2024.04.24
毎日使うネクタイは、ふと見たときに「少し汚れている」と気づくことがよくあります。
ランチをしたときに食べ物をこぼしてしまったり、倉庫で資料を探していたらホコリがついていたり、一度汚れていることに気づくと気になってしまいますよね。
しかし、汚れを落とすために、毎回クリーニングに出すのは面倒だと感じている人も少なくありません。
今回は、ネクタイは家で洗濯できるのか、自宅で洗濯できる場合はどのようなことに注意すればいいのか、くわしく解説していきます。
結論からいうと、すべてのネクタイが自宅で洗えるわけではありません。面倒だからといって、確認しないで洗濯してしまうと、お気に入りのネクタイが台無しになってしまう可能性も。
ネクタイの洗濯をする前に、確認すべきことを2つ見ていきましょう。
まずはネクタイの素材をチェックしましょう。ネクタイは、シルク・リネン・ニット・ポリエステル・レーヨンなど、さまざまな素材で作られています。
シルクは水に弱いため、絶対に洗濯してはいけません。また、シルクではなくても、細かい刺繍の入った繊細な柄物のネクタイも避けた方がいいでしょう。
シルクや柄物のネクタイでなければ洗えると思ってはいけません。
素材を確認したあとは、ネクタイの洗濯表示を確認しましょう。洗濯機で洗える、または手洗いで洗えるマークがあれば、自宅で洗濯可能です。
水洗い不可の場合は、クリーニングに出しましょう。
水洗いが可能でも、色落ちする場合も考えられます。
洗濯をする前に、洗濯で使用する洗剤を白いタオルにつけて、ネクタイの目立たないところに軽くつけてみてください。
タオルにネクタイの色がつく場合は、色落ちする可能性が高いため、水洗いは避けた方がいいでしょう。
ネクタイは水洗い可能でも、洗濯機では洗わない方がいいでしょう。ネクタイを洗濯ネットに入れても、洗濯機では刺激が強すぎるため、よれたりシワになったりする可能性が高いです。
洗濯機で洗うことができるネクタイも、できれば手洗いをした方が傷みにくいですよ。また、洗剤はおしゃれ着用の洗剤を使うといいでしょう。
ネクタイの正しい手洗い方法の手順は次の通りです。
1.ネクタイが入る大きさの洗面器やバケツなどの容器に、洗剤とぬるま湯を入れよく混ぜます。
2.ネクタイ全体を浸し、5分ほどつけ置きをしたあとに、軽くゆすります。汚れがひどいときでも押し洗いにしましょう。強くこすって摩擦を起こしたり、パンパンとたたいたり、繊維を傷つけることをしてはいけません。
3.数回水を入れ替えて、すすいでいきます。洗剤が残らないように注意しましょう。
4.水気を切ってタオルドライをします。タオルの間にネクタイを挟み軽く押します。水気が多いからといって雑巾のように絞ったり、ゴシゴシと拭いたりしてはいけません。
5.ハンガーにかけて、陰干しで乾燥させます。早く乾かしたいからといって、直射日光にあててしまうと、色落ちの原因になります。
ネクタイはアイロンがけの方法を間違えると、生地を傷めてしまう恐れがあります。
洗濯方法だけではなく、正しいアイロンがけも覚えておきましょう。
ネクタイに頑固なシワができても、アイロンを直接当てるのはNGです。直接アイロンを当てるとネクタイは熱に弱い素材が多いため、表面が溶けてしまう恐れがあります。
また、ハリやコシを持たせ型崩れを防ぐ役割をしている芯地を傷めてしまい、ネクタイを結んだときに立体感が失われてしまう可能性もあるため、絶対にやめましょう。
ネクタイにアイロンをかけるときは、まずシワができた部分を手で伸ばして形を整えます。その後、あて布をして直接プレスせずスチームを当てながらシワを伸ばしましょう。
あて布はハンカチや手ぬぐいなどでもOKですが、スチームで色落ちしないものにしてください。
あて布を使用していても、高温になるとネクタイの生地を傷める可能性があるため気をつけましょう。洗濯表示にはアイロンの温度の記載もあるため、アイロンをかける前に確認しておきましょう。
シワが伸びたらドライに切り替えて、アイロンを浮かせた状態で熱を送り水分を飛ばします。
シルク素材や柄物、細かい刺繍の入ったもの、水洗い不可の洗濯できないネクタイは、クリーニングに出しましょう。
無理に自宅で洗濯すると、毛羽立ってしまったり、にじんでしまったり、刺繍がほつれてしまったり、使用できないほど傷んでしまうこともあります。
ネクタイは汚れに気づいたときだけではなく、普段からお手入れすることが大切です。
自宅でネクタイを外したら、まるめて引き出しにしまわず、すぐに専用のハンガーにかけて、陰干しをしましょう。汚れが気になったときは、洋服用のブラシで、首元から優しくブラッシングしてください。
また、お気に入りだからといって毎日つける人もいますが、3~4本をローテーションで使うと、ダメージを減らすことができます。
ネクタイは個性やセンスを主張できるアイテムなので、いつも清潔な状態を保ちたいですよね。
頻繁に使うネクタイは、自宅で洗濯できる素材のものを選べば、お手入れが簡単で、クリーニングに出しに行く時間がないときも助かります。
職場でスーツを着用している人は、ネクタイの毎日のお手入れや、手洗い方法を覚えておきましょう。いつもきれいなネクタイを身に着けていると、どんな人からも好印象です。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。