2024.07.31
冷蔵庫を処分することは、頻繁に起こることではないので「粗大ごみ?」「どうやって運搬すればいいの?」とわからないことばかりですよね。
冷蔵庫は家電リサイクル法という法令があるため、処分方法が特殊です。
今回は、家電リサイクル法とはなんなのか、冷蔵庫の処分方法はどのような方法があるのか、処分にかかる費用などをくわしくご紹介します。
冷蔵庫は家電リサイクル法によって処分方法が決められているため、一般のごみとしてはもちろん捨てることができません。
家電リサイクル法は、家電製品のリサイクルをすることで廃棄物を減らす目的で定められています。冷蔵庫の他にも、洗濯機・エアコン・テレビの4品目が特定家庭用機器とされており、小売業者が引き取りと製造業者への引き渡しを担当し、製造業者がリサイクルを行うというサイクルになっているのです。
これらの家電を処分する際には、「リサイクル料金」と「収集・運搬料金」という2つの費用がかかります。
冷蔵庫を買い替えるときは、新しい冷蔵庫を購入した店舗に処分を依頼することができます。
家電量販店で処分する冷蔵庫があることを伝えると、家電リサイクル券を発行してもらうことができ、業者が自宅まで引き取りに来てくれます。
新しい冷蔵庫が運ばれてくるタイミングで、古い冷蔵庫の回収となることがほとんどです。
結婚や同棲をする、単身赴任をしていて、自宅に戻ることになったので、新しい冷蔵庫は買わずに処分だけお願いしたいといった場合は、処分する冷蔵庫を購入したお店に引き取りを依頼する方法もあります。
処分を依頼後、家電リサイクル券を発行してもらうことができ、業者が自宅まで引き取りに来てくれます。
新しい冷蔵庫は新居に設置する、頂き物の冷蔵庫なので購入したお店がわからない、引っ越しをしてしまい購入した店舗には遠方なのでいけないという人は、住んでいる地域の自治体に処分方法を問い合わせる必要があります。
こちらの一般社団法人家電製品協会の「全国自治体家電リサイクル関連ページ検索」を参考にしてみてください。
自治体から依頼された回収業者が冷蔵庫を自宅に取りに来てくれますが、このときも家電リサイクル券が必要となります。家電リサイクル券は郵便局で必要事項を記入すると入手できます。
回収時は玄関での受け渡しのみといったことも多いので、玄関まで冷蔵庫を運ぶという作業が発生することもあります。
自分で冷蔵庫を運搬できる人は、自治体に問い合わせ、指定引取場所に直接持ち込んで処分するという方法もあります。収集・運搬料金がかからないのはうれしいポイント。
指定引取場所に持ち込む場合の手順は以下のとおりです。
手順1.家電リサイクル券が必要なため、郵便局でリサイクル料金を支払い入手する。
手順2.支払い後、指定引取場所へ冷蔵庫を持っていく。
指定引取場所はずっと空いているわけではなく営業時間があるので、確認してから行くようにしましょう。
最寄りの指定引取場所・営業日検索 | 一般財団法人家電製品協会
まだ新しく、状態のいい冷蔵庫は、リサイクルショップで売却できる可能性があります。
リサイクルショップに買い取りを依頼すると、電話やネット、出張査定などを行ってくれます。
売却が決まれば、リサイクルショップへ持ち込み、または出張買取をしてもらいましょう。
買い取りの条件は意外と厳しく、壊れている冷蔵庫は当然買い取ってもらえません。
冷蔵庫の耐用年数は8~10年ほどといわれているため、10年以上経過している冷蔵庫は売却できない可能性が高いです。
価格がつくのは5年以内と考えた方がいいでしょう。
ネットオークションやフリマアプリで売却する方法もあります。
出品方法をしっかりと確認し、写真の撮影、商品説明などをくわしく記載しなくてはなりません。
価格設定が自由にでき、リサイクル料金や収集運搬料がかからないので、お得に感じるかもしれませんが、出品や梱包、発送などをすべて行う手間がかかります。
冷蔵庫が売れるまでに時間がかかる可能性も考えられるので、置き場所がない、今すぐに処分したいという人には、不向きといえるでしょう。
先述でも少し触れましたが、冷蔵庫を処分するには費用がかかります。
家電リサイクル料金と、各小売業者が設定した収集・運搬料金です。
家電リサイクル料は、解体して素材を分解し、再利用できる状態にする、冷蔵庫に使われているフロンガスなどの処理にかかる費用なので、どの処分方法でも発生します。
収集・運搬料金は自宅から指定引取場所へ運ぶまでの料金のため、自分で持っていく場合はかかりません。
リサイクル料金は品目やメーカーによって違うため、以下を参考にしてみてください。
冷蔵庫を処分するときは無許可の回収業者に注意しなくてはなりません。回収業者には住んでいる自治体の「一般廃棄物処理業」や委託が必要なのです。
無許可の回収業者は、不法投棄をしたり、不法な処分方法でフロンガスなど有害物質を発生させていたり、ときには発火の危険性もあり火災の原因にもなるため、さまざまな人に迷惑がかかります。
手間もかからず、しかも無料、さらに他のものもまとめて処分するなんていううたい文句で誘ってきますが、あとからすべて無料ではなく一部料金がかかるなどといわれ、高額請求のトラブルなどもあるので気をつけましょう。
冷蔵庫は家電リサイクル法という法令があるため、一般ごみとして捨てることはできません。
処分方法はさまざまな方法があり、まだ比較的冷蔵庫が新しい場合は、捨てる以外にも売却という手段も考えられます。
自分にあった処分方法を見つけてくださいね。
また、無許可の回収業者は、不法投棄や高額請求などのトラブルに巻き込まれる可能性があるため、十分に注意しましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。