2023.04.25
「今の掃除機は結構長い間使っているけど、掃除機に寿命とかあるのかな」と疑問に思ったことはありませんか?
ひとえに掃除機といっても、紙パックの掃除機やコードレスタイプの掃除機、ロボットなど掃除機にもさまざまです。
今回は掃除機の寿命を、種類別にまとめてみました。また、掃除機から出される寿命のサインや、掃除機が壊れたときの処分方法もご紹介します。
もしかして我が家の掃除機、もう寿命が近いかもと思われた方はぜひ参考にしてみてください。
掃除機の部品は製造終了から6年は保有することという決まりがあるため、6年以内であれば部品交換が可能ですが、それ以上になるとメーカーが部品を作らなくなってしまうため、修理が難しくなります。
例えば購入したときが2020年でも、製造が終了したのが2018年製の場合、2024年には部品がなくなってしまう可能性があるのです。
別表3|製造業表示規約|公正競争規約|公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会
消費動向調査を見ると、掃除機の平均寿命は6~8年。
使用頻度にもよりますが、6年以上経ってから壊れて修理が必要になったときは、部品もない可能性がありますし、新しい掃除機を購入した方がいいかもしれませんね。
使用頻度によっても掃除機の寿命は異なりますが、種類によっても少し寿命は変わってきます。
種類ごとの掃除機の寿命を確認していきましょう。
掃除機には紙パック式掃除機、サイクロン式掃除機、カプセル式掃除機があります。3つともそれぞれ同じ掃除機でも仕様が違うため、寿命も違います。
紙パック式は昔からある紙パックにゴミを溜めて交換するタイプの掃除機。
ゴミを溜めておくので臭いが気になる、紙パックを購入しなくてはいけないので費用はかかるものの、掃除機の中で最も寿命が長く約15年。長持ちする掃除機がいいと思ったら紙パック式を選ぶといいでしょう。
ダストカップに直接ゴミを溜めることができるサイクロン式。溜まったらゴミを捨てるだけで便利ですが、捨てるときに少し細かいホコリなどが舞ってしまうのがデメリット。
最近はサイクロン式が増えてきており、寿命は6~8年といわれています。
本体カプセルにゴミを溜めるタイプの掃除機がカプセル式の掃除機です。
ゴミを溜めるカプセルをひねれば簡単にカプセルを開ける事ができ、ゴミ捨てが非常に楽なのもポイント。
ただ、直接カプセルにゴミを集めるのでカプセル内のこまめな掃除が必要です。
寿命はサイクロン式掃除機と紙パック式の中間くらいで約10年といわれています。
さまざまな場所に持っていくことができる便利なコードレスタイプにも紙パック式やサイクロン式などありますが、基本的に内蔵されているバッテリーに寿命は左右されます。
メーカーや使用頻度によって異なりますが、バッテリーの寿命が5年前後のため、本体は使えてもバッテリー交換の必要性があります。
人気のロボット掃除機にもバッテリーが内蔵されています。コードレス掃除機と同じくバッテリーの寿命があります。こちらも個体差がありますが2年前後と短め。
修理部品がなくなるまではバッテリー交換をしてもいいですが、それ以上経ったときは買い替えを検討するといいでしょう。
いきなり掃除機が動かなくなってしまうと困りますよね。寿命が近い掃除機は、かろうじて動いていても、そろそろ限界であるサインを出しています。
買い替えを検討した方がいい、掃除機の寿命を知らせるサインを見ていきましょう。
掃除機の電源が入らず動かない、また動いても頻繁に止まるという場合は、掃除機の寿命といえます。
電源コードが切れていたり、掃除機のボタンが劣化し反応しなくなったり、掃除機の内部の故障も考えられます。
ただし、まだ比較的新しい掃除機が急に動かなくなったときは、保護装置の可能性もあります。保護装置は、モーターの加熱を防止するための機能です。
電源を抜いて30分ほど放置し、モーターが冷え正常な状態になれば、保護装置は解除されます。
「最近ゴミがよく吸い取れない」という現象も、掃除機の寿命のサインです。
寿命を迎えた掃除機は、紙パックを変えたり、ダストカップやノズルをきれいにお手入れしたりしても、吸引力が落ちたままです。
コード付きの掃除機は、ボタンを押すと最後まできっちりとコードが巻き取れる状態が正常です。
コードがねじれているわけでもないのに、一気に巻き取れなくなったときは、掃除機の寿命のサインとなっています。
掃除機を使ったときに、焦げ臭いニオイがしたときも寿命のサインの一つ。本体が熱くなることもあります。
このような状態になったときは、すぐに掃除機の使用をやめてください。モーターが寿命を迎えている可能性が高いので、そのまま使い続けると発火することもあり大変危険です。
ゴミが詰まった状態で掃除を続けると、フィルターやモーターに負担がかかります。
紙パック式は取り換えサインのランプがつかなくても、吸引力が弱くなってきたらゴミが詰まっているサインです。サイクロン式はクリアなダストカップが多く、ゴミの溜まり具合がわかりやすいものが多いので、こまめにゴミを捨てるように心がけましょう。
コード付きの掃除機は、狭い範囲を掃除するときも、広い範囲を掃除するときも、コードは黄色いテープ部分まで伸ばすようにしましょう。
少ししか引っ張り出さないと、コードの巻きが大きいままなのでモーターの熱がコードに伝わり、コードの劣化を早めてしまいます。逆に引っ張りすぎるのも断線の可能性があります。黄色いテープのあとは赤いテープが出てきますが、赤いテープよりも引っ張り出すと故障の原因になりますといったサインなのです。
掃除機はいかなるときも黄色いテープが見えるまで引っ張るということを覚えておきましょう。
コードレス掃除機の場合は、使用時間に関わらず本体が冷めてから充電をしましょう。
使い終えた後も充電台にセットせず、そのままでいるとバッテリーが放電し、寿命が早まってしまいます。
寿命を迎えた掃除機はどのように処分をすればいいのでしょうか?ここでは3つの処分方法を紹介します。
掃除機の処分方法についてより知りたいという方はこちらの記事を参考にしてみてください。
掃除機は、不燃ゴミまたは粗大ゴミとして処分することが可能です。
ただし、掃除機は小型家電リサイクル法の対象のため、住んでいる地域によって処分方法が決められています。しっかりと確認してから処分しましょう。
新しい掃除機に買い替える場合は、購入先の家電量販店へ持って行くと、引き取ってもらえます。
お店によってさまざまなサービスがありますが、処分してくれるだけではなく、下取りをしてくれる可能性もあります。新しい掃除機が安く買えるのはうれしいですよね。
寿命を迎えてもまだ掃除機が動くのであれば、リサイクルショップで売却するのもありです。
全く動かない掃除機や損傷の激しいものは、買い取り不可の場合もあります。
掃除機を修理するか購入するかは寿命を参考にしましょう。6年以上経っているものは、部品がなかったり、部品があって交換しても別の部品が壊れてしまったりすることも多いので、新しくした方が気持ちよく掃除ができますよ。
また掃除機の寿命を縮めることがないよう、普段の使い方にも気をつけましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。