2022.01.06
お歳暮で新鮮な魚介類をいただいた、新年に家族が集まるので今年は奮発して海老やカニを購入した、という人もいるでしょう。
しかし、お歳暮で一気にもらって食べきれなかったり、足りなかったら困るとついつい買いすぎたりして、余ってしまうことはありませんか?
おいしい旬の水産物をダメにしてしまうのは、もったいないですよね。
今回は1月の旬である牡蠣や伊勢海老、カニ・ブリ・鯛の正しい保存方法をご紹介します。
生で食べても、鍋やカキフライなど、どんな調理方法でもおいしい牡蠣。
しかし、水揚げから5日以内で食べきることがベストとされている鮮度が命の牡蠣は、保存が難しいイメージがありますよね。
冷蔵の場合は数日、冷凍の場合は1ヶ月ほど持ちますが、正しい保存方法をしないと、おいしく食べられません。
牡蠣は殻付きの場合とむき身の場合で、保存方法が異なります。早速保存方法を見ていきましょう。
殻付きの牡蠣を冷蔵保存する場合は、牡蠣を重ならないように保存容器に並べ、湿らせたペーパータオル、または新聞紙を上からかぶせます。さらにその上にふんわりとラップをかけ、チルド室やパーシャル室など低温で保存します。
牡蠣は乾燥に弱いため、ラップだけではなく、湿らせたペーパータオルや新聞紙をかぶせるようにしましょう。また、殻付きの牡蠣は水揚げしてもまだ生きています。呼吸をしているのでラップはふんわりとかけましょう。
殻付きの牡蠣を冷凍保存する場合は、牡蠣をボウルに入れ水に浸しながらよく洗います。ペーパータオルで水気を拭き取ってから、冷凍用の保存袋に入れて、空気をしっかり抜いて閉じたら冷凍庫へ。
水気はしっかりと拭かないと、牡蠣に霜がついて味が落ちるので気をつけましょう。
また、冷凍する場合は、生では食べず加熱調理をしてくださいね。
牡蠣のむき身を冷蔵保存する場合は、ペーパータオルで水気をよく拭き取り、保存袋に入れて、チルド室やパーシャル室など低温で保存します。
水気はゴシゴシ拭くと身が崩れてしまうので、優しく抑えるように拭きましょう。
牡蠣のむき身を冷凍保存する場合は、ボウルに入れた牡蠣に片栗粉をまぶし、優しく揉みこみ、粉っぽさがなくなるまで混ぜます。ザルに牡蠣をうつして、ボウルに冷水を入れ、振り洗いをします。
片栗粉が落ちたら、水気をペーパータオルで拭き取り、牡蠣が重ならないようにバットに並べ、1時間ほど冷凍庫へ。表面が凍ったら、冷凍用の保存袋に入れて、冷凍庫で保存しましょう。
少しやることが多いので面倒に感じるかもしれませんが、片栗粉を使うと牡蠣のヒダなどの細かい部分の汚れが落ち、臭みも取り除くことができます。
また、バットに並べて表面だけ冷凍すると、牡蠣同士がくっつかず、身が崩れるのを防いでくれます。
殻付きと同様、むき身も冷凍する場合は、生では食べず加熱調理をしてくださいね。
豪華な伊勢海老は自分で買うことはなくても、贈り物としていただくこともあるのではないでしょうか。
贈り物は突然届くので、今日中に食べられなくて困ることも。
いざというときのために、伊勢海老をおいしく保存する方法を覚えておきましょう。
新鮮な伊勢海老で当日または翌日には食べられる場合、タッパーなどの容器に氷水を入れます。しっかり冷えた氷水に伊勢海老を入れて、冷蔵庫で保存するだけです。
贈るまでに何日か経っている、新鮮でも食べるのがもらってから2日後以降になるときは、ボイルまたは生冷凍で保存します。
ボイルの場合は、ボイルした後に伊勢海老を氷水に入れ、20分ほど冷やします。
生冷凍の場合は、伊勢海老を氷水に入れて締めます。
その後、どちらも空気に触れないように、しっかりとラップで密閉して冷凍するだけです。
冷凍すると長持ちするイメージがありますが、なるべく早めに食べるようにし、2週間以内には消費するのがベスト。
食べる際は、必ず火を通してから食べましょう。刺身で食べられるのは、新鮮な伊勢海老だけです。
お歳暮の定番ともいえるカニ。余ってしまっても、おいしさそのままで保存しておきたいですよね。
生ガニ・茹でガニ・冷凍ガニに分けて、保存方法を見ていきましょう。
