2024.01.24
長持ちさせようと冷凍したら、なんだか味がイマイチ…なんてことありませんか?
実は正しい冷凍方法と解凍方法で食材の鮮度や美味しさをたもつことは可能なのです。
今回はすぐに試したい、正しい冷凍方法と解凍方法をくわしくご紹介します。
冷凍庫で食品を凍らせると、凍るまでに水が蒸発したり氷が昇華していくことで、少しずつ乾燥や酸化が進み食材の味が落ちる「冷凍焼け」という症状が起こります。
油分の多い肉や魚、水分の多い野菜は冷凍焼けしやすいです。
冷凍焼けを防止するには、まず空気に触れさせないことが大切です。
隙間がないようにラップでぴったりと包んだあとに、ラップのみではなく、チャック付きのフリーザーバッグなどに入れてしっかりと密封しましょう。
自分が使いやすい分量に分けて保管することも冷凍焼け防止対策の一つです。
まとめて包んでしまうと、冷凍するのに時間がかかります。時間がかかる分、細胞へのダメージが大きいため、味や食感が落ちやすくなるのです。
100gに小分けして冷凍しておくと解凍時間も計算しやすいのでおすすめです。
急速冷凍をすると氷の結晶が小さくなるため、食材の細胞を破壊せず鮮度を保ったまま保存することが可能です。
「うちの冷凍室には急速冷凍機能がないから無理だ…。」と思った方もいるかもしれませんが、他にも急速冷凍をする方法はあります。
まず食品はなるべく重ねず平らに並べましょう。重ねてしまうと小分けにしても冷凍するのに時間がかかります。
また金属製のバットがある人は乗せて凍らせる、ない人はアルミホイルで包むと早く冷凍することができますよ。保冷剤などを使うのも一つの手です。
冷凍焼けを防いで冷凍しても、解凍方法を間違ってしまうと味が落ちることがあります。正しい解凍方法を食材別にチェックしておきましょう。
肉は完全に解凍するのではなく、少し凍っている半解凍状態で調理した方が、旨味が詰まった肉汁を閉じ込めて調理できるのでおすすめです。
肉はあらかじめ使うことが決まっているときは、冷蔵室やチルド室に移動して解凍する方法もありですが、あまり時間がないというときは流水で解凍するのがおすすめ。
フリーザーバッグに入れたまま流水につけるだけです。厚みのある肉でも早く解凍することができます。時間に少しゆとりのある場合は、氷水につけて解凍する方が好ましいです。0℃前後の氷水でゆっくりと解凍するので、夏場でも傷みにくいのがうれしいポイント。
今すぐ解凍して肉を使いたいというときは電子レンジを使いましょう。
電子レンジ(100〜200Wの弱モードもしくは解凍モード)で1分ずつ、上下を返しながら様子を見て解凍しましょう。100gあたり4~5分が解凍の目安になります。
魚介類は肉と同じく完全に解凍しなくても調理できます。
一般的な魚であれば流水解凍でOKです。ただし、エビは水分が多く流水解凍をしてしまうと縮んでフニャフニャになってしまう恐れがあるため氷水解凍がおすすめです。
火の通りやすい野菜や、すでに茹でるなど下ごしらえを終えてから冷凍した野菜は、凍ったまま火にかけて調理しても全く問題ありません。
逆にわざわざ解凍してしまうと、食材がダメージを受けたり、水分が抜けたりして美味しくなくなってしまう野菜もあります。
火の通りにくい野菜でも、スープや煮込み料理であれば凍ったまま使用してOKです。
炒め物などに使う場合は、水分が溶け出す前に電子レンジでチンして解凍しましょう。食材の量や電子レンジの種類によっても異なりますが、解凍の目安は600Wで2分程度です。
各種野菜の保存方法については以下の記事で紹介しているので、こちらも参考にしてみてください。
アスパラガスの保存は冷凍?冷蔵?アスパラガスの保存方法を解説!
小松菜の正しい保存方法とは?小松菜の冷蔵・冷凍での保存方法を解説!
凍らせたごはんは、自然解凍するとべちゃべちゃになってしまうため、電子レンジで解凍しましょう。お茶碗などの器に移し600Wで2分ほど温めたら一度止め、ごはんをほぐしてからプラス1分ほど温めます。このひと手間がごはんをふっくらさせるポイント。
さらに止めたときに日本酒を少しだけふりかけてから、1分加熱すると冷凍焼けの臭みを消すことができます。
ご飯の保存方法については、こちらの記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
ご飯の保存には冷凍がおすすめ!おいしく保存をするためのポイントは?
冷凍保存は正しい冷凍方法と解凍方法を知っていれば、美味しく食べることができます。冷凍すると味が変になると思っていた人は間違った冷凍保存をしていたのかもしれません。
また、冷凍したからといってもちろん永遠に食材がもつわけではありませんので、なるべく早めに食べきりましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。