洗濯をしたタオルから嫌なニオイがする原因とは?嫌なニオイの取り方や予防方法を解説

2023.08.28

タオル 臭い

しっかりと洗濯したのに、タオルから嫌なニオイがすることはありませんか?

部屋干しが原因なのかと外に干しても効果なし、何度洗濯しても取れない、濡れるとニオイがするなどと悩んでいる人も少なくありません。

そこで今回は、タオルから嫌なニオイがする原因や対処方法などをくわしく解説していきます。

1.タオルが臭くなる原因

タオルはきちんと洗濯したつもりでも、使用していくうちに目に見えない汚れが蓄積されていきます。

タオルが臭くなる原因は、主に細菌。雑巾のようなニオイがするときは、モラクセラ菌が原因です。

モラクセラ菌は、どこにでもいる菌の一種で、なかなか死滅しない強い菌。

水分があると増殖しやすいことが特徴です。乾くまでに時間がかかると、タオルに残った汚れを養分にして繁殖するため、嫌なニオイを発生させます。

汗臭いニオイの原因は、マイクロコッカス菌。こちらも人間の皮膚にもいる珍しくない菌で、タオルに残った皮脂汚れなどの油を分解し、ニオイを発生させます。

また、菌の増殖の原因となる、落としきれない汚れ自体もニオイがしてしまう理由の一つ。酸化した皮脂のニオイで、タオル以外にも肌着などに多く見られます。

タオルが臭くなる原因

2.臭くなったタオルの対処方法

破れたり肌触りが悪くなったりしたタオルは処分する人は多いですが、まだ見た目がきれいだと、臭くなってしまったタオルを捨てるのは気が引けてしまうものです。

タオルのニオイを取る方法を見ていきましょう。

2-1.タオルを煮洗いする

ニオイに発生する菌たちは、熱に弱いです。

大きめの鍋にたっぷりのお湯を入れ、タオルと一緒に洗濯石鹸や酸素系漂白剤を少しだけ入れて、10分程度煮ましょう。火を止めて冷ましたら、あとはいつも通り洗濯をするだけ。

加熱することで、色落ちなどが起こる可能性もありますが、頑固な汚れには効果的です。

煮洗い

2-2.漂白剤で殺菌・消臭する

漂白剤の力を借りて、殺菌・消毒をする方法もあります。漂白剤には種類があるため、気をつけて使用しましょう。

漂白剤には酸素系漂白剤と塩素系漂白剤があり、それぞれ効果が違います。

詳しくは以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

酸素系漂白剤とは?使用する際の注意点などを解説

塩素系漂白剤とは?使い方の注意点を解説!

白物のタオルの場合

白物で柄がない場合は、バケツや洗面器に塩素系漂白剤を入れてパッケージに記載されている指定時間を確認してつけ置きをしましょう。つけ置きする際は必ずゴム手袋など皮膚や目を守るものをつけてください。

その後は、普通に洗濯を行いますが、他の洗濯物とは混ぜないようにしてください。塩素系漂白剤は非常に強力で、殺菌・消臭効果は高いですが、色柄物には使用できません。

また、他の洗剤などと混ざると有毒ガスが発生する恐れがあるため、洗濯洗剤と混ぜないようにするなど取り扱いには十分に注意しましょう。

色柄物のタオルの場合

色柄物のタオルには、酸素系漂白剤を使用しましょう。

色柄物に塩素系漂白剤は使用できません。色や柄が抜けてしまいます。

バケツや洗面器に酸素系漂白剤を入れてパッケージに記載されている指定時間を確認してつけ置きをしましょう。

その後、いつも通り洗濯を行います。他の洗濯物と一緒になってもOKです。

酸素系漂白剤は塩素系漂白剤とくらべると汚れを分解する能力が弱いため、一度ではニオイが取れないことも。ニオイが残っている場合は、再度酸素系漂白剤につけ置きし、洗濯をしてみてください。

2-3.コインランドリーの乾燥機を利用する

家庭用の乾燥機よりも、コインランドリーの乾燥機の方が高温になります。

煮沸することが難しいバスタオルなど大きいタオルのニオイが気になるときは、コインランドリーの乾燥機がおすすめです。

コインランドリー 乾燥機

3.タオルの嫌なニオイの予防方法

3-1.たっぷりの水で洗う

タオルの嫌なニオイを防ぐには、汚れを残さないことがポイントです。

少し多すぎるかもしれないと感じるくらいのたっぷりの水で洗い、すすぎも3回にするといいでしょう。

水を多くすることで、タオルが動く範囲が大きくなり、しっかりと洗うことができます。

ドラム式洗濯機の場合は、水量の調節ができないことが多いため、終わったあとにすすぎと脱水をプラスしたり、「念入りコース」など頑固な汚れを落とせるコースを選択したりしましょう。

3-2.脱水後はすぐに取り出す

洗濯槽の中は、高温多湿で細菌やカビが好む環境です。

脱水後はすぐに取り出し、放置しないようにしましょう。乾燥機能がある洗濯機は、乾燥まで行うのがおすすめです。

脱水後はすぐに取り出す

3-3.なるべく早く乾かす

乾くまでに時間がかかると、細菌が繁殖します。

タオルは風通しのいい日陰に干したり、部屋干しの場合は扇風機やサーキュレーターを使用したりして、なるべく早く乾かす努力をしましょう。

直射日光に当てると早く乾きますが、色落ちする可能性があるのでおすすめはできません。

まとめ

タオルのニオイの原因は、落としきれなかった汚れと細菌の繁殖です。タオルは衣類よりも厚手なものも多いため、見えない汚れが残ってしまうことがあります。

タオルから嫌なニオイを感じたら、処分する前にさまざまな対処方法があるので試してみましょう。

ただし、煮沸したり、塩素系漂白剤を使ったりするときは、色落ちする可能性があるため、気をつけてください。

また、日頃からタオルのニオイを防ぐために、洗濯のときに水を多めにする、早く乾燥させるなどの工夫をしてみましょう。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。