冷蔵庫の歴史はいつから?冷蔵庫の昔と今を解説

2021.04.14

今でこそ一家に一台ある冷蔵庫ですが、いったいいつ頃から世に表れた家電なのでしょうか?

また、一家に一台に普及していくまでどのような変遷を辿ってきたのでしょうか。

この記事では冷蔵庫の昔と今を解説していきます。

1.冷蔵庫の歴史の始まり

冷蔵庫の歴史の始まりは1803年アメリカのトマス・ムーアが「氷を利用して冷蔵する道具」を作成し、これを「refrigerator(冷蔵庫)」と名づけたことが始まりです。

その後の1834年、科学者ジェイコブ・パーキンスが圧縮型の製氷機を作り、正式に特許を取得。
この製氷機が冷蔵庫の前身となり、このパーキンスの発明以降、様々な研究者が冷蔵庫作りの開発に試行錯誤をします。

1918年、アメリカのケルビネーター社が家庭用の電気冷蔵庫を開発し、アメリカ内の上流階級を中心に一般家庭に普及しはじめました。

2.日本での電気冷蔵庫の普及と発展

2-1.海外からの輸入によって、日本の電気冷蔵庫の歴史は始まった

日本における電気冷蔵庫の歴史は1923(大正12)年、米国GE社(ゼネラル・エレクトリック)の電気冷蔵庫が初めて輸入された時から始まります

国産の家庭用電気冷蔵庫は、1930年初登場しました。

しかし、音が大きい、構造が複雑なために故障しやすいなどの欠点があったため普及は進まず、しばらくの間は電気冷蔵庫以外の「氷式冷蔵庫」とアンモニアを蒸発させて冷却を行なう「ガス冷蔵庫」と併存していく形になります。

2-2.電気冷蔵庫が爆発的に普及していく高度経済成長期

1950年代後半、高度経済成長期に入った日本では天皇家に伝わる三種の宝物になぞらえ、三種の神器と呼ばれる生活家電が国民の憧れになりました。

三種の神器とは、白黒テレビ、電気洗濯機、電気冷蔵庫の3つの生活家電をさす言葉です。

この頃から高度経済成長期による生活の豊かさもあり、三種の神器のなかでは遅いながらも、電気冷蔵庫は爆発的に普及していきます。

冷凍機能を持たない氷式はこの頃に姿を消し、食材が乾燥しない利点を活かしてごく一部の飲食店で使用されるほか、レトロ趣味的な需要があるのみとなっていました。

2-3.冷凍庫付き冷蔵庫が普及した1960年代

1962年にはフリーザー付きの冷凍冷蔵庫が発売され、冷凍食品が家庭でも保存できるようになります。

この頃の冷蔵庫は、まだ1ドアタイプでしたが、自動で霜を取り除くといった、便利な機能が付いた冷蔵庫も売り出されるようになっていました。

この冷凍庫付きの冷蔵庫の誕生を契機として、食品会社は冷凍食品に力を入れ発展をしていきます。

一般家庭にも冷凍食品のブームが訪れたことにより、冷凍機能付きの冷蔵庫は一般家庭での普及率が高まります。

1965年には、日本国内での冷蔵庫の普及率は約50%まで成長していました。

冷凍冷蔵庫と冷凍食品の飛躍的な成長にはお互いの深い結び付きがあったのです。

2-4.自動霜取り機能付きの2ドア式冷凍冷蔵庫が普及した1970年代

1970年代以降は、自動霜取り機能付きの2ドア式冷凍冷蔵庫が一般化し、冷凍食品の普及を促してライフスタイルの変化に対応していきます。

一方、冷却速度の遅いガス冷蔵庫は電気冷蔵庫に劣り、冷凍食品はマイナス18℃以下の温度で保存することを前提としていたため、マイナス10℃前後が冷却温度の限界だった当時のガス冷蔵庫は冷凍食品の普及に対応できていませんでした。

結果としてガス冷蔵庫は家庭用としてはこのころに姿を消し、静音性が求められるホテルや病院、あるいはカセットガスボンベを利用したレジャー用に特化していきます。

2-5.多機能化が進む1980,90年代

1980,90年代からはマルチドア化して野菜室、製氷機、チルド室(氷温室)などを備えたり、脱臭や急速冷凍などの付加機能が多様化し、各社がアイデアを競っていきます。

2-6.2000年から今日まで

2000年代に入ると断熱材の進歩で壁厚を薄くした、従来よりも小型・大容量なタイプが登場

最近は400L以上の大型機でフレンチドアと呼ばれる観音開きタイプが主流ですが、一方で従来の片開きドアにも根強い人気があり、同等の容量・機能で片開き・両開きの両機種が併売される例も少なくないです。

また、20世紀に広く普及した冷蔵庫は、可燃性や安全性などの事情で冷媒や断熱材の発泡にフロンを利用するなどした製品が主流でしたが、このフロンが環境中に漏出した際に、深刻な環境破壊に繋がるとして問題視されました。

この流れの中で、日本では2001年より家電リサイクル法の対象となり、テレビ、エアコン、洗濯機と同様に、廃棄する際には適切な処理が義務付けられ、粗大ゴミとして処分できなくなっています。

まとめ

冷蔵庫の誕生から今日までの進化について解説しました。

冷蔵庫が普及してから見た目こそ大きく変化はないものの、今も冷蔵庫は付加機能の追加などで日々進化を遂げています。

これからの冷蔵庫はどうなっていくのか、楽しみですね。