2024.09.30
寒い冬が終わりを告げ暖かくなってくると、心はわくわくしますが、花粉症の人にとってはつらい季節。
突然発症したり、大人だけではなく子どもも発症したりと、国民病といっても過言ではない花粉症。
外だけではなく、室内に花粉を持ち込まないように気をつける必要がありますが、髪や服についた花粉をきれいに落とすのは難しいですよね。
そんなときに活躍してくれるのが空気清浄機。花粉対策にも強い味方となってくれます。
そこで今回は、花粉に強い空気清浄機を選ぶコツや置く場所、簡単にできる花粉対策などをくわしく解説します。
室内の空気を吸引して、綺麗な空気にしてくれる空気清浄機。
ホコリだけではなく、花粉にも効果があります。ただし、メーカーや機種によって優れている能力が違うので、花粉に強い空気清浄機を選ぶことで、さらに高い効果が期待できます。
花粉対策としては、HEPAフィルターが搭載されている空気清浄機も注目されています。
HEPAフィルターとは、空気中の0.3マイクロメートル以上の粒子を捕集することができます。スギ花粉は約30マイクロメートルといわれているので、十分捕集可能です。
他にも、ダニや細菌などにも効果が期待できます。ちなみにウイルスは0.1マイクロメートルのため、通してしまうのではないかと思ってしまいますが、HEPAフィルターは何重にも折りたたまれており、空気の流れや静電気の影響もあるため、簡単に通り抜けることはできません。
他にも、TAFUフィルターが搭載されている空気清浄機も花粉に効果的。TAFUフィルターはHEPAフィルターよりも撥水・撥油効果が高い素材のため、汚れに強く10年後でもHEPAフィルターより1.4の集塵効率を維持できるといわれています。
花粉に強い空気清浄機を選ぶコツは、まず集じん性能を確認しましょう。
空気清浄機には大きくわけると、ファン式とイオン式があります。
集じん性能が高く、花粉に強いのはファン式。モーターでファンを回転し、フィルターを通ることで空気を綺麗にします。定期的にフィルターの掃除や交換は必要ですが、比較的安価なものもあり、種類も豊富です。
イオン式はフィルターがないので、ランニングコストはかかりませんが、ホコリや花粉を取り除く能力は極めて低いといえます。
ファン式には、静電気でフィルターにホコリや花粉を吸着できる、電気式がプラスされたハイブリッドタイプの空気清浄機も。ただし、国内製はメーカーが限られており、高性能なため価格は高めです。
空気清浄機には適用畳数があります。適用畳数の目安は、30分間に空気を綺麗にできる面積。どんなに高性能の空気清浄機を選んでも、適用畳数が合っていないと効果が下がってしまうことも。
花粉に効果的な空気清浄機を選ぶには、適用畳数の2倍以上のものを選ぶといいでしょう。また、広い部屋であれば、適用畳数のものを1台置くよりも、2台設置する方がおすすめです。
空気清浄機は、どこに置いても効果はありますが、最大限に能力を発揮できる場所に置きたいですよね。
花粉は低い場所に溜まりやすいため、空気清浄機は床に近い位置に置くのがポイント。また、花粉は外から持ち込まれるものなので、玄関や部屋の出入り口付近がおすすめです。
さらに効率的に空気を綺麗にするには、エアコンの対角線上に置き、空気の流れを作りましょう。空気清浄機の吸い込み口や吹き出し口に、物を置いて塞がないようにすることも大切です。
空気清浄機の置き場所についてはこちらの記事で解説しているので、参考にしてみてください。
花粉に強い空気清浄機を置くことも大切ですが、他の花粉症対策も組み合わせることで、より快適に過ごすことができます。
今すぐ簡単にできる花粉症対策をチェックしておきましょう。
玄関に空気清浄機を設置していても、クリーナーやブラシを用意し、部屋に入る前に玄関で花粉を落とす習慣をつけましょう。
表面がツルツルとした化学繊維やレザーなどは、花粉がつきにくいのでおすすめです。花粉の季節は、身に着ける衣類の素材にも注目してみましょう。
花粉シーズンは部屋干しがおすすめ。
乾きにくいときは、洗濯機の乾燥機能を使用したり、サーキュレーターや扇風機を活用したり、エアコンの衣類乾燥モードが搭載されている場合はそちらも使用するといいですよ。
部屋干しのポイントなどについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
こまめな掃除は花粉対策に欠かせませんが、いきなり掃除機をかけてしまうと床に溜まっていた花粉や細かいホコリを舞い上げてしまい大惨事に。
まずは、床を水拭きすることが大切です。雑巾で拭いたときは、使用後にしっかりと洗いましょう。
フローリングワイパーにウェットタイプのシートをつけて使うのもおすすめ。使い捨てなので洗う手間が省けます。
空気清浄機は花粉症に効果的な家電といえます。メーカーや機種によって、さまざまな機能があるので、花粉症対策に強い空気清浄機を選ぶようにしましょう。
また、空気清浄機は床に近い位置に置くなど、置き場所にも注目してみてくださいね。
空気清浄機と合わせて、外からなるべく花粉を持ち込まない工夫やこまめな掃除も心がけてみましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。