梅干しは常温保存?それとも冷蔵保存?保存のポイントは梅干しの塩分濃度

2022.08.10

梅干し

おにぎりやお弁当に欠かせない梅干し。

そのままでもおいしいですが、和え物やサラダなど、さまざまな料理のアクセントとしても活躍します。

梅干しは保存食といわれているので、賞味期限が長いイメージが強いですが「冷蔵庫に入れて保存するだけでいいの?」「スーパーなどで購入した梅干しと自家製の梅干しの保存期間は違うのかな」と疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。

今回は、梅干しの正しい保存方法や注意点、食べられなくなってしまった梅干しの特徴などを、くわしく解説していきます。

1.梅干しの保存期間は塩分濃度に注目

梅干しはバリエーションが豊富。大きさや硬さ、味など実にさまざまです。

梅干しの保存期間は、塩分濃度が関係しています。おいしい梅干しを食べるために、正しい保存方法を見ていきましょう。

1-1.塩分濃度18%以上の梅干しは常温も可

塩分濃度が18%以上の梅干しは、常温保存も可能です。すっぱい梅干しは塩分濃度が20%ほどあることも。

塩分濃度が18%以上の梅干しは、1年以上賞味期限があることも多いですが、長期保存をすると、果肉がグミのように硬くなり、塩の結晶もできてしまうため、味は落ちてしまいます。

梅干し

1-2.塩分濃度8~10%の梅干しは要冷蔵

塩分濃度8~10%の梅干しは、冷蔵保存必須。賞味期限は半年程度です。

スーパーなどで売られている減塩の梅干しは未開封のものであれば常温保存もできるものも多いですが、基本的には冷蔵保存をするのがおすすめ。開封後も同様で、冷蔵保存をして早めに食べきりましょう。

最近は塩分を気にする人が増えたため、塩分濃度8~10%の梅干しが増えています。

梅干し

1-3.ハチミツ梅やしそ梅などの調味梅も要冷蔵

砂糖やハチミツ、鰹節・しそなどを一緒に漬け込んで、味をつけた梅干しを調味梅干しと呼びます。

調味梅干しも、未開封の場合は常温で保存できることもありますが、開封後の保存は冷蔵必須。

基本的に調味梅干しは塩分が低めのため、賞味期限は半年程度です。化学調味料が使われていない梅干しは、さらに賞味期限が短いので気をつけましょう。

ハチミツ梅

2.大量の梅干しを保存する場合は広口で密閉できる容器がおすすめ

大量の梅干しを保存する場合は、口が広く取り出ししやすい容器がおすすめ。広口の容器は消毒もしやすいです。

また、乾燥や雑菌の繁殖を防ぐために、しっかりと密閉できる容器を選びましょう。

3.梅干しを保存する上での注意点

3-1.高温多湿な場所はNG

開封前は常温保存OKである梅干しでも、高温多湿な場所は保存に向きません。風通しがよく、涼しい場所に保存しましょう。

3-2.直射日光の当たる場所はNG

直射日光が当たる場所に梅干しを保存することは、もちろんNG。梅干しが悪くなる原因になり、容器が変形する恐れもあります。

4.食べられなくなった梅干しの特徴

4-1.異臭がする

梅干しが傷むと異臭を発します。梅干しの特有の酸味を感じるいい香りではなく、嫌悪感がある異常なすっぱい臭いを感じたら、食べるのは控えましょう。

4-2.水っぽい

水っぽくドロドロしたり、糸を引いたりしている梅干しは、菌が増殖してしまった証拠。

無理をして食べると、お腹を壊すなど、身体にも影響を与える可能性が高いので、もったいなくても破棄してください。

4-3.カビが生えている

梅干しの表面がヌルッとしていたり、黒または茶など変色していたりする場合は、カビが生えている可能性があります。

乾燥すると、梅干しの皮が白くなることがありますが、これはカビではなく塩です。

また、自宅で漬けている梅干しには、酵母菌が発生することも。酵母菌は身体に悪いものではありませんが、放置していると腐敗してしまうので、気づいたら取り除きましょう。

まとめ

梅干しの保存方法は、塩分濃度が深く関係しています。最近は減塩のものが多いため、開封後は冷蔵保存を行い、早めに食べきるようにしましょう。

高温多湿を避けるなど、保存に気をつけていても、異臭がしたり、水っぽくなったりしているときは、梅干しが食べられない状況になっている可能性があります。

正しく梅干しを保存して、お弁当や飲み物に、そしてさまざまなレシピに活用しましょう。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。