社員インタビュー
日本発のプログラムで、世界へ。洗濯機開発ひと筋のエンジニアが描く挑戦
旧三洋電機時代から一貫して洗濯機のプログラム開発に携わり、現在も日本市場向けのコース設計や機能開発のプログラミングを担当。電気関係の基板は中国と協業、プログラムは日本という開発体制のなかで、現地に赴いての調整や修正にも柔軟に対応しています。慎重な姿勢と、若手との積極的なコミュニケーションを大切にしながら、グローバル製品への組み込みを目指し、日本の開発力を世界に発信することに挑戦しています。
洗濯機 商品開発職 マネージャー Gさん

Q. これまでのキャリアを教えてください。
前職では産業用計測器メーカーで開発に従事していました。元々ものづくりが好きだったのでやりがいは感じていたのですが、一般消費者向けの商品開発への憧れが強くなり、当時群馬県にあった旧三洋電機に洗濯機のプログラマーとして転職しました。
旧三洋時代から現在に至るまで、長く洗濯機の開発に携わっています。
Q. 現在の業務を教えてください。
洗濯機の商品開発における、製品プログラム開発を担当しています。
洗濯機の洗濯槽を回す基板に指示を出すなど、洗濯機の根本にかかわる機能に携わっています。
当社の開発する製品は中国で開発したプラットフォームをベースにしていますが、プログラムは日本で作っています。部品を含めたハード面は青島(中国)と日本の協業で、ソフト面は日本が担当することが多いです。さらに、日本のユーザーに合わせてコース・機能をカスタマイズし、プログラムを開発します。
また、開発中には中国の工場に赴き、現場の状況に合わせてプログラムをその場で修正することもあります。中国へ出張する機会は結構多いと思います。
Q. 仕事をするうえで大切にしている価値観を教えてください。
常に慎重であることと、コミュニケーションを大切にしています。
プログラミングは1つの処理の間違いで甚大なダメージを受けるリスクがあるので、焦らず慎重に作りあげることを意識しています。
コミュニケーションでは、若手も含めて積極的に話しかけ、意見や考えを引き出すようにしています。仕様書に込められた熱意を受け取ってプログラミングすることも大事ですが、直接話し合うことで理解が深まることもあります。
年齢・役職を超えて忌憚なく意見を交わすためには、日頃のコミュニケーションから信頼関係を築くことが大切です。シャイな方もいますので、まずは自分から壁を作らないことを心がけています。もちろん、誘われた飲み会は断りません。

Q. ハイアールアジアR&Dではたらく魅力は?
ハイアールは世界中に研究開発拠点となるR&Dセンターを構えており、そのグローバルR&Dとの協力や日本での開発を通して、自分自身の視野、経験が大きく広がることです。
中国をはじめ、GE Appliances(アメリカ)、Fisher&Paykel(オーストラリア)、Candy(イタリア)など様々な国の方と連携します。根本的な価値観や文化の違いを目の当たりにすることもありますが、それ以上に見習うべきところが多いです。他国の開発の長所を吸収するだけでなく、日本の開発の長所を見出してグローバルに発信していけることが自分自身や、日本で働くメンバーの大きな成長につながると感じます。
また、情報交換が最も盛んな中国のメンバーは、問題解決、開発スピード、意思決定のすべてが全速力で驚きます。世界№1になる源泉を感じます。
対して日本は、不具合のないよう慎重かつ丁寧に設計し、品質の高い商品を生み出します。互いに刺激しあい、協力しながら、グローバルの広い観点で開発できることが強みだと改めて感じています。
Q. これからの挑戦したいこと・目標を教えてください。
グローバル製品の開発に挑戦したいです。
自分が作ったものが全世界で販売されたらすごいことだと思いませんか。
今、2つのアプローチで挑戦を始めています。
1つめは、グローバル規模の委員会への参画です。ハイアールグループの製品開発は日本だけにとどまらず、グローバル規模で開発効率を改善するために数々の委員会が開催されています。
私はハイアールグループ傘下で開発される製品の通信規格を共通化する委員会に参画しており、このような経験ができるのもハイアールアジアR&Dならではです。グローバル規模の取り組みのため、簡単に成果の得られるものではありませんが、やがてグローバル製品に搭載され、世界中に展開されると思うととてもやりがいを感じています。
2つめは、開発スピードの改善です。現状ではハイアールアジアR&Dの開発スピードは世界に通用する速さではありますが、今後変化のスピードが速い世の中に素早く対応するためにも、この状況を打破し、日本における開発の底力を世界にアピールすることを目指しています。