生ガニはそのまま保存してはいけません。カニの筋肉中に含まれる酵素が酸化することで、色が黒くなってしまいます。
生ガニはできるだけ早く食べ、余った場合は茹でてから保存しましょう。
姿のままの茹でガニは、空気に触れないようにラップまたは新聞紙で2~3重に包み、ビニール袋に入れて保存すれば、冷蔵庫なら2日、冷凍庫なら3日保存可能です。
切られた茹でガニの保存方法は、姿と同様に空気に触れないようにラップに包み、ビニール袋に入れればOK。冷蔵庫なら3日、冷凍庫なら4日保存可能です。
生ガニが余って茹でたときも、同じ方法で保存してくださいね。
冷凍ガニは食べられる分だけ解凍するのがポイント。再冷凍すると、味が落ちるので気をつけましょう。
解凍するときは、流水を使いましょう。熱湯や電子レンジで解凍すると味が落ちてしまいます。
1月が旬のぶりは、ごはんのおかずにもぴったりで、栄養素も豊富なうれしい食材。
照り焼きや塩焼きなどシンプルに食べるのもおいしいですが、和食のみならず、さまざまな料理にアレンジできる優れものです。
そんなぶりを、おいしさそのままで保存できる方法を覚えておきましょう。
ぶりを冷蔵で保存する場合は、表面についた水気をペーパータオルで拭き取り、1枚ずつラップに包み、保存袋に入れてから冷蔵庫へ。
水気を取らずに冷蔵庫へ入れてしまうと、雑菌が繁殖し、臭みの原因になるため気をつけましょう。
調理するときはふり塩を忘れずに。
ぶりを冷凍で保存する場合は、塩を両面にふり、冷蔵庫に15分ほど置いておきます。その後、冷蔵保存と同じく、表面についた水気をペーパータオルで拭き取り、1枚ずつラップに包み、冷凍用の保存袋に入れてから金属製のトレーに乗せて冷凍庫へ。
急速冷凍させたいので金属製のトレーに乗せるのがポイント。ゆっくり凍らせると鮮度が落ち、臭みが発生してしまいます。
解凍するときは、冷蔵庫に移動しましょう。朝に食べたいのであれば、夜のうちに冷蔵庫に入れておけばOKです。
冷蔵庫に移動し忘れたというときは、氷水に浸しましょう。短時間で解凍できて便利です。
電子レンジを使うと解凍ムラができるので、あまりおすすめしません。
また、常温での自然解凍は、急激な温度変化で菌が繁殖しやすくなり、食中毒の危険性があるため避けましょう。
「めでタイ」なんていわれる縁起物の鯛を、余ったからといって捨てたり、ダメにしてしまったりするのは避けたいですよね。
鯛の切り身を冷蔵と冷凍、漬け込みで保存する方法を見ていきましょう。
鯛の切り身を冷蔵で保存する場合は、表面についた水気をペーパータオルで拭き取り、1枚ずつラップに包み、保存袋に入れてから、冷蔵庫のチルド室やパーシャル室など低温で保存します。
チルドなら2~3日、パーシャル室なら10日前後の保存が可能です。
鯛の切り身を冷凍で保存する場合は、ボウルにいれた氷水または塩水に浸け、1枚ずつラップに包み、冷凍用の保存袋に入れてから金属製のトレーに乗せて冷凍庫へ。
水気は拭き取らなくて大丈夫です。この方法で2~3週間は保存できます。
鯛の切り身は下味をつけると、保存性が高まり、すぐに調理できるので便利です。下味をつけると冷蔵で1週間、冷凍で2~3週間保存できます。
鯛の切り身と調味料を、一緒に保存袋や保存容器に入れて保存します。
洋風で楽しみたいなら、オリーブオイル・塩・胡椒・にんにく・ハーブ・レモン汁などを入れた、オイル漬けがおすすめ。
和風なら、味噌・酒・みりんで濃厚な味噌漬け、醤油・酒・みりん・生姜でさっぱりとした醤油漬けもいいですよ。
1月が旬の水産物の正しい保存方法をご紹介しました。
保存方法が難しそうな牡蠣や伊勢海老も、自宅の冷蔵庫で充分保存可能です。
余ってしまったときは、そのまま冷蔵・冷凍してしまうと、味が落ちてしまうので、面倒でもひと手間加えることが大切。
また、一度冷凍したものは、刺身など生で食べるのには向きません。火を通した料理に使用するようにしましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。