社員インタビュー

評価者として、ユーザーとして。“買ってよかった”の裏側を支える

お客様に満足いただくために欠かせない製品評価業務で、チームとともに挑戦を続けています。テスト項目に「正解」はありません。ライフスタイルの多様化などお客様の生活を見つめ、ときに評価方法そのものを提案することも。大切にするのは、 “納得感”と、その先にあるお客様の笑顔です。

洗濯機 試作・品質 Eさん

洗濯機 試作・品質 Eさん

Q. ハイアールアジアR&Dへの入社を決めた決め手は何ですか。

「自ら提案できる」業務内容、組織体制であったことです。
前職では検査機関でインテリアや衣服など様々な分野の検査に従事していましたが、いろいろな製品に触れられる反面、ものづくりの完成形まで見届けることができませんでした。改善提案をしたとしても、実現するかはメーカーの判断なので、もどかしい気持ちもありました。ものづくりに近づきたい、これまで扱ったことのない製品に携わりたいと考えていたところ、ハイアールアジアR&Dに出会いました。家電という初めての分野だったことに加え、面接で新しい検査方法や評価業務の開発に挑戦できると聞き、まさに自分のやりたかったことだと思い、入社を決めました。

Q. 現在の業務を教えてください。

製品の評価業務をおこなっています。
ユーザーが製品を使う際に不利益を被らないようにすることが最大のミッションです。
洗濯機であれば、試作品で全コースを運転させることはもちろん、機能のカスタマイズなどユーザーの操作を想定してテストするなど、より多くの視点から製品を評価することで品質向上につなげます。さらに、運転だけではなく、新しい素材を採用した際は変色や変質がないよう部品レベルでのチェックも実施します。
テスト項目は毎回同じではありません。お客様の声を反映した独自の試験方法を提案することもあります。ライフスタイルの多様化により試験の範囲も広がりますが、お客様に満足いただくためには欠かせない工程です。
前職に経験していた木材や布は素材そのものが「生き物」ですが、家電はまさに「動く生き物」です。素材の経年劣化、使い方によるエラー、その両方の組み合わせもあります。不具合を見つけて改善するために、常にユーザー視点に立ち続けることが重要な業務と言えます。

Q. 仕事をするうえで大切にしている価値観を教えてください。

「納得感」を大切にしています。
自分が納得できないものに、ユーザーが納得するわけがありません。ユーザーには「買ってよかった」と思ってほしいので、まず自分が納得するまで突き詰め、ユーザーまで拡大させています。その過程での違和感には必ず理由があるので、たとえ期限が迫っていたとしても、再協議ややり直しが発生することを恐れず、ユーザーの不利益にならないよう他部署と調整していく勇気も大切だと考えています。

Q. ハイアールアジアR&Dではたらく魅力は?

社員からの提案を受け入れる組織体制です。
入社前は「外資系だし、トップダウンでどんどん物事が決まる組織体制なのかな」と思っていました。最終面接のあと、家に着いたらもう合格通知が来ていて、早すぎて逆に不安になってしまって(笑)。
ですが、入社後にそのイメージはいい意味で覆されました。
社員一人ひとりの声を汲み取る日本企業らしさと外資系のスピード感が融合され、両者をいいとこどりしているような印象です。自分の意見・提案を周りの方が一緒になって真剣に協議してくれますし、その土壌があると思います。
また、旧三洋電機のベテランの方からアドバイスをいただける環境は当社ならではだと思います。年齢のギャップも超えて、お互いに敬意をもって意見交換ができています。

Q. グローバル企業ならではの魅力はありますか?

スケールの大きさに驚きました。
中国にある工場などの施設はもちろん、リソースや投資のスケールも桁違いです。よりよい評価業務のための新しい機器の導入も、しっかりと必要性を伝え、ユーザーメリットを伝えれば聞き入れていただけることもあります。
グローバル企業には正直なところ、最初は不安もありましたが、一緒に働くうちに「同じ目標に向かって頑張る仲間である」という意識が強くなりました。当然、文化や考え方の違いによる摩擦はありますが、お互いを理解しつつ、「お互いの強みを生かし、弱みを補完し合う」ことを大切にしています。意見の対立も含めて、目標に向けて最適解を生み出すアクティブなディスカッションは、むしろ強力なチームが形成されていることの証であると考えています。
様々な意見を交わすことで、想像もしなかった新しいアイデアが生まれることもあり、切磋琢磨する中で自分の視野を広げていけることはグローバル企業ならではの魅力だと思います。
また、新しいことに挑戦する推進力の強さもグローバルから見習うべき部分だと思います。特に中国の方は「まず作ってみる」という勢いがすさまじく、物事を前に進めるうえで必要な力だと感じます。

Q. これからの目標を教えてください。

まったく新しい評価方法を提案し、確立していくことです。
テスト項目の修正や追加ではなく、根本的な改善で内容を一新したいです。
例えば、ユーザビリティの向上を目指して、人間の心理や人間工学の着眼点を評価に加えた評価方法を作れるのではないかと考えています。
また、ものづくりに携わる以上、製品への知識を深めていきたいです。入社当初は、「洗濯機について1日でも早く覚えなきゃ」と焦り、空回りすることもありました。洗濯機は奥が深くすぐにスペシャリストを目指すことは難しいと実感もしています。今は焦りすぎず先輩たちの知識・経験を教えてもらいながら着実に知識を深めていこうとしています。