2021.03.19
「今の掃除機は長く使えているけど、掃除機って寿命とかないのかな」と疑問に思ったことはありませんか?
今回は掃除機の寿命を種類別にまとめてみました。また掃除機から出される寿命のサインや掃除機が壊れたときの処分方法もご紹介します。
掃除機の部品は製造終了から6年は保有することという決まりがあるため、6年以内であれば部品交換が可能ですが、それ以上になるとメーカーが部品を作らなくなってしまうため、修理が難しくなります。
例えば購入したときが2020年でも、製造が終了したのが2018年製の場合、2024年には部品がなくなってしまう可能性があるのです。
別表3|製造業表示規約|公正競争規約|公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会
消費動向調査を見ると、掃除機の平均寿命は6~8年。
使用頻度にもよりますが、6年以上経ってから壊れて修理が必要になったときは、部品もない可能性がありますし、新しい掃除機を購入した方がいいかもしれませんね。
使用頻度によっても掃除機の寿命は異なりますが、種類によっても少し寿命は変わってきます。
種類ごとの掃除機の寿命を確認していきましょう。
掃除機には紙パック式掃除機、サイクロン式掃除機、カプセル式掃除機があります。3つともそれぞれ同じ掃除機でも仕様が違うため、寿命も違います。
紙パック式は昔からある紙パックにゴミを溜めて交換するタイプの掃除機。
ゴミを溜めておくので臭いが気になる、紙パックを購入しなくてはいけないので費用はかかるものの、掃除機の中で最も寿命が長く約15年。長持ちする掃除機がいいと思ったら紙パック式を選ぶといいでしょう。
ダストカップに直接ゴミを溜めることができるサイクロン式。溜まったらゴミを捨てるだけで便利ですが、捨てるときに少し細かいホコリなどが舞ってしまうのがデメリット。
最近はサイクロン式が増えてきており、寿命は6~8年といわれています。
本体カプセルにゴミを溜めるタイプの掃除機がカプセル式の掃除機です。
ゴミを溜めるカプセルをひねれば簡単にカプセルを開ける事ができ、ゴミ捨てが非常に楽なのもポイント。
ただ、直接カプセルにゴミを集めるのでカプセル内のこまめな掃除が必要です。
寿命はサイクロン式掃除機と紙パック式の中間くらいで約10年といわれています。
さまざまな場所に持っていくことができる便利なコードレスタイプにも紙パック式やサイクロン式などありますが、基本的に内蔵されているバッテリーに寿命は左右されます。
メーカーや使用頻度によって異なりますが、バッテリーの寿命が5年前後のため、本体は使えてもバッテリー交換の必要性があります。
人気のロボット掃除機にもバッテリーが内蔵されています。コードレス掃除機と同じくバッテリーの寿命があります。こちらも個体差がありますが2年前後と短め。
修理部品がなくなるまではバッテリー交換をしてもいいですが、それ以上経ったときは買い替えを検討するといいでしょう。
急に動かなくなったり、頻繁に止まったりするときは、モーターの動きが良くない可能性があります。またコード付きの場合は、断線している可能性もあります。
紙パックを交換したり、ダストカップのゴミを捨てたりしても、吸引力がイマイチのときはそろそろ寿命であるサイン。
何度動かしても綺麗にゴミが吸い取れなくなったときは、吸引力が弱くなってきた証拠です。
コードがついている通常の掃除機の場合、巻き取りが弱くなってきたら寿命である可能性があります。
一度で仕舞えないことはたまにはありますが、何度も少し伸ばしてボタンを押さないと巻き取らないときは寿命です。
本体が熱くなり、焦げ臭いニオイがするときはすぐに掃除機の使用を中止してください。モーターが必要以上に動いてしまっている可能性があるので、発火する危険性があります。
ゴミが詰まった状態で掃除を続けるとフィルターやモーターに負担がかかります。
紙パック式は取り換えサインのランプがつかなくても、吸引力が弱くなってきたらゴミが詰まっているサインです。サイクロン式はクリアなダストカップが多く、ゴミの溜まり具合がわかりやすいものが多いので、こまめにゴミを捨てるように心がけましょう。
コード付きの掃除機は、狭い範囲を掃除するときも、広い範囲を掃除するときも、コードは黄色いテープ部分まで伸ばすようにしましょう。
少ししか引っ張り出さないと、コードの巻きが大きいままなのでモーターの熱がコードに伝わり、コードの劣化を早めてしまいます。逆に引っ張りすぎるのも断線の可能性があります。黄色いテープのあとは赤いテープが出てきますが、赤いテープよりも引っ張り出すと故障の原因になりますといったサインなのです。
掃除機はいかなるときも黄色いテープが見えるまで引っ張るということを覚えておきましょう。
コードレス掃除機の場合は、使用時間に関わらず本体が冷めてから充電をしましょう。
使い終えた後も充電台にセットせず、そのままでいるとバッテリーが放電し、寿命が早まってしまいます。
掃除機は不燃ゴミや粗大ゴミになります。自治体によって違うので確認してから捨てるようにしましょう。
新しい掃除機を購入したときは、古い掃除機をお店が引き取ってくれ、処分してくれることもあります。
処分サービスがあるかどうか、購入する家電量販店に問い合わせをしてみましょう。
まだ使える掃除機はリサイクルショップで売るという選択もあります。ただし、当たり前ですが故障していない掃除機しか売却はできません。
故障していなくても、寿命がきているものは断られる可能性もあります。
掃除機を修理するか購入するかは寿命を参考にしましょう。6年以上経っているものは、部品がなかったり、部品があって交換しても別の部品が壊れてしまったりすることも多いので、新しくした方が気持ちよく掃除ができますよ。
また掃除機の寿命を縮めることがないよう、普段の使い方にも気をつけましょう。