炊飯器にイヤな臭いがつく原因とお手入れ方法

2022.03.24

日本人の主食であるお米。

毎日炊き立てが食べたいという人も多いでしょう。

しかし、炊き上がったお米から、いつもとは違うイヤな臭いを感じた経験はありませんか?

炊けるからといって、そのまま炊飯器を放置するのはおすすめできません。

今回は炊飯器にイヤな臭いがつく原因と、臭いがついてしまったときのお手入れ方法をくわしく解説します。

1.炊いたお米にイヤな臭いがつく原因となる行動

1-1.お米の研ぎが不十分

炊き立てのお米から嫌な臭いがする原因として研ぎが足りなかった可能性が考えられます。

少し前までは米ぬかを落とすためにしっかりと研ぐことが大事でしたが、最近は品種改良が進んでいるので研ぎすぎるとお米の風味を損ないます。米ぬかを落とすというよりは表面の汚れを落とすように優しく研ぐことを意識しましょう。

またお米の保存状態によって臭いが発生することもあるので注意。周囲に臭いの強いものを置かない、温度15℃以下・湿度70%以下の冷暗所で保存するようにしましょう。

1-2.タイマー機能で長時間水に浸ける

お米は水にある程度浸してから炊き始めることが基本ですが、長ければいいというものではありません。

夏場など水温が高いときは8時間以上、冬場は13時間以上経つとお米が発酵し臭いの原因になるので注意しましょう。

1-3.長時間保温をする

保温時間が長くなるとお米が黄色く変色し雑菌が繁殖しやすくなるため、臭いの原因になります。臭いだけではなくお米の風味を損なわないためにも、保温時間は12時間以内を目安にしましょう。

12時間以上保温が必要になる場合は、早めに冷蔵庫または小分けにして冷凍庫に入れた方が美味しく食べられますよ。

1-4.しゃもじを入れたまま保温状態にする

しゃもじを入れたまま保温してしまうと、お米にプラスチック臭がついてしまいます。雑菌も繁殖しやすくなるので炊飯器の内釜に入れたままにするのはやめましょう。

1-5.炊飯器のお手入れが不十分

炊飯器の手入れが不十分で雑菌が繁殖し腐敗臭がお米につくことも

炊飯器は内釜だけではなく、内ふたやパッキンなどにも汚れがつきます。お米を炊くだけではなく炊飯器で他の料理もする人はとくに注意しましょう。

2.炊飯器に臭いがついたときのお手入れ方法

炊飯器に臭いがついてしまったときは、水を7~8分目まで入れた炊飯釜にクエン酸20gを入れて炊飯ボタンを押すだけでお手入れ完了です。お手入れ機能がついている炊飯器もあるので取扱説明書を確認してみてください。クエン酸がないときは輪切りのレモン(レモン1個分)でも代用できますよ。

お手入れ機能がついているものは30分程度で終了します。ついていないものは20~30分経ったらストップしても大丈夫です。内釜とお湯をよく冷ましてから内釜・内ふた・蒸気ふた・パッキンなど外せる部品をすべて水洗いしましょう。

あとは水気をよく拭き取って戻すだけ。忙しい人でも手間をかけずに簡単にお手入れが可能です。

3.普段からできる炊飯器に臭いがつかないようにする工夫

クエン酸を使った定期的なお手入れの他に、普段からできる炊飯器炊飯器に臭いがつかないようにする工夫をご紹介します。

3-1.お米に酢を入れる

細菌の繁殖を抑える効果が期待できる「酢」。お米を炊くときに少量の酢を入れると、臭いを防止する働きがあります。お米を炊くときは少し酢の香りが気になっても、炊き上がったときには味や香りは残りません。

お酢

3-2.炊きあがったらすぐにほぐし、食べきらないときは保温ではなく冷凍する

炊きあがったお米は、そのままにしておくと余分な蒸気が出ることで、臭いの原因になることもあります。

炊き上がったらすぐにほぐし、保温機能を長時間使用せず、食べきらないときは即冷凍しましょう。冷凍する際は炊き立ての状態でラップに包み、粗熱を取って冷凍庫へ入れます。熱い状態で蒸気も一緒に包むことで、電子レンジで解凍したときにおいしく食べることができますよ。

お米 ほぐす

3-3.釜やフタ、パッキンなどの部品は使用したらすぐにお手入れ

炊飯器を使用したあとは、面倒でも毎回釜やしゃもじを洗い、フタやパッキンを拭くなど、お手入れを心がけましょう。洗ったあとはしっかりと乾燥させるのもポイント。

お米が触れる部分は常に清潔にしましょう。

まとめ

炊飯器のイヤな臭いが気になったら、お米のとぎ方や保温の仕方を見直してみましょう。

なかなか取れない頑固な臭いが気になるときは、クエン酸でお手入れしてみてくださいね。

また、日頃から清潔な状態を保ち、保温機能を長時間使用するのは避けた方がいいでしょう。余ってしまったときは、保温機能を長時間使うよりも、すぐに冷凍した方が味も落ちません。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。