2024.08.30
生活必需品である冷蔵庫が冷えていないなんて、一刻を争う一大事ですよね。
冷蔵庫が冷えていないことに気づいたら、慌てずにまずは原因を探りましょう。自分で直せる可能性もあるからです。
今回は冷蔵庫が冷えていないと気づいたときに行うことを徹底解説していきます。
冷蔵庫が冷えていないと気づいたときは、まず「冷凍庫」が冷えているか確認をしましょう。
冷凍庫が冷えている場合、冷蔵庫の心臓部であるコンプレッサーは壊れていないということになります。つまり冷気を作り出す機能は正常ですが、冷気を送り込むルートが遮断されていたり、部品が故障していたりといった原因が考えられるのです。
冷蔵庫だけが冷えてないのであれば、専門業者にお願いしなくても自分で直せる可能性があります。
冷凍庫が冷えていればコンプレッサーは壊れていないため、冷気が冷凍庫から冷蔵庫に送られない原因を調べることで、解決する可能性が高まります。
冷蔵庫だけが冷えていない原因と対策方法を解説していきます。
送風口に霜がついていると、壁となり冷気の通り道をふさいでしまいます。そのため冷気がうまく行きわたらず、冷蔵庫が冷えない状態になっている可能性が考えられます。
最近の冷蔵庫には、自動霜取り機能が搭載されていることが多いですが、霜が全くつかないというわけではありません。
薄い霜であればすぐに取れますし、一見手ごわそうな厚い霜でもやり方は難しくないので誰でも取ることができます。霜取りの方法は下記の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
しかし、霜を取っても原因がわからないとまたすぐについてしまいます。霜がつく原因と対策方法を紹介します。
食品を詰めすぎると霜がつきやすくなります。食品から出る水分が凍って霜になってしまうのです。まだ冷めていないうちに残り物の食品を入れるなど、水分が発生するようなことは避けましょう。
また、食品を詰めすぎると冷気も循環しにくいため冷蔵庫が冷えにくくなってしまいます。庫内の食品は多くても7割程度に抑え、余裕をもった収納を心がけましょう。
冷蔵庫は一度温かい空気が入ってしまうと、冷えるまでに半日ほどかかることも。ドアを頻繁に開閉したり、長時間開けたままにしたりすることはやめましょう。
開ける前に何を取り出すか決めてから冷蔵庫を開ける習慣をつけると開閉回数が減りますし、普段からどこに何を収納するか決めておくと探す時間が減るので開けている時間も短縮できます。
霜取りを頻繁に行っても、すぐに霜がついてしまう場合は、自動霜取り機能を行っている部品自体が故障している可能性も考えられます。部品交換は自分ではできないのでメーカーや専門業者に相談してみましょう。
冷蔵庫は放熱するスペースを空けて設置する必要があるため、このスペース不足によって冷えが悪くなっていることがあります。放熱スペースは冷蔵庫の種類によって異なりますが、両サイドと背面、天面もスペースを確保しましょう。
ある程度周りにスペースを取っていても冷蔵庫の周りに物を置いてしまうと、放熱を妨げることがあるので気をつけましょう。
冷凍庫も冷蔵庫も冷えていない場合は、コンプレッサーの故障が考えられます。
コンプレッサーは自分で直すことはできず、また他の原因も考えられるためメーカーや専門業者に問い合わせ、修理や買い替えを検討しましょう。
冷蔵庫が故障しているとわかった場合、修理をするか新しく買い替えるか悩んでしまいますよね。判断できないときは、使用している冷蔵庫が発売してから9年経っているかいないかを基準に決めるのがおすすめです。
9年以内の場合は、故障した部分にもよりますが、修理がおすすめです。購入したばかりのときはメーカーの保証期間内の場合もあるので修理代が少額で済むこともあります。
家電には種類によって異なりますが、発売してから〇年は補修用部品を保有していなくてはいけないという、製造業表示規約という決まりがあります。
冷蔵庫は発売から9年を超えると、メーカーから修理用の部品がなくなってしまうのです。
似たような部品で修理が可能なこともありますが、長く使っていると他の部品が壊れてしまうといったこともあります。何度も修理をするのであれば新しい冷蔵庫を購入する方が性能もアップしていることも多いのでお得ですよ。
冷蔵庫は、家電リサイクル法によって処分方法が決められているため、リサイクル料金と収集・運搬料金を支払い処分しなくてはなりません。
新しく冷蔵庫を購入したときは、お店で料金を支払うことで古い冷蔵庫を引き取ってくれることが多いですが、処分のみの場合は購入店舗に問い合わせ、または住んでいる市区町村の処分方法を調べ、正しく処分を行いましょう。
くわしい処分方法は下記の記事でご紹介しているので確認してみてください。
冷蔵庫が冷えないときはまずは冷凍庫を確認しましょう。また日ごろから冷蔵庫に冷気がしっかりと行きわたるよう、霜をそのままにしたり、食品を詰めすぎたりと冷気を遮断する原因はなくすよう心がけましょう。
故障しているとわかったときは、自分で無理に直そうとせず、使用年数によって修理か買い替えか検討してください。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。