品にカビが付着する恐れもあります。また、電子レンジの庫内の嫌なニオイの原因になることも。ニオイもカビと同じく温めた食品に移ることもあるので、電子レンジの汚れの放置はNGです。
汚れが庫内についたまま加熱をすると、発煙や発火に至る可能性があります。このようなことになる前に、電子レンジのお手入れにも気を配りましょう
電子レンジを掃除する方法は、汚れの種類によって変わってきます。
まずは油汚れや食べ物の焦げ付きをキレイにするには「重曹」がおすすめ。その理由は油汚れが酸性で、重曹がアルカリ性だから。汚れは逆の性質のものを使うことで中和させることができるので、汚れが落ちやすくなるのです。
必要なもの
・重曹
・耐熱容器
・ふきん
・キッチンペーパー
1)重曹に水を入れる
耐熱のボウルやカップに重曹を入れ、水を注ぎます。
電子レンジは機能に差があることはありますが、サイズは極端に違わないので、重曹は大さじ1くらいで充分です。細かく計らなくてもいいですが、目安は水:重曹=4:1の割合です。
2)電子レンジで重曹を温めて放置
重曹を溶かしたら電子レンジで温めます。
500Wで4~5分温めて、そのまま開けずに10~15分ほど放置します。温めることで固まっていた汚れが柔らかくなり、取れやすくなります。さらに放置することで重曹の水蒸気が電子レンジ内全体に行きわたり、より汚れが落ちやすくなるのです。
また重曹には消臭効果も期待できるので、ニオイも取ってくれます。
3)汚れを拭き取る
キッチンペーパーに耐熱容器に残った重曹をつけてしぼり、電子レンジ内の汚れを拭き取ります。
なかなか落ちない汚れは重曹をつけた歯ブラシなどでこするといいでしょう。固いたわしやスポンジを使うと電子レンジを傷めてしまうので注意。
キレイになったらふきんで水拭きをし、その後乾いたふきんで乾拭きをすれば掃除は終了です。
焦げ付きがひどいと、ゴシゴシとこすりたくなってしまいますが、硬いスポンジやメラミンスポンジは、傷をつけてしまう可能性があるので控えましょう。
加熱したあとの電子レンジは、さまざまな部分が熱くなっています。電子レンジの庫内を拭き掃除をするときは、火傷に気をつけてくださいね。
必要なもの
・台所用中性洗剤
・ふきんやキッチンペーパー
1)電源プラグは抜いておく
2)食器用洗剤をキッチンペーパーもしくはまたは布に染み込ませる
3)汚れた箇所を拭き取る
4)乾拭きする
水垢はアルカリ性の汚れです。そのため酸性の「クエン酸」を使うのがおすすめです。クエン酸がないという人はお酢でも代用できますよ。
油汚れも水垢もキレイにしたいという人は先に重曹で汚れを取ってから、クエン酸で水垢を落としましょう。
必要なもの
・クエン酸
・耐熱容器
・ふきん
・キッチンペーパー
1)クエン酸に水を入れる
耐熱のボウルやカップにクエン酸を入れ、水を注ぎます。
クエン酸は重曹と同じく、大さじ1くらいで充分です。目安は水:クエン酸=4:1の割合です。
2)電子レンジでクエン酸を温めて放置
クエン酸を溶かしたら電子レンジで温めます。
500Wで4~5分温めて、そのまま開けずに10~15分ほど放置します。水蒸気が電子レンジ内全体に行きわたり、汚れが落ちやすくなります。
3)汚れを拭き取る
電子レンジ内が熱くなくなったら、キッチンペーパーに耐熱容器に残ったクエン酸をつけてしぼり、電子レンジ内の汚れを拭き取ります。
こちらも固いたわしやスポンジを使うと電子レンジを傷めてしまうので、なかなか落ちないときはもう一度クエン酸を水に入れ、温めて放置を繰り返します。
キレイになったらふきんで水拭きをし、その後乾いたふきんで乾拭きをすれば掃除は終了です。
水垢が残る場合は、何度か繰り返し行いましょう。
先ほども掃除のポイントでご紹介しましたが、本来メラミンスポンジは頑固な水垢を落とすのに効果的ですが、電子レンジを傷つけてしまうため、使用しないでください。
電子レンジの庫内を拭き掃除するときは、火傷に気をつけましょう。冷めてから拭き掃除をしても汚れは落ちるので、加熱後は少し待ちましょう。
電子レンジをキレイな状態のまま保つには、日頃からこまめにお手入れすることが大切です。頑固な汚れになるのは、汚れを放置したまま何度も温めるからです。
使用後、ペーパータオルなどで、電子レンジの庫内をすぐに拭き取れば、油分や水蒸気はあっという間に落ちるので、清潔な状態が保てるのです。
ただし、使用した直後は熱くなっているので、冷めたことを確認してから拭き取り、火傷には充分に注意しましょう。
洗剤類は使用せず、拭き取るだけでOKです。使用するたびに洗剤をつけているとキズや色が剥げる原因になるのでやめましょう。
電子レンジの汚れの原因には食べ物の焦げ付きやカビなど放置をしていると危険な汚れがあります。
特別な道具がなくても、家にあるもので簡単にできるので「しばらく掃除をしていない」と気になっている人は、早速トライしてみてくださいね。
重曹やクエン酸は、他の掃除にも使える万能アイテムなので、持っていると便利です。
また、頑固な汚れになるのを防ぐために、日頃からこまめにお手入れをするようにしましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。