2024.09.30
寒い冬に欠かせない加湿器。
乾燥から守ってくれる加湿器は、さまざまな効果が期待できます。
日中はつけっぱなしにしている家庭も多いですが、寝ている間につけっぱなしにするのは不安という人も多いでしょう。
今回は、寝室にも加湿器は必要なのかくわしく解説します。寝室に加湿器を置くときのポイントや選び方なども合わせてご紹介するので、寝室用の加湿器の購入を検討している人はチェックしてくださいね。
結論からいうと、寝室に加湿器は置いた方がいいといえます。
とくに「朝起きたら喉がイガイガする」「寝ているときに鼻がムズムズする」という症状を感じている場合は、空気の乾燥によって起こっている可能性が考えられます。
乾燥すると身体のバリア機能が低下するため、風邪を引きやすくなります。予防するためにも加湿器は有効です。
また、肌や髪の毛の乾燥が気になるという人も加湿器を置いてみましょう。寝ている間も、身体から水分は奪われていきます。
寝室は湿気がこもりやすい環境です。
乾燥もよくありませんが、加湿のしすぎにも注意しなくてはなりません。部屋の湿度が高すぎると結露が起こり、カビが発生してしまうことがあります。
加湿器を結露しやすい壁や窓際に置くのは避け、冷たい空気がたまりやすい床よりも、少し高い位置に置くようにしましょう。
加湿器の蒸気が顔に当たるのはNG。「フェイススチーマーのように肌がうるおうのでは?」と思うかもしれませんが、加湿器の水蒸気は粒子が大きすぎるので肌には浸透しません。
肌についた水分が蒸発するときに、もともとあった顔の水分まで一緒に蒸発してしまうので、余計に乾燥がひどくなることも。
加湿器は部屋の湿度をあげるためのものです。顔に当たらない場所に置きましょう。
寝室のみならず、加湿器を窓の近くに置くことはやめましょう。結露しやすいため、カビが発生する原因となります。
また、加湿器の置き場所についてはこちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
加湿器は部屋のどこに置けばいい?加湿器の正しい置き場所を解説
加湿しすぎは結露を起こし、カビが発生しやすくなります。
しかし、寝るときに加湿器をOFFにしてしまうと、朝にかなり乾燥してしまうこともありますよね。
そんなときはタイマーを利用しましょう。数時間で自動的にOFFになれば、結露を起こすことや、途中で水がなくなってしまう心配もありません。
加湿器をつけっぱなしにしてしまったときの注意点はこちらの記事で紹介しているので、タイマーをかけて加湿器のつけっぱなしには気をつけましょう。
寝室は寝具や本棚、衣類など、湿気がこもりやすい空間です。
日中は窓を開けてしっかりと換気することで、湿度の上がりすぎを防ぐことができます。
加湿器は「スチーム式」「超音波式」「気化式」「ハイブリット式」の4タイプがあります。それぞれ寝室で使うメリット・デメリットがあるので、自分に合ったものを選びましょう。
スチーム式タイプの加湿器は、ヒーターで水を沸騰させ、蒸気をファンの風で室内に送り出すことで加湿します。
素早く広範囲を加湿できるスチーム式。水を沸騰させるので雑菌の繁殖を抑えられる優れものです。
水蒸気が熱いため、置く場所に注意。寝ている間は何かあってもすぐに気づくことができないので、小さな子どもやペットがいる場合は、手の届かない位置に設置しましょう。
超音波式タイプの加湿器は、超音波の振動で水を霧状に発生させることで加湿します。
卓上タイプが多いので、コンパクトで置きやすいのもうれしいですね。静音性にも優れているので、寝室にぴったり。ヒーターも使わないので安全です。
アロマオイルなどを入れて、香りも楽しめるタイプが多いので、うるおいだけではなく安らぐ香りを寝室に広げたいという人にもおすすめです。
気化式タイプの加湿器は、フィルターに水を含ませて、ファンで風を当て、気化した水蒸気で加湿します。
熱を利用しないため、他の加湿器に比べると時間がかかるというデメリットはありますが、加湿しすぎを防いでくれる調整機能が搭載されていることが多いので、和室など結露が気になるときは気化式がおすすめです。
ただし、寝室に置く場合はモーターやファンの音が気になることも。気化式の加湿器にするときは静音性にも注目して選びましょう。
ハイブリッドタイプの加湿器は2種類。
「気化式」にヒーターの機能がついたものと、「超音波式」にヒーターの機能がついたものがあります。
スチーム式よりも温風が熱くならないので、室温に大きな影響がありません。春や秋も乾燥が気になるという人におすすめの加湿器です。
先ほどもご紹介しましたが、寝室ではつけっぱなしではなく、タイマーをかけることで加湿しすぎを防げます。しかし、すべての加湿器にタイマー機能がついているわけではないので、購入前に必ず確認しましょう。
加湿器は部屋の広さにあったものを選ぶことがポイント。
家族が多く、部屋全体を加湿したい場合は、床置きタイプの大きい加湿器がおすすめです。また、寝ている間、暖房をつけっぱなしにする場合はかなり乾燥するため、大容量タイプがいいでしょう。
一方、サイドテーブルに置き、枕元など部分的な加湿だけでいい場合は、コンパクトな卓上タイプがおすすめ。加湿しすぎを防ぐことができます。
寝室で使う加湿器は静音性が高いものを選びましょう。
ファンやモーターがついているタイプは、運転音が気になることがあります。
寝室に加湿器は必要です。
ただし、加湿しすぎるとカビが発生する恐れがあり、快適な睡眠を妨げる可能性があります。
タイマー機能を活用したり、置き場所を工夫したり、日中は寝室の換気を行いましょう。
加湿器のタイプは4種類あり、それぞれメリット・デメリットがあります。自分に合った加湿器を見つけてくださいね。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。