引っ越し時の冷蔵庫の運搬までの流れを引っ越し2週間前から解説!

2022.03.24

引っ越しは事前準備が大切です。

とくに冷蔵庫は、2週間前から引っ越し準備を進める必要があります。計画的に行わないと食品を捨てなくてはいけないことも。

今回は、冷蔵庫の引っ越しの流れを、2週間前からくわしく解説していくので、引っ越しを控えている人は、しっかりとチェックしてくださいね。

1.引っ越し2週間前から3日前までにすべきこと

1-1.引っ越し2週間前〜1週間前

引っ越しの2週間前~1週間前になったら、冷蔵庫に入っている食品を減らしていきましょう。冷蔵庫の中身を確認し、事前にある程度献立を考えておくのがポイント。

家族がいる場合は、冷蔵庫の中身もたくさん入っていることが多いので、計画的に使い切るためにも早めに確認しましょう。

1-2.引っ越し5日前~2日前

引っ越しの5日前~2日前になったら、新しく食品を購入するのはストップ。すべて使い切る必要があるため、どうしても必要なものだけ買い足すようにしましょう。

2日前からは飲み物やどうしても必要なものだけ冷蔵庫に入れておき、食事を摂る際は外食をする、お弁当などを購入するのがベストです。

万が一、食品が残りそうな場合は、クーラーボックスや発泡スチロール、保冷剤を用意しておきましょう。

食材 クーラーボックス

2.引っ越し前日にやるべきこと

引っ越し前日になったら「霜取り」「水抜き」「冷蔵庫の掃除」の3つを行います。

2-1.冷蔵庫の霜取り

冷蔵庫内には霜がついています。見た目はわからなくても、霜取りは必須。そのまま動かすと、運搬中に水漏れが起こる可能性があります。

室温にもよりますが、霜が完全に溶けるまで半日くらいかかることもあるので、遅くとも前日の昼頃には始めた方がいいでしょう。

床に水が漏れる可能性があるので、冷蔵庫の周りに使い古したタオルや雑巾を敷いてから始めます。

電源をOFFにしてコンセントを抜いたら、あとはドアを開けて待つだけです。

2-2.冷蔵庫の水抜き

霜取りが終わると、蒸発皿に水が溜まります。

蒸発皿や製氷機の水を捨てれば、水抜きは終了。メーカーや機種によって、蒸発皿の位置が違うので、あらかじめ確認しておきましょう。

また、自動霜取り機能がついた冷蔵庫は、霜取り・水抜きの作業をしなくてもいいこともあります。取扱説明書を確認してから行ってくださいね。

2-3.残ってしまった食材は?

残ってしまった食材は、運搬中に適正な温度を保つことができず、食中毒を引き起こす可能性があるため、基本的には破棄しましょう。

どうしても運びたいというものは、クーラーボックスや発泡スチロールなどに保冷剤を入れて運搬を行います。

ただし、引っ越し業者によっては、食品は運んでくれない場合もあるため、事前に確認する必要があります。運搬を断られた場合は、自分たちで運ぶ、またはクール便などの宅配サービスを利用すると便利です。

2-4.冷蔵庫の掃除方法

庫内を空にして、霜取りと水抜きが終わったら、冷蔵庫を掃除しましょう。

いつも稼働している冷蔵庫の隅々まで掃除ができるのは、滅多にないチャンスです。引っ越し後も気持ちよく使い始めることができますよ。

用意するもの

中性洗剤
スポンジ
除菌スプレーもしくは重曹水(水100mlに対して、重曹を小さじ1溶かしたもの)
清潔な布
綿棒

冷蔵庫を掃除するときは、菌や汚れの多い場所から行うのがポイント。一番菌や汚れの多い野菜室から。その後、チルド室→冷蔵室→冷凍室→冷蔵庫の外側の手順で行っていきます。

ドアポケットや棚、トレイなど、外せる部分はすべて外して、中性洗剤とスポンジで洗います。汚れがひどいときは、つけおきしておくといいですよ。

取り外しができない部分は、除菌スプレーと布で拭いていきます。ゴムパッキンや細かい部分は綿棒を使って汚れを取り除きましょう。

最後に冷蔵庫の外側を拭くときは、コード類も拭くことを忘れずに。

取り外したパーツをすべて元通りにすれば完了です。

くわしい掃除方法はこちらもご覧ください。部屋ごとにくわしく解説しています。

ふだんのお掃除から念入りのお掃除まで冷蔵庫の掃除方法を解説!

3.引っ越し当日の運搬の注意点

3-1.冷蔵庫を毛布や梱包材でくるみ、ずれないようにしっかり梱包する

冷蔵庫は重いため運んでいるときに家を傷つけてしまう可能性があります。そのため毛布や梱包材でしっかりとくるみ、運ぶ際にずれると落とす危険性があるためしっかりと固定しましょう。

3-2.複数人で冷蔵庫を持ち、必ず縦にして持つ

冷蔵庫は小さい冷蔵庫でも複数人で持ち、必ず縦にして運ぶようにしましょう。コンプレッサーに内蔵されている油が冷却装置に流れて故障するのを防ぐためです。

縦では通れない場所でもなるべく横にすることは避けて傾斜を少なくするようにします。

3-3.落としたりぶつけたりしないよう、慎重に少しずつ運ぶ

冷蔵庫を落としたりぶつけたりすると、冷蔵庫が故障するだけではなく家を傷つけてしまう可能性もあります。

とくに階段などは慎重にゆっくりと丁寧に運ぶようにしましょう。冷蔵庫は大きいため運んでいる人同士の姿が見えなくなることもあるので声かけをすることも大切です。

4.引っ越し後に冷蔵庫を設置する際の注意点

4-1.冷蔵庫の設置場所を確認する

冷蔵庫は重いため、一度設置した場所から動かすことが難しい家電です。

直射日光が当たる場所や風通しの悪い場所、コンロやオーブンの近くは、冷却効率が悪くなり、電気代が多くかかってしまうことがあるので、設置場所はよく確認して、引っ越し業者にしっかりと指示をしましょう。

4-2.設置後はすぐに電源を入れない

引っ越ししたときや新しい冷蔵庫を購入したときはなるべく早く電源を入れて冷やせるようにしたくなる気持ちはわかりますが、すぐにコンセントを入れずに設置場所に置いてから30分程度は待つようにしましょう。

先ほどご説明のとおり、冷蔵庫にはコンプレッサーに油があることや他にも液体や気体などが入っており、運搬によって位置がずれてしまうことがあるため、正しい位置に戻ってからコンセントを入れないと故障する可能性があるからです。

まとめ

冷蔵庫の引っ越し準備は、2週間前から計画的に行いましょう。

あまり使っていないからといって、いきなり前日に準備を始めるのはリスクが高いです。

また、庫内が空になることは滅多にない機会なので、掃除を念入りに行ってみるのもおすすめです。

引っ越し後は設置場所を明確にし、電源はすぐに入れないように注意してくださいね。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。