余ったごはんは冷凍保存がおすすめ!ごはんの保存方法を解説

2024.10.31

ごはん 保存

毎日炊き立てのご飯が食べられるのは幸せですが、忙しいときにすぐに食べられるように、一気に炊いて冷凍保存している人も多いのでは?

しかし、温め直したときにベタベタしたり、固くボソボソしていたり「あまりおいしくない…」と食感に不満を持っている人も少なくありません。

そこで今回は、ご飯を保存するときのコツをくわしく解説していきます。

1.ご飯の保存に最もおすすめなのは冷凍保存

ご飯の保存は、冷蔵ではなく「冷凍」がおすすめです。

生米の状態のでんぷんは、βデンプンと呼ばれており、水を加えて加熱することでαデンプンに変化します。αデンプンは消化しやすく、やわらかく粘りがあり、甘味を生み出してくれます。これが炊き立てのご飯がおいしい理由の一つ。

しかし、αデンプンは冷めると水分が抜けていき、βデンプンに戻ってしまいます。

ご飯を冷蔵すると、常温保存よりは劣化スピードが遅くなるものの、せっかくのαデンプンが、βデンプンに戻ってしまい、消化にも悪い状態になります。

一度βデンプンに戻ってしまうと、再加熱してもおいしくなりません。

「冷凍しても、冷蔵と変わらず、おいしくない」という人は、保存方法に問題があるのかもしれません。なんとなく冷凍するだけでは、乾燥は避けられないのです。

冷凍保存のコツは、ご飯に多くの水分を残した状態にすること。

おいしく冷凍保存するためのポイントをしっかりと覚えておきましょう。

2.ごはんをおいしく冷凍保存する具体的な手順

1.炊きたてのごはんをぴたりとラップに包む

炊きたての熱いうちに小分けにしてラップに包みます。蒸気を一緒に包むことで、温めたときに乾燥しにくくなります。

炊きたてのごはんをぴたりとラップに包む

2.厚さ2~3cm程度の形に整える

隙間が空かないように形を整えます。小分けにして平らにすることで、急速冷凍が叶い、温める際もムラができにくくなります。

厚さ2~3cm程度の形に整える

3.粗熱が取れたら冷凍庫で保存

バットに置いて冷凍庫に入れることで素早く冷凍保存ができます。

粗熱が取れたら冷凍庫で保存

3.冷蔵保存や常温保存はおすすめできない理由

先ほども少しご紹介しましたが、ご飯を冷蔵保存や常温のまま放置すると、αデンプンがβデンプンに戻ってしまい、消化にも悪い状態に。

乾燥もしやすいので、温め直したときにパサパサしてしまうことも。

また、炊飯器の保温機能もあまりおすすめできません。炊き上がったご飯に熱を加えると、ベタベタとした食感になったり、ご飯のツヤがなくなったり、変色してしまうこともあります。

保温機能はなるべく使わず、早めに食べきるか、食べきれないとわかっている場合は、炊き立てを冷凍保存しましょう。

4.冷凍したごはんのおいしい解凍方法

冷凍したごはんを解凍する際は、分量に合った平皿や耐熱容器を用意します。

ラップが重なっている方を下に向けて平皿の上置き、電子レンジ500Wで2分程度温めましょう。

箸でほぐして余計な水分を飛ばし、お茶碗などの容器に移し、ふんわりとラップをかけて再度電子レンジ500Wで1分程度加熱すれば、ふっくらとおいしいごはんになります。

たくさん解凍したい場合は、一気に温めずお茶碗1~2杯分(150~300g)を目安に温めてください。

まとめ

ごはんが余ってしまったときは、冷凍保存がおすすめです。

1回で食べきる分を小分けにラップで包み、粗熱が取れたらすぐに冷凍庫へ入れましょう。熱いうちに包むと、蒸気も一緒に閉じ込めることができるため、温めたときに乾燥しにくくなります。

解凍する際は、2段階で温めるとふっくらおいしいごはんになります。

長時間保温をしたり、冷蔵したりするよりも炊きたてに近い状態が楽しめるので、ぜひ試してみてください。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。